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『思考の整理学』外山滋比古 ★★★★★

「世に出回るビジネス書のエッセンスはこの本にあり」
 アイデアの出し方や思考の整理に関するビジネス書は何冊か
読んだが、本書はまさにその本質が書かれている。
 
 しかも、理屈や理論というより、具体的なのだ。
 著者が実践しているアイデアの生み出し方や思考の整理の方
法が多数紹介されており、大変参考になる。
 
 以下の6点は、参考になりおもしろいと思った内容を自分なり
の解釈でまとめたものである。
 
●アイデアの生み出し方
【素材】と【ヒントや型】を混ぜ合わせ、寝かせておく。
 この寝かせておくというのが大事なのだ。無意識の作用を
意図的に活用するのがポイント。

●情報のメタ化
 思いつきや着想を他の思考や型と関連させて整理をし、
普遍化や抽象化を行う。
 思考の整理は捨てることだけを言うのではない。より高い
抽象性へ高める質的変化も言うのだ。

●ネタのストック化
 着想やヒントはまずは手帳へストック。しばらく寝かせておき、
見返す。そのとき、何でこんなこと書いたんだろうと思うような、
色あせてしまったものは捨てる。そうでないものを別のノートへ
書いておく。いわばふるいをかいくぐった良質の考えの保存の
場である。寝かせている分、以前の着想やヒントより考えの幅
をプラスできる可能性もある。
 著者の表現を借りれば「わが思考すべてこの中にあり」である。

●人間の頭脳は工場と倉庫
 倉庫に知識を詰め込みすぎても、スペースが狭くなり工場
(ものを考える、生み出す)の能率が下がってしまう。
 「忘れる」とは、工場の邪魔になるものを取り除き、工場の
能率アップを図る大事な作業なのである。

●書くことは考えること
 何か考えたら書いてみる。
 書いているうちに思考の整理がされ、昇華される。
 書いているうちに何か浮かんでくる。
 (それは、しゃべることも同じ。)
 書き出したらとまらないこと。勢いを大事にする。あとで十分
推敲するのだから。
 
●自分だけのことわざを
 ことわざは具体的な現実を定理化し一般化したものである。
 自分の経験、知識、思考を凝縮させた自分だけのことわざ
を作ることで思考が体系化される。

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫) Book 思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)

著者:外山 滋比古
販売元:筑摩書房
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