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『怪笑小説』東野圭吾 ★★★★★

 2ヶ月前に子どもが生まれた。男の子である。
 親がやっていたスポーツを子どもにもやらせたい。大半
の親はそう思うのであろう。かくゆう私もその大半であ
る。が、少し不安がよぎる。
 
 サッカーを本格的に始めたのは小学校の5年生だから、
かれこれ20年くらいがたつ。今だに続けているのだが、
振り返ってみてもたいした選手ではなかった。その親の
子がサッカーをしたところで、先はたかがしれている。
だったら、もっと可能性のある、トップになれるような
ものをやらせてあげるのが子どものためではないか。と
いう思いがよぎる。

 ただ、子どもがサッカーをすれば、自分も一緒になって
やれる。入れ込み具合も他のものに比べたら比較になら
ないのははっきりしている。だからサッカーをさせたい
のだがどうしたものか。

 トップをとれなくてもいいじゃないか。サッカーとい
う団体スポーツから学ぶものはたくさんあるはずだ。
 という後押しするような声が聞こえる。
 反論はしないが、弱肉強食がサッカーの世界。どの
スポーツでもそうだと思う。うまい奴が上で下手な奴が
下なのだ。上になる可能性が低いのにその世界の扉を開
けるのは少し勇気がいる。自分が下とまでは言わないが、
上ではなかったし、下の選手の苦労をたくさん見てきた
から。
 子どもに選ばせればいいじゃないかと思わないでもない。
でも、選べるような年齢になる前にはやらせたい。今は
生まれて2ヶ月。あと、三年くらいは考える時間があり
そうなので、今はとりあえずおもちゃのサッカーボール
を買うだけにしておこうと思う。
 
 数年後は、本書のなかの短篇のひとつ「一徹おやじ」の
父親のようになっていないとも言い切れないが・・・。

本書の短篇のうち私のベスト3を選んでみた。

〇満員電車の乗客の本音を巧みに表した「欝積電車」。

〇子どもをプロ野球選手にしたい父親の熱血指導に苦笑
 する「一徹おやじ」。

〇何かに夢中になれるってすばらしい。たとえこんな結
 末が待っていても。「おっかけばあさん」

怪笑小説 (集英社文庫) Book 怪笑小説 (集英社文庫)

著者:東野 圭吾
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