« 『さまよう刃』東野圭吾 ★★★★★ | トップページ | 『女の子が幸せになる子育て』漆紫穂子 ★★★☆☆ »

『ビタミンF』重松清 ★★★★★

7篇の短篇集。主人公は、小学生や中学生の子を持つ40歳前
後の父親です。自分はまだその年齢に達していないし、子ども
が小さいですが、感情移入して読むことができました。

 子どもへの接し方や家族のあり方、いじめ、少年犯罪など親
としてどう考えるべき、どうすべきなのか、短篇のそれぞれの
シチュエーションで考えさせられました。

 子どもを持つ親としては、いろいろ得るものがある小説だ
と思います。
7つの短篇のうち私のお気に入りは次の3つです。

〇ゲンコツ
  夜中、自動販売機にいたずらする少年グループに対し、勇
 気をふりしぼって注意する同じくらいの歳の子を持つ父親。
 大人が子どもに正義をふりかざすのが難しくなった時代だな
 とつくづく感じた。

〇セッちゃん
  いじめられているのに気丈に振る舞い、そのいじめられて
 いる自分を友だちにすり替えて話しをする娘。それを知りな
 がらも話しを聞くしかできない父親。
  もし、自分の子どもがいじめられているとわかったとき、
 子どもにどう声をかけてやれるのだろうか、自分はどういう
 行動に出るのだろうか。

〇かさぶたまぶた
  子どもの気持ちをわかっていたつもりでも実はぜんぜんわ
 かっていなかった父親の苦悩。
  父親には強さを持つだけでなく子どもの弱さを受け入れる
 姿勢を持つことが求められると感じた。また、子どもにとっ
 ての家庭のあり方についていろいろ考えるきっかけとなった。

ビタミンF (新潮文庫) Book ビタミンF (新潮文庫)

著者:重松 清
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 『さまよう刃』東野圭吾 ★★★★★ | トップページ | 『女の子が幸せになる子育て』漆紫穂子 ★★★☆☆ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1048288/27138872

この記事へのトラックバック一覧です: 『ビタミンF』重松清 ★★★★★:

« 『さまよう刃』東野圭吾 ★★★★★ | トップページ | 『女の子が幸せになる子育て』漆紫穂子 ★★★☆☆ »