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『人生の目的』五木寛之 ★★★★★

'99/11読了

《印象に残った内容》

○人生の目的は、「自分の人生の目的」「自分だけの生きる
 意味」を探すこと。

○人間というものは思うとおりにならないもの。この世に生ま
 れた瞬間から不自由なものを背負って生まれてくる。

○自信を失いとことん無力感におしひしがれた人間が「他力」
 の光を感じることができたならば「自信」とは別の人間らしい
 姿勢が生まれる。

○「あ~ぁ 寝るより楽はなかりけり。うき世のばかが起きて
 働く」

○アウシュビッツ強制収容所から生還したフランクルの『夜と
 霧』によれば、ちょっとした生活の片隅に転がっているような
 ちいさなことも人間の生命力を支えていることを教えてくれる。

○子どもに親孝行は期待してはいけない。子どもは6歳から7
 歳までに十分親孝行をしてくれている。子どもによって親は喜
 びを与えられ、育てられ、生かされてきた。

○幸福に対して私たちは貪欲すぎる。今与えられているものだ
 けで感謝して満足することが必要。それは単にモノだけでなく、
 内面的な精神の部分についても言える。自分の足で歩ける
 こと、自分の耳で聞くことができること、当たり前と思わず、
 心から感謝してそのことだけでも幸せだと思わなければいけ
 ない。足るを知ること「知足」の考え方を持つ。

○生きていくうえで大きな力を持つものは、日々の生活のなか
 のつつましい喜び、過去の貴重な思い出。

○「あなたもいつか、これという理由もないのに、なんとも言
 えない心が萎えるような、そういう重いものを体の奥に感じる
 ときがあるものだよ。そういうものは<ハン>というのよ。そう
 いうときには、それをはね返そうと無理に、がんばれ、がんば
 れ、と肩肘をはってやってもしょうがない。自分はだめだと弱
 気になったり、不安になったりするのもやめなさい。そういう
 ときはハンの重さを背負ったまま、しゃがみこんで、肩を落と
 して、はーっ、胸の奥から大きなため息をつくといいんだよ。
 そうすると一瞬ではあるけれども、ハンの重さという、肩の上
 に鉛の板のようにのしかかってくる不思議な心の萎えるよう
 な重さが、ほんのちょっとふっと軽くなるような気がするものな
 んだ。はーっと大きなため息をつくことで、ハンの重さがちょっ
 と軽くなる。そうしたら、そこでもういっぺん立ち上がって歩
 いていけばいいじゃないか。」

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