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『今をどう生きるのか』五木寛之 松原泰道 ★★★☆☆

〇考えてもしょうがないことをついつい考え込んでしまうこと
はありませんか。「明日の会議うまくいくだろうか」「自分は
人事異動するのだろうか」など自分の力ではどうしようもない
のだけれど、ついつい考え込んでしまう。そんなときこのエピ
ソードが心に響きました。

ブッダは死後どうなるのかについては一切口にしなかったとい
います。「もっと大事なことを問え」というのです。だれも経
験したことのない死後の世界を議論することは観念の遊戯で果
てがない。そんなことに時間を使っていては、いまという大事
なときが過ぎ去ってしまう。

〇自分だけが苦しくて辛いと感じたときは、こう考えるとほん
 の少しかもしれませんが軽くなるかもしれません。

 著書の松原さんは、自分だけに与えられた悲しみや苦しみを味
わうことで人々の苦悩がわかるのではないかといいます。そし
て、他人の気持ちが理解でき、やさしくなれるのです。苦しみ
を感じることで人さまの役に立てるということです。

〇私は同じ本を何回も読むことはめったにありません。でも、
 同じ本を複数回読む意味ってこういうところにあるのかもしれ
 ないと改めて気づかされました。

 著者の五木さんは、その時代その時代に応じて仏教という宝の
山から自分たちの生きる指針を取り出すことが重要ではな
いかというのです。

〇科学的に証明されていなからこそ「信じる」ということにな
 る。客観的に証明されていなくても自分の感覚を頼りに「信じ
 る」ことも必要なんだと思うことができた言葉です。
 五木さんの言葉です。
 宗教的なことや奇跡的なことを科学的に説明しようとする人が
 いるが、合理的だったら信じる必要はない。納得すればいい。
 理解できないことだから信じるのである。

〇以下、二つは私も実践している考え方です。

・ある仏教の学者は、ブッダの最後の説法を一言で言うと「
 頼心を捨てよ
」と解釈している。

・松原さんは、本当の締切日から一日早い日を締切日と考えた
 り 10時に出かけるときは9時に出かける心づもりをしてい
 るといいます。それを「心の夏時間(サマータイム)」と表現 
 しています。

いまをどう生きるのか―現代に生かすブッダの智慧 Book いまをどう生きるのか―現代に生かすブッダの智慧

著者:五木 寛之,松原 泰道
販売元:致知出版社
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