・話術UP

『人を10分ひきつける話す力』齋藤孝 ★★★☆☆

 仕事の関係で大学で2日間講義をすることになったので
3年前に読んだ本だが再読した。

 他人と違うことを話そうと思わない者に進歩はない。
と著者はいう。

 そのために必要な心構えや考え方が書いてあるのだが、
話しの構成の仕方については、あまり触れられていないため
この一冊のみでプレゼンに望むのは心もとないと思う。簡単な
スピーチであれば十分であるが。

 プレゼンに必要な知識を学ぶのであれば『5日で身につく
伝える技術』(西野浩輝著)
とあわせて読むことをおすすめ
する。

 以下、印象に残った内容。

=ネタ主義=

 ○相手の背景と自分のストックを絡まして話のネタを
  作る⇒共通の基盤

 ○キーワードという〝話しの島〟をもつ
  その島へ行けば芋づる式に話題が出るようにしておく

 ○再生+エピソード方式
  映画を見ても、本を読んでも、自分の経験と絡めて
 「あるある」と聞きながら読みながら、自分の頭の中で
  整理する。それを軸にして話を再生する。
  「自分のエピソードをその文脈に絡めて話す」
  ⇒自分のものになる。

 ○たとえ話や抽象的な言葉を具体的に説明することば
  のストックをしておくとよい。

=話しをわかりやすくするテクニック=
 
 《言い換え力》
  ○シンプルにまとめる
  ○キーワード化・概念化・キャッチフレーズ化
  ○たとえ話

=スピーチの練習=

 ○一人の時間
   一人で考えてネタを作る時間

 ○二人の時間
   スピーチする前に誰かとその話題について話す
  
 ○全体の時間


〝内言〟自分自身の心の中で練習

=意識すること!気をつけること!=

 ○他人と違うことを話そうと思わない者に進歩はない!

 ○意味の含有率を意識する。

 ○スピーチは相手との対話
 

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著者:斎藤 孝
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『5日で身につく伝える技術』西野浩輝 ★★★★★

 プレゼンで必要な最低限な知識がコンパクトにまとま
っており、わかりやすく実践的な内容だ。
 
 5日で身につくとあるが、余分な肉を削ぎ落とし、
本当に大切な背骨の部分のみをわかりやすくまとめて
あるので、あながちウソではない。

 ただ、言うまでもないが、練習は必要である。著者は
場数をふみ、振り返ることが必要だという。場数といって
も会議室やホールでやるようなプレゼンのことを言っている
わけではない。

 日常の話すことが全てプレゼンである。だから日常の
いたるところで練習ができる。

 本書はプレゼンだけではなく、話すという行為に役立つ
内容だと思う。ただし、基本的な内容なので、上級者には
物足りないかもしれない。

 余談だが、著者の構成力は見事である。本質のみを
簡潔にまとめている。だから頭にすーっと入ってくる。

=聞き手=

○知識ニーズマトリックス
 ニーズの高低と知識の多少の2要素による
マトリックスで聞き手を分類

=テクニック=

○人をひきつける話しは共感と発見
  聞き手に「あるある感」を持ってもらう
  相手の立場に立って話を組み立てる

《伝える技術》
 ①コンテンツ(中身・加工・装飾)
 ②ストラクチャー(組み立て)
 ③デリバリー(表現技術)

①コンテンツ
 ・事例、具体例
 ・たとえ、比喩
   未知から既知へ
   イメージを伝える
 ・数値、データ
   リアリティ
   実感をもてるような工夫(例:1日あたり…)
 ・対比
   強調、わかりやすさ
 ・お墨付き
   信憑性

②ストラクチャー
 【サンドイッチフォーマット】

  ■イントロダクション  
   ○聞き手との関係性の構築
    ・自己紹介
   
   ○関心、興味を呼び起こす
     □疑問形
     □驚くデータ
     □エピソード、実例
     □問題・課題の提示→当事者意識の植え付け
   
   ○テーマの提示
     □アウトラインの提示
     □タイムテーブルの提示
  
  ■ボディ

  
   ○メインメッセージ
    言いたいことは何か
  
   ○3つのサブパート
    メッセージの論拠、詳細

  ■エンディング

   ○おさらい

   ○イメージ化→行動をおこせるよう具体化

③デリバリースキル

 ■姿勢
   頭のてっぺんをつるされているイメージ

 ■身振り手振り

 ■アイコンタクト
   ・一人ひとりと目線を合わせる
   ・目線をあわせる時間を調整
   ・資料ばかり見ない

 ■表情
   ・基本は笑顔
   ・表情のバリエーションを持つ
   ・ジョーク→自分の表情をゆるめることが目的

 ■声
   ・腹式呼吸
   ・口は大きくあける
 
 ■間
   ・文節と文節のあいだ

   ・段落のあいだ
   ・問いかけのあと

 ■抑揚
   ・聞き手をあきさせない
   ・重要部分を際立たせる
  
 ■繰り返し
   ・重要部分を強調

=練習・訓練=

○学習のポイント
 ・基礎を体系的に学ぶ
 ・場数を踏む
 ・振り返りを行う
   うまくいった理由とうまくいかなかった理由

○プレゼン眼…他人のプレゼンを見て勉強する姿勢
 ・話しの中身
 ・話しの中身以外の身振り手振り等

○日常の話すこと全てがプレゼン
  ⇒いたるところで練習できる

  ⇒振り返りが大事

※意識の持ち方ひとつでそこから日々得られる学びが
 多くなる。

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著者:西野 浩輝
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