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『私塾のすすめ』齋藤孝/梅田望夫 ★★★★☆

 ネットを学びの場としてとらえることができるのか。
 そんな疑問と期待をもちながら本書を読んだ。

 私はネットの可能性を信じている。

 だから学びの場としてのネットの活用にも期待をして
いる。ただ、ネットを学びの場として考えるにも具体的
なイメージが湧かない。

 その切り口として、本書の「私塾」と「志向性の共同体」
がキーワードになりそうだ。

 何かのテーマに対して興味のある者がネット上でコミュ
ニティを作り、意見交換をしあう。

 以前、私は中国語を学習していたとき、仕事と中国語
学習の両立をテーマにブログを書いていた。そこでは同
じ境遇の人からアドバイスをいただいたり、情報交換した
り、励ましあったりした。本書でいう私塾とまでは言え
ないだろうが、確かにそこには中国語学習に興味を抱く
人たちが集まり、お互いが学びあう空間があった。

 中国語の学習をやめた今、新たにそんな空間を持ちたい
と思う。

 同じテーマのもとに好きな人たちが集まり、意見交換
や情報交換、ときには励ましあえる場があるとよいと思
う。それは現実の世界で作ればいいのだろうけど、同じ
興味をもった人と身近で知り合うのはそんなに簡単には
いかないこともある。

 しかし、ネットを活用するこで、全国各地の人たちと
出会う可能性が広がるのだ。
 
 そのテーマが今の私では「読書」になるだろうか。
自分の志向性が定まっていれば、ネットはその志向性を
深め、広げてくれるすばらしい道具となるだろう。

 だから自分の志向性を知るというの大事なことである。
これからのネット生活では現実生活と同様に人との出会
いを大切にして、同じテーマを志向する人たちとの関係
を大切にしていきたい。それには、自分を包み隠さずコ
ミュニケーションをとることが必要なんだと思う。

《本書のポイント》

●自分とおなじものに興味がある人を身近に探せない
 ほうが普通だが、ウェブはそれを探すことができる道具
 である。

●モチベーションがない人に対するアプローチは「あこ
 がれ」と「習熟」。「習熟」とは限定的な成功体験。

●日本人は「ノー」と断られることに対して弱い。人格
 を全部否定されたように思ってしまう。しかし、「ノー」
 が当たり前と受け止めなければいけない。

●幸せのハードルを低めに見積もっておくと判断基準が
 シンプルになり、必要ないことが先にわかってくる。

《書きとめておきたい言葉》

●「伝記」が心の骨格を作る。

●ロールモデル思考法

●「直感」を信じる。それは自分がいいなと思ったことに
 「自信」をもつということ。自信をもつと、そこに
 「行動」が生まれる。

●ネットでの反応は9割がOK。20%は自分と親和性が
 高く70%は常識的。5%が傷つく内容だが、大部分が
 褒めてくれる。それが幸福感につながる。喝采体験だ。

●人から断られるのが当たり前という諦観がベースにある。

●ある一定量をこなさないと質的変化がおこらない。

●自己内対話。自分のなかの他者と対話する。読書という
 のは自分のなかに自分の味方となる他者を住まわせること。
 自分の中に、味方となる他者をたくさんつくっておくと、
 現実の他者と話したときにその人が他者のうち「ワン・
 オブ・ゼム」になる。その人が絶対的ではなくなる。

●数あたらないといい人と出会えないから、断られたくない
 という考えを克服しなければいけない。

●言葉というのは心の浄化機能として大きな役割を果たす。

●言葉を大事にして、それを励ましにして、それを生きる糧
 にするとか、本のなかに出てくる人の時間の流れ方がいい
 なと思うことやその本の中に何か自分は魅かれているのか
 ということから、自分の志向性を発見しようとするとか。
 ⇒「心で読む読書」「生きるために水を読むような読書」

●「ビジョン」「アイデア」「スタイル」の3つの概念を
 よく意識する。(齋藤氏)

●何かを始めようとすれば、何かを諦めなければいけない。

●自分の人生をデザインする力。見通し力のない、ただの
 真面目さだけでは厳しい時代になってきている。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723)) Book 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))

著者:齋藤孝 梅田望夫
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