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2008年9月

『短篇ベストコレクション 現代の小説2008』日本文藝家協会編 ★★☆☆☆

 21名の作家の短篇集。

 こういった類の本は、新たな作家を発掘できることと

いろいろなテイストの小説が読めることが魅力である。
 
 ベストコレクションとあるだけにかなり期待をしたが

おもしろいと思った短篇はそれほどなかった。

 それでも以下の3篇はおもしろくてすらっと読めた。

■「みんな半分ずつ」

  対等の関係を求める女性。男性はそれに窮屈になり
 離婚へ発展。仕事のパートナーとしても解消。
  個人的には「対等」のつきあいを考える人はけっこう
 好きである。でもときにはその対等を甘えに変えること
 が人間関係、とくに男女関係を考える上では重要か。

■「雪の降る夜は」

  自殺を図ろうとした元看護師と患者が北へ逃避行。
 何もかも捨てて電車に乗り込み、あてもなく北へ行く。
 モノトーンの背景を連想させる情緒的な小説で、元気
 が出ないときは、あえてこういったものを読みたくなる。

■「その日まで」

  時効まであと数日の犯罪を犯した女性。その女性は
 昔から運がいい。主人公の女性と一緒に買った宝くじが
 あたり時効確定後、その当選金を取りにくるのではないか。
 主人公の心の不安定さがうまく表現されていて、次の展開
 が楽しみになる。運のよさがあだとなったラストには
 手を打った。

短篇ベストコレクション現代の小説2008 (徳間文庫 に 15-8) Book 短篇ベストコレクション現代の小説2008 (徳間文庫 に 15-8)

著者:日本文藝家協会 編
販売元:徳間書店
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『図で考えれば文章がうまくなる』久恒啓一 ★★★★★

 本書は、文章の技術よりも先に学ぶことは、書く中身を
考える技術であるという。
 
 文章は考える道具としては弱い。そして、今までの
文章読本は、中身を考えることにページが割かれていな
かった。

 そこで、文章の中身を考える技術「図解文章術」が本書
の趣旨である。

《図解文章法》

 ○図解で考えをまとめてから図解を参考にして文章を
  書く(文章を書く=考えをまとめる+文章に書く)

 ○全体を俯瞰でき、情報同士の関係性が明らかになる。

 ○新しいつながりがアイデアを生む。

 ○図は概観を示し、文章は細部を示すことができる。
  《ポイント》
    ・箇条書きにした情報をマルで囲っただけの
     図解ではなくできるだけ構造的に表現
    ・図から文章を書き起こす⇒図を読み下す。
    ・矢印は接続詞

    ・図解は骨(抽象化したもの)よって、肉づけ
     が必要⇒具体例、数字、体験、知識、意見など
    (どれだけ詳しく書くかによって文章量が決まっ
     てくる)

 ○図解は究極の要約。その内容をどの程度詳しく説明
  するかによって文章量が決まる。  

 ○伝えるべき内容を図解によって作り出すことこそ文章
  法の最も大切な部分。
 
 
■「簡・明・短・薄」の文章術
 ・簡…ポイントがどこかすぐにわかる簡潔な文章
 ・明…論旨があいまいでなく明快な文章
 ・短…長々と説明しないセンテンスの短い文章
 ・薄…以上の結果としての薄い文章

《文章ルール》
 
 修飾語の順序
  ○節を先に、句をあとにする
  ○長い修飾語は前に、短い修飾語は後に
  ○大状況から小状況へ、重大なものからそうでないもの
 

《書きとめておきたい言葉》

 ○文章はメッセージを考えることの方が、文章を書く
  技術よりも重要なこと。

 ○図解とは情報の地図化
 
 ○文図の往復運動が必要

 ○文章を書くというのは「知的生産」
  (読む⇒考える⇒書く)

 ○平文(ひらぶん)のすすめ
 「文章自体は決して名文といえないかもしれない。
  しかし、平坦でわかりやすく、興味深い内容を
  持った文章で、決してどうでもいい駄文ではない。」

  平凡で平坦な文章、それが平文。

 □文章で説得、図解で納得

 □いろいろな文章読本をよむよりも、とにかく情報を
  図解してみることからはじめることが大切。

図で考えれば文章がうまくなる (PHP文庫 ひ 31-1) (PHP文庫 ひ 31-1) Book 図で考えれば文章がうまくなる (PHP文庫 ひ 31-1) (PHP文庫 ひ 31-1)

著者:久恒 啓一
販売元:PHP研究所
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『日経ビジネスアソシエ 2008 10/7 図解仕事術』★★★★★

■図解の3つの機能
 ①思考を整理し、深化させる
 ②新しい発想や気づきを生み出す
 ③他者に提示して説得

図の情報量は少なく、イメージでとらえるため
脳内での処理が早い。

■活用場面
 
①計画を立てる(段取り)
 ②アイデアを出す
 ③情報を整理する
 ④説得する
  (プレゼンは図の紙芝居)

■基本の5図解

 ○ツリー図
  ・問題の原因を漏れなく検討
  ・解決策をすべて網羅

  ・ロジックツリー【アイデア・整理】
  ・マインドマップ【アイデア・整理】

 ○ベン図【整理】
   分けづらい事項を整理

 ○マトリックス【アイデア・整理】
   2つの切り口で対象を立体視
   優先度で整理など選定に有効

  ・SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)【整理】
  ・強制発想マトリックス【アイデア】
  ・9マスマトリックス【アイデア】

 ○点グラフ【整理】
   分析対象は定量化できるもの

 ○フローチャート【整理】
   一定の流れや方向性をもつ内容

■編集思考素【アイデア】
 情報の普遍的な組み立て方は5つ
 ①一種合成型
 ②二点分岐型
 ③三間連結型
 ④三位一体型(3点セット)
 ⑤二軸四方型(四位一体型)
 ⑥二軸四方型(マトリックス)

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 10/7号 [雑誌] Book 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 10/7号 [雑誌]

販売元:日経BP出版センター
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『人を10分ひきつける話す力』齋藤孝 ★★★☆☆

 仕事の関係で大学で2日間講義をすることになったので
3年前に読んだ本だが再読した。

 他人と違うことを話そうと思わない者に進歩はない。
と著者はいう。

 そのために必要な心構えや考え方が書いてあるのだが、
話しの構成の仕方については、あまり触れられていないため
この一冊のみでプレゼンに望むのは心もとないと思う。簡単な
スピーチであれば十分であるが。

 プレゼンに必要な知識を学ぶのであれば『5日で身につく
伝える技術』(西野浩輝著)
とあわせて読むことをおすすめ
する。

 以下、印象に残った内容。

=ネタ主義=

 ○相手の背景と自分のストックを絡まして話のネタを
  作る⇒共通の基盤

 ○キーワードという〝話しの島〟をもつ
  その島へ行けば芋づる式に話題が出るようにしておく

 ○再生+エピソード方式
  映画を見ても、本を読んでも、自分の経験と絡めて
 「あるある」と聞きながら読みながら、自分の頭の中で
  整理する。それを軸にして話を再生する。
  「自分のエピソードをその文脈に絡めて話す」
  ⇒自分のものになる。

 ○たとえ話や抽象的な言葉を具体的に説明することば
  のストックをしておくとよい。

=話しをわかりやすくするテクニック=
 
 《言い換え力》
  ○シンプルにまとめる
  ○キーワード化・概念化・キャッチフレーズ化
  ○たとえ話

=スピーチの練習=

 ○一人の時間
   一人で考えてネタを作る時間

 ○二人の時間
   スピーチする前に誰かとその話題について話す
  
 ○全体の時間


〝内言〟自分自身の心の中で練習

=意識すること!気をつけること!=

 ○他人と違うことを話そうと思わない者に進歩はない!

 ○意味の含有率を意識する。

 ○スピーチは相手との対話
 

人を10分ひきつける話す力 Book 人を10分ひきつける話す力

著者:斎藤 孝
販売元:大和書房
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『5日で身につく伝える技術』西野浩輝 ★★★★★

 プレゼンで必要な最低限な知識がコンパクトにまとま
っており、わかりやすく実践的な内容だ。
 
 5日で身につくとあるが、余分な肉を削ぎ落とし、
本当に大切な背骨の部分のみをわかりやすくまとめて
あるので、あながちウソではない。

 ただ、言うまでもないが、練習は必要である。著者は
場数をふみ、振り返ることが必要だという。場数といって
も会議室やホールでやるようなプレゼンのことを言っている
わけではない。

 日常の話すことが全てプレゼンである。だから日常の
いたるところで練習ができる。

 本書はプレゼンだけではなく、話すという行為に役立つ
内容だと思う。ただし、基本的な内容なので、上級者には
物足りないかもしれない。

 余談だが、著者の構成力は見事である。本質のみを
簡潔にまとめている。だから頭にすーっと入ってくる。

=聞き手=

○知識ニーズマトリックス
 ニーズの高低と知識の多少の2要素による
マトリックスで聞き手を分類

=テクニック=

○人をひきつける話しは共感と発見
  聞き手に「あるある感」を持ってもらう
  相手の立場に立って話を組み立てる

《伝える技術》
 ①コンテンツ(中身・加工・装飾)
 ②ストラクチャー(組み立て)
 ③デリバリー(表現技術)

①コンテンツ
 ・事例、具体例
 ・たとえ、比喩
   未知から既知へ
   イメージを伝える
 ・数値、データ
   リアリティ
   実感をもてるような工夫(例:1日あたり…)
 ・対比
   強調、わかりやすさ
 ・お墨付き
   信憑性

②ストラクチャー
 【サンドイッチフォーマット】

  ■イントロダクション  
   ○聞き手との関係性の構築
    ・自己紹介
   
   ○関心、興味を呼び起こす
     □疑問形
     □驚くデータ
     □エピソード、実例
     □問題・課題の提示→当事者意識の植え付け
   
   ○テーマの提示
     □アウトラインの提示
     □タイムテーブルの提示
  
  ■ボディ

  
   ○メインメッセージ
    言いたいことは何か
  
   ○3つのサブパート
    メッセージの論拠、詳細

  ■エンディング

   ○おさらい

   ○イメージ化→行動をおこせるよう具体化

③デリバリースキル

 ■姿勢
   頭のてっぺんをつるされているイメージ

 ■身振り手振り

 ■アイコンタクト
   ・一人ひとりと目線を合わせる
   ・目線をあわせる時間を調整
   ・資料ばかり見ない

 ■表情
   ・基本は笑顔
   ・表情のバリエーションを持つ
   ・ジョーク→自分の表情をゆるめることが目的

 ■声
   ・腹式呼吸
   ・口は大きくあける
 
 ■間
   ・文節と文節のあいだ

   ・段落のあいだ
   ・問いかけのあと

 ■抑揚
   ・聞き手をあきさせない
   ・重要部分を際立たせる
  
 ■繰り返し
   ・重要部分を強調

=練習・訓練=

○学習のポイント
 ・基礎を体系的に学ぶ
 ・場数を踏む
 ・振り返りを行う
   うまくいった理由とうまくいかなかった理由

○プレゼン眼…他人のプレゼンを見て勉強する姿勢
 ・話しの中身
 ・話しの中身以外の身振り手振り等

○日常の話すこと全てがプレゼン
  ⇒いたるところで練習できる

  ⇒振り返りが大事

※意識の持ち方ひとつでそこから日々得られる学びが
 多くなる。

5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義 Book 5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義

著者:西野 浩輝
販売元:東洋経済新報社
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『図解雑学 人体の不思議』安藤幸夫監修 ★★★★★

 来年度受験する社会福祉士の国家試験の科目に「医学
一般」があり、まずは基本をおさえようと思い手に取った
本である。

 医学は言葉も難しく、専門書を読んでも言葉だけで
ひいてしまう。

 その点、この本は図が多様されていて、難しい内容を
簡潔にわかりやすく説明している。

 かといって、内容が薄いかといえばそういうわけではない。
知識の基本となる内容と深めるための内容のバランスが絶妙
なのである。

 ちなみに、こういった類の本の役割は、基本的な知識を
確認するための辞典的なものだと思う。そういう意味で星
5つとした。

 最近、ツボやヨガ、マッサージなどに興味があるが、
まずは自分の体の仕組みを知ることが先決だろうと改めて
思った。

【おもしろいなと思った内容】

 ○脳死と植物状態の違いは、脳幹が生きているかどうか。
 
  脳幹…呼吸や心臓の活動、体温調節など生命維持のための
     神経が集まっている。無意識的な生命活動の中枢。
 
 ○骨の中では毎日古い骨から新しい骨へ生まれ変わっている。
  ほぼ10年で体内の骨は完全に入れかわる。
 
 ○レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の
  周期は約90分。60分くらいの中途半端な睡眠では
  逆効果。レム睡眠に入った早い段階で目覚めるのがよい。
  10~20分のうたた寝でもすっきりする。

(参考)
 眠りの周期…ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム…
  ※90分周期で4~5回繰り返す

 □ノンレム睡眠(深い眠り)
  ・脳が眠っている状態
  ・筋肉は働いている

 □レム睡眠(浅い眠り)
  ・脳は起きている
  ・目覚めの準備状態
  ・このときに目覚めると気分がすっきりする。
 

眠いときは“20分うたた寝”を活用しようかと思った。

人体の不思議 (図解雑学) Book 人体の不思議 (図解雑学)

著者:安藤 幸夫
販売元:ナツメ社
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『PCのイライラすっきり解決辞典』日経PC21 ★★★☆☆

 すでに知っている内容も多かったが、以下の内容は
初めて知り、これから活用しようと思った。

 ○素早く単語登録
 「Ctrl」+「変換」

 ○ファイルにパスワードを設定
 「名前をつけて保存」→「ツール」→「全般オプション」

 ○ソフトの設定を複数のパソコンで揃えたい
 「すべてのプログラム」→「Office」
 →「個人用設定の保存ウィザード」

 ○Office間でデータを使いまわしたい
 「スクラップ」

【Word】

 ○書式の付いた文字を使いまわす
 「挿入」→「定型句」→「新規作成」

 ○よく使うフォントを手早く選ぶ
 「表示」→「ツールバー」→「ユーザー設定」
 →「コマンド」→ツールバーに登録

【Excel】

 ○シート内の改行をまとめて削除
 「編集」→「置換」→「Ctrl」+「j」

 ・保存先を毎回同じフォルダへ
  「ツール」→「オプション」→「全般」
   →「カレントフォルダ」

 ○特定のセルの書式をまとめて変更
 「編集」→「置換」→「オプション」→「書式」

【メール】

 ○やりとりしたメールを一つのファイルに
  「メッセージ」→「まとめてデコード」

 ○アドレス帳で姓と名が逆になっている場合は
  「表示」→「並べ換え」→「姓」

 ○サイズの大きなファイルを送るには
  ファイル送信サービス「ビックメール」を利用

PCのイライラすっきり解決事典 (日経BPパソコンベストムック) Book PCのイライラすっきり解決事典 (日経BPパソコンベストムック)

販売元:日経BP出版センター
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『決断力』羽生善治 ★★★☆☆

  直感の7割は正しい。
 前人未踏の7冠を達成したプロ棋士羽生善治氏の言葉だ
からこそ説得力がある。
  本書は、将棋の世界だけではなく、ビジネスの世界でも
有益な考え方がちりばめられている。
  他にも本書の肝となる言葉を紹介する。
  気になった言葉があれば本書をおすすめしたい。

【本書の肝】
 ・決断とリスクはセットである。
 ・大局観と直感のバランスが大事。
 ・勝負どころでは簡単に単純に考える。
 ・知識を使えるもの(知恵)にする。
 ・情報に溺れることなく自分で考えることが大事。

【印象に残った言葉】
 ・積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限
  にすること
 ・部分的には損だけど全体としてはプラスになること
  がある⇒大局観
 ・ミスがミスを呼ぶということは、連鎖的ということ
  だけではなく状況自体が複雑になって難しくなっている
  から起こりやすくなっているということ。
 ・「玲瓏」…周囲を見渡せる状況(四字熟語の「八面
  玲瓏」より)
 ・人生は食事をして眠るだけの繰り返しではない。
  「こういうことができた」「こういうことを考えた」と
  いう部分がある。それは楽しみであり、人生を有意義に
  させてくれる。
 ・遠回りしても歩みの過程で思わぬ発見や出会いがあ
  ることがある。

 ・勉強ができないからという理由で餓死をした人は世
  界にいない。

決断力 (角川oneテーマ21) Book 決断力 (角川oneテーマ21)

著者:羽生 善治
販売元:角川書店
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■知的生活

 『ウエブ進化論』でおなじみの梅田望夫さんのブログで気に

なったことばがありましたので抜粋しておきます。

(この記事はかまやんさんのブログからたどりつきました。)

知的生活というのは知的消費と知的生産を含んだ概念です。

梅棹忠夫が述べているように、本を読むだけで終わるなら、

それは知的消費であり、感想文を書くなりして初めて知的生産

になる。

その差は突き詰めて言えば「書く」かどうかにある。

知的生活を充実させるにあたり、最初の関門は「書く」ことだと

思います。


 まずは旧来の整理をグーグルに任せ、知的生産のスタートに

必要な情報の整理に集中し、知的生活のための時間と「ネタ」を

確保しましょう。

そして次に文章を書き、ウェブで公開する。

すると創発的な、知の共同作業のような状況が生まれる。

今度はそれをフィードバックし、新たな知的生産に繋げる。

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『ミムラの絵本日和』 ミムラ ★★★★★

 子どもにいい絵本を読ませたくて、その参考になるので
はと思い本書を手にとった。

 産まれたばかりの子どもの寝顔を横目に病室で読んだ。
 まだ一昨日産まれたばかりなので、絵本は読めなないし、
理解もできないが、この子はこれからどんな絵本が好きに
なるんだろう。
 

 著者自身の身の回りの話から巧に共通項を見つけながら、
じょじょに絵本の話にずらしていく技法に目をみはった。

 著者は女優だが、プロ顔負けの文章で読後に心地よさが
残る。
 多いときで同じ絵本に違った視点の4本の原稿を書いた
という。

 単なる絵本の紹介で終わるだけではなく、著者の絵本へ
の大好きな思いが伝わってくる内容で、読んでいてほほえま
しくなってくる。そして絵本って奥深い。

《書きとめておきたい言葉》

○自分の一番好きな場所で、すべての感覚を本に集中
するべくタオルケットなどをほっかむりに状態にして臨時
テントを作り、そこから顔と手だけでして、こっそり読む
のです。(本を集中して読みたいときって人それぞれ
スタイルってありますよね。)

○絵本は読む姿勢が他人事だと楽しさ半減なので
登場人物の隣に立って親しい友人のように同調

○生活がもうめちゃくちゃで。でも、朝はいつもミルク
ティーを飲むんですけどそのたった一杯が「うおー
なんだこのゆとりは」」って幸せを感じるんです。

ミムラの絵本日和 Book ミムラの絵本日和

著者:ミムラ
販売元:白泉社
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『折れない心の作り方』齋藤孝 ★★★★☆

~折れない心は、考え方次第~

 折れない心を作るためにはどうしたらよいか。
 著者は次の3つの精神性の重要さを強調する。
 
 ●「縁」を大事にすること
 ●人と深く交わること
 ●アイデンティティの根を張ること

 そのうち「縁」の考え方について共感した。

 「縁」という考え方は、現実を肯定的に受け入れる
 ための納得の方法として活用できる。

 「縁」あって今この仕事に就いている、「縁」あっ
てこの人とつきあっているなど、現実から逃れたい
嫌なときでも、「縁」という考え方を習慣化すれば
心が折れてしまうことは少ない。

 また、本書は実践方法も載っている。
 そこには、イチローを引き合いに出しながら、
「習慣」の重要性が書かれている。
 「習慣の技化」である。

 習慣は、心の安定や自己肯定にもつながるのだ。

 本書を読んで、「縁」と「習慣」について改めて
意識してみたいと思った。

《書きとめておきたい言葉》

○ヨガは、体を通して心に働きかけるやり方だ。姿勢
をこうすると気持ちが落ち着いてくるとか、姿勢と呼吸法
を整えることで体を整え、自分の状態を取り戻す知恵が
ヨガだ。

○絶対評価の軸を持っている人は心がブレない。

○何かをやるときには、技化するところまでやっておく。
技にする前にやめてしまうと自分の一部にならない。

○その空間を自分の力を活かしてくれるところとして
意識することができれば、そういった場を自分で増
やしていくことで心を保つことができる。

折れない心の作り方 Book 折れない心の作り方

著者:齋藤 孝
販売元:文藝春秋
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『オンリー・ミー私だけを』三谷幸喜 ★★☆☆☆

何でもない日常をたんたんと描いたエッセイだ。
 
 著者はテレビ業界の人なので、素人ではうかがい知る
ことができない、芸能ネタがちりばめられているかと
思えばそういうわけではない。

 まだ売れ出す前の頃の著者の普通の日常を切り取った
エッセイだ。 
 著者いわく「普通の人が普通の感性で書いた世界初の
エッセイ」なのだ。

 ただ、照れ屋で八方美人の著者らしいおもしろいモノの
見方がたくさんあってクスリと笑える。

 テレビドラマ「振り返れば奴がいる」の脚本を書いて
いた頃のエピソードもあって、「振り返れば奴がいる」
ファンの私としてはうれしかった。

 ただ、全体的には退屈してしまう内容も多く、拾い読み
になってしまった。

オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫) Book オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

著者:三谷 幸喜
販売元:幻冬舎
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『陰日向に咲く』劇団ひとり ★★☆☆☆

  構成は練られていて、オチがしっかりあるもののどこか
物足りなさを感じた。

 ストーリーはうまいが、なんとなく物足りない。
 それが何なのか明確にはわからないが、表現の浅さだっ
たり、登場人物の人間性の深みのなさだったりするのかも
しれない。

 ただ、芸人が書いた小説であることを考えれば、素人と
は思えない作品だ。ただただ驚く限りである。
 いかにプロの小説家がスゴイかということを改めて感じた。 

陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1) Book 陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)

著者:劇団ひとり
販売元:幻冬舎
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『仕事を加速する技術』梅津信幸 ★★☆☆☆

紙とコンピューターの使い分けが載っていたので読ん
でみた。
 とくに真新しい切り口はなかったが、それぞれの利点
がまとめてある。自分なりの基準をもつための参考には
なるだろう。
 
 本書の命題は仕事の効率化だ。
 それを次の3つの切り口から解説している。

 一つ目は情報の再利用。
 未来に使える情報を記録して徹底的に再利用すること
だが、それをすきまの時間にする。

 二つ目は、メタ見積り。
 どんぶり勘定ではなくどのくらいの時間がかかるかを
見積もることが重要。

 三つ目は、創造。
 記憶や計算はコンピューターでもできる。人間は創造に
集中すべき。

 仕事の効率化をテーマとした本であれば、載っていそ
うな内容ばかりであるが、やさしい文章でイラストも多く
読みやすい。
 ただ、具体例があまり載っていないので、イメージがつ
きにくい部分も多い。

《書きとめておきたい言葉》

○15パズル生活術

○8割完成術

○全体的・総合的に考えて、効率に大きく関わることを
見抜く

○わかりきったことでもいいからとにかく書き出して
みる。そしてわからないことについても書く。そうすれ
ば、自分のわかっていることとわかっていないことの
境界線がわかる。

仕事を加速する技術 Book 仕事を加速する技術

著者:梅津 信幸
販売元:ソフトバンククリエイティブ
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