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『読み上手書き上手』 齋藤孝 ★★★★★

 大人になって、社会人になって、改めて読み書きに
ついての授業を受けてみませんか?
 本書は、そんな願望をかなえてくれる。3日間の授
業を想定した内容だ。
 
 読み書きは連動している。
 読み上手、書き上手になるには、両方を鍛える必
要がある。と著者は言う。
 
 読むときの「ペンキ塗り方式」、書くときの「発問を
意識する」。
 もっと早くこの考え方を知っていれば、これまでの
読み書きがもっと楽だった。

 発問を意識した書き方はこうだ。
 キーワードで身の回りを切り、発問を考える。
 発問を考えることで、キーワードが自分の問題と
なる。すなわち具体性ももつ。

 そこに自分の経験や実感という具体性と抽象性
をを織り交ぜることで格調のある文章となる。
 織り交ぜる経験や実感が、その文章の個性となる。

 なるほどと思わせる考え方がちりばめられた、読み
書きのバイブルである。

○キーワードで身の回りを切る。
   →「発問」を立てる(=自分の問題にする)
   →自分の経験や実感を入れる
 ⇒リアルな文章になる
  ※目のつけ所がその人らしさ
  ※一般論ではダメ
 
 例)「格差社会」というキーワードで身の回りで
   実感する場面や出来事、経験を洗い出す

 ○読書をして自分の経験をすくいとる
  三角形を作って広がりを持たせる
  ・自分の中から何が引き出されたか、触発されたか
  ・別のテキストから質の違う現象
  ・対象の文章

 ○関心の角度(キーワード、問い)を決めて読む

《書きとめておきたい言葉》
 
 ○「読めた」という判断基準
  ・どこが面白かったか
  ・読みどころはどこか

  ・著者が言いたいことは何か
  ・読んでそこから何を連想したか
  ・学んだことは何か
  ・引用したい箇所はどこか
 をすぐに話せるかどうか。

 ○ながら読書
 
 ○ペンキ塗り方式の読書法

 ○「読む」と「書く」ことをつなげる
  話すことを意識して読む
  書くことを意識して読む
  →吸収度が上がる
 
 ○構想は頭の中ではなく紙の上で練れ

=引用したいことば=

学問とは、
物事を見るときの視点が技として身につく、あるいは
役立つような武器を手に入れるということです。
人が歩いている姿を見ても、あるいは音楽の演奏者を見
ても、何を見ても「身体」という
切り口でものを見ることができます。あらゆる場面で
「身体」に目をつけてみる習慣が
できると、他の人には
見えないものが見えるようになり
ます。
その状態を「身体論が自分に身についた」と、私は定義
づけています。
そして、その切り口で世の中を見ていくと、本を読むと
きもその内容が自分の学問にどう
活用できるのかという観点で読むようになるので、例え
ば哲学的な本を読んでもその内容
と、ヨガに通ったり、指圧を習ったりする実務の経験が
結びついてきました。
つまり高度に知的なものと、実際の実技的なものを結ん
でいくところに自分のゆらぎない
「視座」が確立され、他のものを見る見方が変わってく
る、そういう勉強の仕方をしてき
たということです。学問とは訓練していない人には身に
つかない、ある種角度のついたもの
の見方が身につくことであると考えると、とても意味の
あることがわかります。

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著者:齋藤 孝
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