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『文章のみがき方』辰濃和男 ★★★★★

(07/11/23 読了)

本書は、月2回エッセイを書いていた頃に読んだ本である。
文章の難しさを痛感し、文章の書き方を指南した本を読み漁った
時期であった。なかでも本書はベスト3に入る内容だった。

内容は文章テクニックというよりも、文章を書く上での心構えや
考え方が中心となっている。

私が文章教室に通っていた頃の先生が言っていた言葉、
「文章力(エッセイ)を磨くとは、生き方を磨くことである」
を説いている本が、まさに本書であると思った。

《ポイント》

●「毎日書く」ということは野球でいう素振りと同じ。

●「書き写す」ことは、
  ①自分の文章の下手なところがわかる。
  ②対比できる。(違いがわかる)
  ③型にはまった考え方や書き方をつきくずす助けとなる。
  ④心を揺さぶられた文章が心の自分史になる。
 
●これはといった本に出会ったら精読し、書き写したり、要約した
 り、感想を書いたりあらゆる形で本と対話し、とことん格闘し、
 座右の書として繰り返し読む。

●歩いて五感を働かせて素材を得る。歩くことと思いつくことは
 相関
関係がある。人の見ないところを見る。

●書く心構えとして「日々、小さな発見をする」ことが大切。
 本質をとらえる洞察力は鍛えれば強くなる。

●文章の修行はテクニックだけではなく、“五感”を鍛えること
 が大切。視覚だけに頼りすぎない。

●自分の言葉で書く。借りものの言葉、常套句ではダメ。

夏目漱石は、人生経験を積みあらゆることをよく考え、本を
 たくさん読めばいい文章が書けると言っている。
 また、ただ見たままをかくのではなく、自分で“解釈”して書く。

美文よりも内容が大事である。内容は思想や経験、五感
 から出てくる。

●わかりやすい単純な文章を書くには、言葉にこだわりを
 持つのがいい。
 どの言葉を選ぶのか。何を削るのか。修練がいる。

●削ることは、他の文章を際立たせるということ。
 文章の本質が浮かび上がる。

●比喩の工夫。直喩、隠喩、擬人法。

●異質なものを結びつけると文章にインパクトが出る。

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著者:辰濃 和男
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