『人の心を動かす文章術』樋口裕一 ★★★★★
《本書から学んだこと》
【おもしろい文章の条件】
●読み手と異なる意見がある
・説得力がなければただのへそ曲がりだが、説得力があれば
おもしろい
・まず一般的にどう考えるかを想定して、それを否定できな
いか考えてみる(ひねくれ者になってみる)
●読み手の気づかないところに人生を読む
●読み手が気づかない指摘、疑問がある
●道徳的にしない
「これからは、もっと他人のことも考えようと思った」など
⇒自分のなかの悪しき心にも気づき、その共感を得てもら
う方がおもしろい。
●自分の立場をはっきりさせる
●テレビドラマのタッチを参考にする
【文章の型】
●予告
・これから書こうとする出来事のきっかけや予告
・自分の書きたいテーマや与えられたテーマについてイメー
ジした出来事の予告
・全体の5分の1以下
●エピソード
・出来事を具体的に語る
・一つの出来事を中心に書く
・全体の3分の1くらい
●展開
・エピソードで書いた内容から得た印象や考えを深く鋭く
書く。
・全体の3分の1くらい
●まとめ
【書き出しのパターン】
■擬音ではじめる
■会話ではじめる
■動きのある行為からはじめる
事件の真っただ中に読み手を投げ込む
■アブノーマルな状況からはじめる
ふつうではない状況を示す
■ほのめかす
例)あの日のことはいまを忘れない
■気のきいた格言や人生訓からはじめる
【リアリティを演出するテクニック】
●具体的にくわしく描写
「楽しかった」など抽象的に表現するのではなく、どのよ
うに楽しかったのか具体的に書く
●読み手に追体験や感情移入してもらうことで、訴えたいこ
とを伝える
●意識して現在形を使う
●細部を描写する
●動きのある情景を描く
例)疲れて歩いた⇒疲れきって足を引きずりながら歩いた
●ときには自らを省みる
もしかしたら自分は間違っているかもや自分は滑稽に見え
るかもという視点で書く
●意識して誇張する
メリハリをつけてところどころ誇張する
●ちょっと悪い心を書き入れる
誰でも感じるような、しかし、あえて口に出さないような
「ちょっと悪い心」を書く
例)ちょっぴり嫉妬を感じたが、それを抑えて、おめでと
うを言った
●ここぞという部分で修飾語を使う
修飾語が少ないと、言葉に引っかからずに内容を把握でき
るので読みやすいが、
自分の感じた気持ちや自分の見た情景の雰囲気を読み手に伝
えるには的確に表す言葉が必要
・手垢にまみれた修飾語は使わない
・重ね言葉を使う
まるまる、てくてく、とぼとぼ、しとしと、くどくど
・和語を使う
無数の⇒おびただしい、ふんだんに、たんまりと
・比喩表現を使う
直喩、隠喩、擬人法、アナロジー
【リズムをよくするテクニック】
●一つの文を短くする
●対句を用いる
二拍子で書く 例)本を読んだり、テレビを見たり
●文末を多様にする
●合いの手を入れる
例)なんと、驚いたことに、そこでわかったのだが
●遠景と近景を使い分ける
《引用したい言葉》
○書くときは勢いが大事だ。とくに少し長いものを書くとき、
一気に書いてしまうほうが、文書うにむらがなくてよい。ゆっ
くり時間をかけて書くと、どうしても、文体に変化が出てきた
り、同じことを繰り返してしまったりする。また、あまりに反
省していると、途中から筆が進まなくなることもある。少々よ
くないところがあっても、不満があっても、とりあえず最後ま
で書いてみるほうがいいだろう。そうしておいて、しっかりと
推敲するわけだ。
○文章を書くのは楽しいことだ。言葉をいじることによって、
読み手の心を動かし、はらはらさせたり、どきどきさせたりで
きる。
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人の心を動かす文章術 著者:樋口 裕一 |
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