・思考術UP

『ワンランク上の問題解決の技術』横田尚哉 ★★★★☆

 世の中のすべての「モノ」は、何らかの意図を達成しよ
うと思い、ある手段を選択した結果が表現されたものであ
ると本書はいう。

 どいういうことか。

 自分の身の回りのことを考えてみる。

 例えば、箸という「モノ」は、食事という意図があって、
長い棒を2本作った結果が、箸という「モノ」である。

 そこには食事をするという目的があり、それを達成する
ためには、スプーンやフォークという手段だってある。

 この例は単純化しすぎたが、「モノ」にとらわれすぎ
ると、物事の本質が見えなくなるということを感じる。

 問題解決の肝は、当たり前のことだが、問題の本質をえ
ぐることだ。

 どうえぐるのか。

 その一つの切り口が前述した考え方。本書のすすめる
「ファンクショナル・アプローチ」が参考になる。

「ファンクショナルアプローチ」の根本となる考え方は、
『今していることは「何のために、誰のために」してい
るのか、という視点をもつことであると私は解釈した。

 この視点は、私が入社したときの上司が口をすっぱく
して言っていたことなので、今でも常に意識している。
 そのおかげで、物事の本質をとらえた問題解決のアプ
ローチをしようとはしている。

 これまで、単純な問題であればその視点を意識すること
で解決に役立っていた。だから、本書の「ファンクショ
ナル・アプローチ」の4つのステップはわざわざふまな
くてもよい。

 ただ、複雑な問題に直面したときには、その視点を意識
するだけではなく本書の「ファンクショナル・アプローチ」
のステップを大いに試してみたいと思った。

《本書のポイント》

●問題解決で重要なのは「問題の認識」と「改善点の特定」

●問題解決=「改善点」×「解決手段」
      「何を」「どのように」改善すればよいのか

●「解決手段」は「外」、「改善点」は「内」にある。
 ⇒手段にこだわるのではなく「改善点」に着目する

●過去を手放し、未来のあるべき姿から発想する
 ⇒「未来の具現化」

●「手段志向」よりも「目的志向」に 
 例)上司:「次回の会議は重要な会議で君に運営を任す」

   →「どのように運営すればいいのか」(手段志向)
   →「何のために運営すればよいのか」(目的志向)

●改善点を見つける5つのアプローチ
 ■仮説検証法
   仮説にしたがって原因を取り除く
 ■品質管理法
   起こった結果をもとに発生したプロセスにさかのぼる
 ■情報解析法
   データを収集し、個々の要素の相関関係を分析
 ■類似置換法
   過去の事例をパターン化し類似のパターンにあてはめる
 ■機能分析法

   対象から機能を抽出するファンクショナル・アプローチ

●ファンクションとは、意味、意図、働き、役割、目的、
 効用、効果、性能、理由、機能。
 その結果として「モノ」や「コト」として表現されている

●「ファンクショナル・アプローチ」のステップ

 1 準備
   ■問題の理解
   ■問題の分解

    部品、工程、空間、使い方単位
  
 2 分解
   ■ファンクションの定義
    「~を~する」
   ■ファンクションの整理
     目的と手段をFASTダイアグラムで整理
   ■キーファンクションの抽出
   ■インプット量とアウトプット量の測定

 3 創造
   ■アイデアの発想
   ■アイデアの整理

 4 洗練
   ■アイデアの練り
    ・アイデアの利点⇒伸ばす⇒欠点⇒欠点を除く
   ■アイデアの組み合わせ
   ■価値の確認
    ・インプット量とアウトプット量の測定
   ■効果の評価

《書きとめておきたい言葉》

○目の前の課題を解決することに意識をとられてしまい、
 その未来にどんな最終目的があるのかを見落としがち。
「木を見て森を見ず」にならないよう常に俯瞰的な視点
 を身につけておくことが大事。(以下の寓話参照)

○轍(わだち)理論
 人の行動は偶然→習慣→当たり前→規律→拘束と変わ
 っていく。固定観念ができあがるプロセス

○ブレインストーミングの4つのルール
 ・自由奔放
 ・批判と議論厳禁

 ・アイデアの量を求む(質より量)
 ・アイデアの改善結合

《興味深い寓話》

「レマン湖の釣り人」

 スイスのレマン湖という大自然に囲まれた湖に、日本人
が観光に訪れました。近くの湖畔でボーと釣りをしている
釣り人を見かけ近づいて、こう言いました。
 「魚がこんなにたくさんいるのだから、網を使えばいっ
 ぱいとれますよ」
  すると釣り人は「網でたくさんの魚をとってどうする
 のですか?」と聞き返しました。
 「魚を市場にもっていけば、いいお金になるじゃないで
 すか」
 「お金に換えてどうするのですか?」
 「お金があれば、この湖のほとりに別荘を建てることも
  できるじゃないですか」
 「別荘を建ててどうするのですか?」
 「別荘があれば、一日、ボーと釣りを楽しめるじゃない
  ですか」
 「・・・・・・」

★目の前の課題を解決することに意識をとられてしまい、
 その未来にどんな最終目的があるのかを見落としがち。

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ Book ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ

著者:横田 尚哉
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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『売れるネーミング発想塾』齋藤孝 ★★★★★

 本書はネーミングの手法を紹介したものである。

 著者は、ネーミングは「一言で伝える力」や「発想力」
が必要であるという。

言わばビジネスマンに必要なスキルに直結している。

 そういう意味ではネーミングを必要としない仕事に就い
ている方にも本書は参考になる部分も多いのではないだろ
うか。
 
 それに、ヒット商品のネーミングの理由などトリビア的
なネタもあり、結構楽しめる。

「ムヒ」は天下無比、
「キヤノン」は観音
「コクヨ」は国誉
「正露丸」は日露戦争当時の「ロシアを征する」

が由来になっているなど、「そうだったのかぁ」と知的
好奇心がくすぐられる。

 本書のいうネーミングの手法はいたってシンプルだ。
ネーミングマップを埋め、そこからよりすぐりのものを
選ぶだけだ。

 ただ前提として自分なりの思いがそこになくてはならない。
 ネーミングマップとは「系」を横軸、「型」を縦軸と
したネーミングのアイデアが生まれやすいような視点を網羅
した表である。

 「系」は2種類「説明系」と「イメージ系」があり、
「型」は多様である。

 「説明系」とは製法や使い方を説明したネーミング、
「イメージ系」はそのネーミング対象のものを使ったり
見たりしたときのイメージでネーミングしたものをいう。

 例えば飲料水の「十六茶」や「生茶」は「説明系」、
「BOSS」や「Qoo」は「イメージ系」である。

 以下は、ネーミングマップにネーミングの例を示した
ものである。

 活用するときは、この横軸と縦軸が交わる空欄(今は
例が入っている)に思い付く限りのネーミングを埋めて
いくのである。

ネーミングマップ「naimingumappu.xls」をダウンロード

 本書を読んで思ったのは、つかみどころのないような
ものでも、(今回で言えばネーミング)自分なりの型
を導きだせば、システマチックに機能することができる
ということである。

 サッカーで言えば自分が相手を抜くときのフェイント
の形みたいなものか。

 型がたくさんあることで自分の対応できる引き出しが
広がるし自身がつく。

売れる! ネーミングの発想塾 Book 売れる! ネーミングの発想塾

著者:齋藤 孝
販売元:ダイヤモンド社
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『日経ビジネスアソシエ 2008 10/7 図解仕事術』★★★★★

■図解の3つの機能
 ①思考を整理し、深化させる
 ②新しい発想や気づきを生み出す
 ③他者に提示して説得

図の情報量は少なく、イメージでとらえるため
脳内での処理が早い。

■活用場面
 
①計画を立てる(段取り)
 ②アイデアを出す
 ③情報を整理する
 ④説得する
  (プレゼンは図の紙芝居)

■基本の5図解

 ○ツリー図
  ・問題の原因を漏れなく検討
  ・解決策をすべて網羅

  ・ロジックツリー【アイデア・整理】
  ・マインドマップ【アイデア・整理】

 ○ベン図【整理】
   分けづらい事項を整理

 ○マトリックス【アイデア・整理】
   2つの切り口で対象を立体視
   優先度で整理など選定に有効

  ・SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)【整理】
  ・強制発想マトリックス【アイデア】
  ・9マスマトリックス【アイデア】

 ○点グラフ【整理】
   分析対象は定量化できるもの

 ○フローチャート【整理】
   一定の流れや方向性をもつ内容

■編集思考素【アイデア】
 情報の普遍的な組み立て方は5つ
 ①一種合成型
 ②二点分岐型
 ③三間連結型
 ④三位一体型(3点セット)
 ⑤二軸四方型(四位一体型)
 ⑥二軸四方型(マトリックス)

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 10/7号 [雑誌] Book 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 10/7号 [雑誌]

販売元:日経BP出版センター
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『線と面の思考術』袖川芳之 ★★★★★

本書は、脳は2つの思考で物事を捉えるという。

「線の思考」と「面の思考」の2つだ。

 論理的な思考が左脳的で感覚的な思考が右脳的と
よく言われるが、それに少し似ている。。
 
 論理的で順序立てて考えるのが「線の思考」。

 感覚的で瞬間的に考えるのが「面の思考」。

 この2つの思考は、人によってどちらかに偏っていたり、
シーンによって無意識のうちに使い分けている。

 そのクセに気づけば、意識的に脳を使い分け、物事を
バランスよく考えることができる。

 それによりアイデアを生み出すことに活用でき、その手順が
わかりやすくまとめてある。

 相手がどちらの思考に傾きがちなのかを知れば、説得する
ポイントにも活用できる。

 自分がどちらの思考に偏りがちなのかを知るチェックリストも
あり、無意識に使い分けている思考を意識的に使うことができる。

 線と面の思考術が、自分の頭で考えるときのひとつのツール
になる。

 「考える」ことに関しての一つの型として知っておいても損は
ないだろう。

《書きとめておきたい言葉》

○言葉はいつも2つの意味を持っている。
 物理的な意味と自分にとっての意味。

○日常ではまず同じシーンで出会わない
ものを等価に見る訓練。

【読書術】

○目前の情報と全体の俯瞰で読む。
(眺めるように読む)

○このノートがなければおそらく一生
再会できない知識の断片たちです。

○ここに書くアイデアは、未来の自分
への手紙だと思って書きましょう。

○読んだという自己満足だけでなく、
それがいつも目に見える形で残っていて
再度自分でインプットし直せる環境を
作りましょう。時間のかかることではあり
ますが、生涯使える価値の高い回り道。

線と面の思考術 自分の頭で考える道具を手に入れよう Book 線と面の思考術 自分の頭で考える道具を手に入れよう

著者:袖川 芳之
販売元:大和書房
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『考具』加藤昌治 ★★★★★

 考えるための道具をもっていますか。

 本書は、アイデアを出すために、考えることをシステマ
ティックにできる道具がたくさん紹介されている。

 アイデアは既存の要素の新しい結び付きであるという。
既存の要素をいかに見つけ、結び付けるか。

 その作業を漠然と頭のなかではなく、型にはめて行った
たほうが断然効率的だ。

 その型が考具である。

 考具はアイデアの素をみつける収集系やアイデアをより
広げる発散系、結び付けるのに役立つ収束系などが紹介
されているので、用途に応じて試してみてほしい。

 明日からすぐに使えるものばかりで、アイデア出しに
困っている方や脳を効率的にシステマティックに使いたい
方は必見の書である。

《考 具》

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ
作りだすのではなく「探す・見つける」

 ■収集系(日常生活からアイデアの要素を収集)

  ○カラーバス
   色、形状、位置、音(五感)、天井

  ○情感バス
   おもしろいもの、不気味なもの、便利なもの

  ○聞き耳
   ことば、動作、他人の生活を共有

  ○ちょいメモ
   アウトプット、モヤモヤの確定、絵

  ○七色いんこ
   相手の立場に立って考える
    動作、心情、モノ

  ○フォーリディング
   速読(画像として、情報を探す)
   何度も目を通す

 ■展開系(アイデアの要素を展開)

  ○マンダラート
   放射状、ふだんの生活から記憶を引っぱりだす

  ○マインドマップ

  ○連想ゲーム

  ○アイデアスケッチ
    紙ベース、PC(テキストエディタ)

  ○ポストイット

  ○フィンランド式

 ■収束系

  ○5W1Hフォーマット
   誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どうやって

  ○俯瞰

  ○ビジュアライズ
 
  ○タイトル

 【オズボーンのチェックリスト】
  ・転用  ・置換  ・応用
  ・逆転  ・変更  ・結合
  ・拡大  ・収縮  ・縮小
  ・代用

 ■心がまえ

  ○まずは広げる
   ・スピード重視(勢い)
   ・最初から珠玉はない
   ・ちょっとの違いでOK
   ・芋づる式

  ○アイデアを出すことと選ぶことは別
    展開と収束は別に考える
 
  ○分解してみる
    要素が増える

  ○たとえ話
    自分にわかりやすいエピソード

  ○目に見える形にする
   ・継続
   ・習慣
   ・話す

  ○ストックを見返す
   ・タイミング
   ・仕組み

  ○量が質を生む

 
《書きとめておきたい言葉》

○一つ一つのアイデアはいわば食材。それが一品料理に
 なるには、下ごしらえがあり、煮たり焼いたりがあり、
 他の食材とのハーモニーがあって完成する。さらに
 大型の企画となればコース料理。

○メモの効用は、頭の中にあるものを外に出す作業。
 手を動かすことでモヤモヤしたところから出す。
 不完全であっても一度確定させる感覚。

○自分にとって必要な情報を探す、の姿勢で本に向か
 
うのは一見わがままに思える読み方だが、生きた
 知識になる。

考具―考えるための道具、持っていますか? Book 考具―考えるための道具、持っていますか?

著者:加藤 昌治
販売元:阪急コミュニケーションズ
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『マインドマップが本当に使いこなせる本』★★★★☆

 マインドマップの基礎の基礎から使いこなすところ
まで学べる本である。

 マインドマップの書き方はもちろん、陥りやすいミス
や上達するための極意、マインドマップの効果など初心者
から上級者まで満足できる内容になっている。

 達人の書いたマインドマップがフルカラーで見ることが
できるのも参考になると思う。

 日常の「直線思考」からマインドマップを活用するこ
とで「放射思考」、そして「全脳思考」へと昇華すること
ができる。

 脳のより良い使い方をマスターすることで、脳の可能性が
広がる。従来の左脳偏重から右脳もあわせて使う全脳思考を
意識するようになるだろう。

 同著の「「できる社員」の最強メソッド マインドマップ
(R)ビジネス超発想術」もよかったが、本書はそれ以上に満足
できるものだと思う。

ペンとノートで発想を広げる“お絵描き”ノート術 マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本 (アスキームック) (アスキームック) (アスキームック) Book ペンとノートで発想を広げる“お絵描き”ノート術 マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本 (アスキームック) (アスキームック) (アスキームック)

著者:遠竹 智寿子,月刊アスキー編集部
販売元:アスキー・メディアワークス
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発想の型

発想力を高める「視点の転換思考」

●ズームアウト
 一歩引いた目でみる。いわゆる俯瞰する視点。

●情感バス
 ひとつの情感(「便利」「不気味」「かわいい」…)を具体的に
決めて、そのの情感を意識して街を歩いてみる。

●サムシングサイト
 感情移入を人ではなく「物」に対して行う。
 例えば、この鉛筆の気持ちになってみたらどう思うのだろう。

(参考「日経ビジネス Associe 20080603」)

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『「できる社員」の最強メソッド マインドマップ(R)ビジネス超発想術』★★★★☆

 マインドマップの効果をある程度知っている方に
とっては、即戦力となる本である。
 
 しかし、なぜマインドマップが有効なのか理解
できていない方は、別の本をおすすめする。
 
 それは、この本は具体的な作成例は豊富である
が、なぜマインドマップが効果的なのかという点
はあまり触れていない。

 マインドマップをどんどん活用していきたい
と思っている方にはおすすめする。
 オールカラーでさまざまな人の作成したマインド
マップを見ることができ、作成するマインドマップ
の幅が広がると思う。

自分がマインドマップを活用したいと思ったシーンや
心に残った点をまとめておく。

《活用シーン》
 ・執筆の構想を練るとき
 ・企画を練るとき
 ・講演やプレゼンの内容を練るとき
 ・講演やプレゼンのシナリオを作るとき
 ・会議録
 
《心にとまった言葉》
 ・脳をパソコンと見立てると、その無限の可能性
 (スペック)を最大限に引き出すために設計され
  たOS。それがマインドマップ。マインドマッ
  プをインストールしたとき自分の脳の可能性に
  驚くことだろう。
 
 ・マップを単なる平面状の放射としてとらえずに
  中心トピックを頂点にしたピラミッドと見立て
  ることが重要。俯瞰というのはまさに「上から
  見下ろす」こと。

「できる社員」の最強メソッド マインドマップ(R)ビジネス超発想術 (アスキームック) (アスキームック) Book 「できる社員」の最強メソッド マインドマップ(R)ビジネス超発想術 (アスキームック) (アスキームック)

著者:遠竹智寿子、月刊アスキー編集部
販売元:アスキー
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『思考の整理学』外山滋比古 ★★★★★

「世に出回るビジネス書のエッセンスはこの本にあり」
 アイデアの出し方や思考の整理に関するビジネス書は何冊か
読んだが、本書はまさにその本質が書かれている。
 
 しかも、理屈や理論というより、具体的なのだ。
 著者が実践しているアイデアの生み出し方や思考の整理の方
法が多数紹介されており、大変参考になる。
 
 以下の6点は、参考になりおもしろいと思った内容を自分なり
の解釈でまとめたものである。
 
●アイデアの生み出し方
【素材】と【ヒントや型】を混ぜ合わせ、寝かせておく。
 この寝かせておくというのが大事なのだ。無意識の作用を
意図的に活用するのがポイント。

●情報のメタ化
 思いつきや着想を他の思考や型と関連させて整理をし、
普遍化や抽象化を行う。
 思考の整理は捨てることだけを言うのではない。より高い
抽象性へ高める質的変化も言うのだ。

●ネタのストック化
 着想やヒントはまずは手帳へストック。しばらく寝かせておき、
見返す。そのとき、何でこんなこと書いたんだろうと思うような、
色あせてしまったものは捨てる。そうでないものを別のノートへ
書いておく。いわばふるいをかいくぐった良質の考えの保存の
場である。寝かせている分、以前の着想やヒントより考えの幅
をプラスできる可能性もある。
 著者の表現を借りれば「わが思考すべてこの中にあり」である。

●人間の頭脳は工場と倉庫
 倉庫に知識を詰め込みすぎても、スペースが狭くなり工場
(ものを考える、生み出す)の能率が下がってしまう。
 「忘れる」とは、工場の邪魔になるものを取り除き、工場の
能率アップを図る大事な作業なのである。

●書くことは考えること
 何か考えたら書いてみる。
 書いているうちに思考の整理がされ、昇華される。
 書いているうちに何か浮かんでくる。
 (それは、しゃべることも同じ。)
 書き出したらとまらないこと。勢いを大事にする。あとで十分
推敲するのだから。
 
●自分だけのことわざを
 ことわざは具体的な現実を定理化し一般化したものである。
 自分の経験、知識、思考を凝縮させた自分だけのことわざ
を作ることで思考が体系化される。

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫) Book 思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
販売元:筑摩書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『図で考える人の図解表現の技術』 久恒啓一 ★★★★★ 

頭の中をクリアにしたい。
物事の本質をつかみたい。

それには図で考えることが最適だ。
本書は図解による効果とその具体的なノウハウが
書かれている。

字も図解も大きくて読みやすい。
また、図解の表現テクニックは一例であり、強制
しようとするものではないという姿勢がよかった。

本書による図解の効果はこうだ。

●物事を俯瞰してとらえることができ理解力が高まる。

●個々の関係性がみえ、以外なものを結び付ける視点が
得られることで新たな発想につながる。

●情報が一目瞭然に伝わるのでコミュニケーションの
ツールになる。
 
  箇条書きで情報を整理した気になっていないだろうか。
 箇条書きのデメリットとして、ウエイトが同等であり、
関係性が不明確、一元的な思考である。
 
  一方、図解は、重なり合った部分の概念(中間概念)を
考えることができる。
  情報の整理、そして思考ツールの一つとして図解を取
り入れることで、新たな発見があるはずだ。

以下、図解をするときの留意点

・図解は全体構造から書く

・自分のことば(自分の土俵)で書く

・図解することがGoalではない。図解から何を
 生み出すかが重要。

・結論は30文字以内で。

矢印に補記するとわかりやすい。(よって、だから・・・)

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