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『短篇ベストコレクション 現代の小説2008』日本文藝家協会編 ★★☆☆☆

 21名の作家の短篇集。

 こういった類の本は、新たな作家を発掘できることと

いろいろなテイストの小説が読めることが魅力である。
 
 ベストコレクションとあるだけにかなり期待をしたが

おもしろいと思った短篇はそれほどなかった。

 それでも以下の3篇はおもしろくてすらっと読めた。

■「みんな半分ずつ」

  対等の関係を求める女性。男性はそれに窮屈になり
 離婚へ発展。仕事のパートナーとしても解消。
  個人的には「対等」のつきあいを考える人はけっこう
 好きである。でもときにはその対等を甘えに変えること
 が人間関係、とくに男女関係を考える上では重要か。

■「雪の降る夜は」

  自殺を図ろうとした元看護師と患者が北へ逃避行。
 何もかも捨てて電車に乗り込み、あてもなく北へ行く。
 モノトーンの背景を連想させる情緒的な小説で、元気
 が出ないときは、あえてこういったものを読みたくなる。

■「その日まで」

  時効まであと数日の犯罪を犯した女性。その女性は
 昔から運がいい。主人公の女性と一緒に買った宝くじが
 あたり時効確定後、その当選金を取りにくるのではないか。
 主人公の心の不安定さがうまく表現されていて、次の展開
 が楽しみになる。運のよさがあだとなったラストには
 手を打った。

短篇ベストコレクション現代の小説2008 (徳間文庫 に 15-8) Book 短篇ベストコレクション現代の小説2008 (徳間文庫 に 15-8)

著者:日本文藝家協会 編
販売元:徳間書店
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