休止のお知らせ

本ブログはしばらく休止させていただきます。

読書を休止するわけではないのですが、読書から自分にとって
プラスとなるネタを見つけ、それを蓄積することに重きを置こうと
考えています。本の内容を蓄積するのではなく、あくまで自分に
とっての有益な情報のみの蓄積です。
それは、つまり、このブログよりもこれまで書いていた以下の
ブログの充実を図ることだと思ったのです。

これまでこのブログに訪れてくれた方ありがとうございました。
もし、よろしければ以下のブログにもお立ち寄りいただけらば幸いです。

社会人のネタ探し生活~ネタの倉庫~

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『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術』齋藤孝 ★★★★★

 これまでの著者の情報収集・活用に関する著書のベスト版
のような内容です。

 情報を収集し、活用することで新たな考えを得る。そのた
めに必要な情報収集術や活用術を実践的に解説しています。

 以下は私がすぐにでも実行しようと思った内容です。

《情報に向き合う意識》

 ○「情報は一期一会」であると意識

 ○再生できない情報はないのと同じ
  
  ・再生しやすいために、「仕込み」にひと手間をかける

《情報収集》

 ○2割読書法

 ○10冊同時読書

   ・速読は理解力を高めること

   ・質量転化

 
《情報編集》

 ○意味を記憶する

   ・自分のことばで再生できるように「自分化」

 ○しくみづくりは「試行錯誤」すればよい

「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術 Book 「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術

著者:齋藤 孝
販売元:大和書房
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『しがみつかない生き方』香山リカ ★★★☆☆

 本書の内容はあとがきの著者の次の言葉に集約され
ています。
「ふつうにがんばって、しがみつかずにこだわらずに自分
のペースで生きていけば、誰でもそれなりに幸せを感じな
がら人生を送れる。それで十分、というよりそれ以外の
何が必要であろうか」

 なかでも「すぐに白黒つけない」の内容は印象に残り
ました。
 人間の狭量化が進んでいる今だからこそ「あいまい
さ」の大切さを説きます。「あいまいさ」を許容できる器量
やそれ認める社会であり、自分とは違った考え方や生き
方を排除せずに受け入れる「ゆとり」が必要だということ
です。
 私はこれを「グレー思考」と勝手に名づけましたが、白
でも黒でもない色を大切にする姿勢は大事にしたいと思
います。

以下も印象に残った内容です。

○皇室の雅子さまの座右の銘「実るほど頭をたれる
 稲穂かな」

○親が子を愛するのは本能だが、子が親を愛するの
 は本能ではない。

○子とは適度に距離をとって自分は自分の責任で生
 きていく。

○今の境遇を感謝し、うまくいっているときは運がよ
 かったと思える力を身につけれるとよい。

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書) Book しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

著者:香山 リカ
販売元:幻冬舎
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『時生』東野圭吾 ★★★★☆

 著者の著作のなかでは、本書は比較的謎解きの要素が少ない
作品のような印象を受けました。謎を解いていくというおも
しろさが全くないというわけではありませんが、どちらかと
いうと男同士の奇妙な友情におもしろさを感じました。

 この奇妙な関係がこの物語のミソなのですが、実際、自分
の周りにも同じことが起こっていたら・・・という現実離れし
た想像をしてしまいました。でも、本当に現実離れと言える
のだろうか。

「いくつかの魂は時代を飛び越え、未来から来た魂の助けを
借りて、人は歴史を築いてきたのかもしれない」という主人
公の言葉は、想像の域を超える可能性を考えさせられるので
す。

 時代を超えた人間関係。そんな視点で日々生活してみたら
楽しいかもしれませんね。

 そんな斬新な視点を与えてくれた作品でした。

時生 (講談社文庫) Book 時生 (講談社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
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『僕は日本茶のソムリエ』高宇政光 ★★★★★

 ひさびさの更新になったしまいました。実は、ここ数ヶ月
間の週末は「日本茶アドバイザー養成講座」を受講していて、
なかなか読書をする時間がとれなかったのです。いつも読書
にあてていた通勤電車のなかも「日本茶アドバイザー」の資
格試験の勉強をしていたのです。
 そして、先日、見事に合格することができました。正式に
は10月1日から「日本茶アドバイザー」となります。

 今回は「日本茶アドバイザー養成講座」受講中に出会った
本です。

 日本茶のすばらしさを実感できる本だと思いますし、日頃
飲んでいる日本茶を見る目が変わるのではないでしょうか。

 著者は、日本茶アドバイザーの上位資格である「日本茶イ
ンストラクター」です。著者は日本茶のいれ方を教えるセミ
ナーを開催しているのですが、そのセミナーでの言葉が印象
的でした。

 私はおいしい日本茶のいれ方を教えたりはしません。おい
しいと感じるのは人それぞれ違うからです。教えるのは、一
人一人がおいしいお茶のいれ方を創るために役立つであろう
基礎知識です。それを知った上で自分だけのおいしいお茶の
いれ方を創ってほしい。と言うのです。

 教える側にとっては、とかくノウハウを教えることが目的
になりがちです。教えを受ける側にとっては、ノウハウどお
りにやろうとしがちです。
 
 でも、大切なのはそうではないと思います。教えを受ける
側が、自分なりの形を見つけるために、教える側はその手助
けとなるノウハウや基本原則などを教えるのです。教えを受
ける側はそれをもとに自分なりの形を見つけるのです。日本
茶だけではなく他にもいえることだと思います。

僕は日本茶のソムリエ―お茶で世界をつなぐ夢 Book 僕は日本茶のソムリエ―お茶で世界をつなぐ夢

著者:高宇 政光
販売元:筑摩書房
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『運命の足音』五木寛之 ★★★★★

'02読了。

《印象に残った内容》

○人間は傲慢になりすぎている。円木につながれた狂牛病の
 牛たちの目を見てそう思わずにはいられなかった。

○傲慢な人間にブレーキをかけるのが「宗教」。「経済」は
 エンジンであり、「政治」はハンドルである。

○環境問題に対する根本的な考え方は日本とヨーロッパとは
 違うはず。ヨーロッパは人間の生活を守るために自然環境を
 大事にしようという人間中心主義。東洋は、仏教もそうだが、
 自然のすべてに生命があり、互いに共生して生きていくべき
 という考え方。だから自然と謙虚に向き合うべきである。

運命の足音 (幻冬舎文庫) Book 運命の足音 (幻冬舎文庫)

著者:五木 寛之
販売元:幻冬舎
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『夜明けを待ちながら』五木寛之 ★★★★★

'98読了。

《印象に残った内容》

○本川達雄さんの『ゾウの時間 ネズミの時間』によれば哺
 乳類の一生の呼吸の数は5億回である。

○人生というものはそんなにすばらしいものではなく、ひど
 くて残酷なものであり、不合理なものだ。だけど、投げ出し
 てしまうほどはひどくない。

○平凡に生きる人も、失敗を重ねて生きる人も、偏見に包ま
 れて生きる人も生きているということに価値があり、どのよ
 うに生きたかは2番目、3番目に考えればよいこと。

○人間は病気の巣であり、自分の体のバランスを崩して病気
 を表に出さないようにすることが大事。

○今を生きるためには次の3つが大事。①健康②自分の信念、
 ポリシー③経済的基盤

○歳をとっても夢を持ち続けることができるのはひとつの才
 能。

○こういう時代のなかではっきりしていることは自分以外の
 ものを頼りにすることはできない。教育、健康、財産、職場、
 すべて頼りにできない。自分でやるしかない。

○物事に失敗したとき、他力の風が吹かなかったと自分の
   責任じゃないと思うことにする。そのかわりうまくいったと
   きには、他力の風が運んでくれたのだと決して傲慢にな
   らない。

夜明けを待ちながら (幻冬舎文庫) Book 夜明けを待ちながら (幻冬舎文庫)

著者:五木 寛之
販売元:幻冬舎
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『パラレルワールド・ラブストーリー』東野圭吾 ★★★★☆

「自分」という存在は、自分自身の「記憶」と他人との関係
で成り立っている不安定なものだと気づかされました。

 そのどちらかが不安定になると「自分」という存在を信じる
ことができなくなってしまうのです。
 物理的な「モノ」の存在に比べるとずいぶん不安定なもので
す。

 言うまでもなく「記憶」は、自分が自分であるために重要な
ものです。だとするならば、「思い出」に浸る、というのは
少し後ろ向きな気もしますが、自分自身の存在を確認するに
は欠かせないことだと思います。

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) Book パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
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『プロフェッショナルたちの脳活用法』茂木健一郎 ★★★★★

 100人のプロフェッショナルの仕事術のエッセンスを
集めただけあって、濃密な内容でした。
 なかでも自分が気になった内容を自分のことばでま
とめてみました。
 興味をもったキーワードがあれば、ぜひ本書をお読
みください。
■アイデア発想法
 ○感覚遮断
   ・とくに注意を払う必要のないある程度情報が
    遮断された自分の場所をもつ
   ・脳は情報が遮断されると情報を求めようと
    する→ひらめきにつながる
 ○余裕
  ・時間の無駄だと思っても脳がなにもしない
   時間(開放感)を与えることが必要。
  ・それにより脳は情報のや整理や再編集を行っ
   ている。
 ○眠り力
  ・眠る直前に考えていたことを前頭葉は睡眠中
   も引き継いでいる。
 ○セレンディピティ
  ・「偶然はそれを受け入れる準備ができた精神のみ
   訪れる」(フランスの数学者 アンリ・ポアンカレ)
  ・私たちは見ようとしているものしか見えていない。
  ・脳の中に空のフォルダ(興味の領域)を持つこと
   が必要。
 
■プレッシャー克服法
 ○スイッチを入れる
  ・本番前に決まりごとをもつ。(自分が集中できた
   ものならなんでもいい)
  ・徹底することでスイッチの回線が太くなる。
 ○つくり笑い
 ・つくり笑いでも脳に報酬物資が出る。
 ・脳は楽観的になり、前頭葉が前向きに機能する。
■モチベーションアップ法
 ○自分を褒める
  ・ちょっとしたことでも自分を褒めることで脳が自信
   を持つ。
■創造性を豊かにする
 ○今を楽しむ
 「「いま」「ここ」に自分のすべてを懸けるということは、
  あらゆる局面を楽しむための基本となる考え方ともいえる。」
 ○メタ認知
  ・自分の価値を正確につかむことができる
  ・現実の自分と理想の自分を近づけようと脳が働く
  ・他人の気持ちを理解できるようになる
プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書) Book プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書)

著者:茂木 健一郎,NHK「プロフェッショナル」制作班
販売元:日本放送出版協会
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『日本の難点』宮台真司 ★★☆☆☆

 抽象的な言葉が多く具体的なイメージがわかなかったため、
本書の内容を十分理解することはできませんでした。

 私の読書の大半は、自己啓発書やビジネス書、小説が中心
のためため、この手の本に対する読解力のなさを痛感させら
れました。

 それでも、本書を読んで新たな気づきが3つありました。

〇子どもをネットにつながせないとか、携帯電話を触らないと
 か、携帯電話の一部のサイトにつなげないよう制限をかける
 とか、いろいろネットや携帯電話が問題視されますが、それ
 は問題の本質的な解決になっていません。問題とすべきこと
 はネットコミュニケーションよりも体面コミュニケーション
 が脆弱になっていることです。

〇消費者として一般的に得られる受け身の情報は、企業のイメ
 ージ戦略(CMや広告など)に見られるような偏った情報が多
 く見られます。だから受け身の情報だけでなく積極的に必要
 な情報を得ようとする「情報補正」が必要です。

〇最近のマスメディアには俗情にこびた「ポピュリズム」がみ
 られます。後期高齢者医療制度や派遣切り、内定取消など単
 純に「正しいのは弱者、間違っているのは強者」という図式
 で報道されるのは何か間違っているような気がします。物事
 には表裏があるわけでその両方を報道するのがマスメディア
 であって善悪を判断するのは視聴者の方だと思うのですが。

日本の難点 (幻冬舎新書) Book 日本の難点 (幻冬舎新書)

著者:宮台 真司
販売元:幻冬舎
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『悪意』東野圭吾 ★★★★★

  犯人逮捕を主としたものではなく、犯人の動機をつきとめてい
く内容が斬新でした。
 
 しかも、真実と思っていたものが否定されたり、でもやはり真
実ではないだろうかという疑問が湧いたり、読者を飽きさせず、
いい意味で読者の想像を裏切られる楽しさがあります。

 また、記録の盲点をついたストーリー運びにも思わず膝をたた
きました。

(以下、ネタバレ注意)

《ストーリー》
 人気作家の日高が自宅で殺された。第一発見者は妻と幼なじ
みの野々口。
 刑事の加賀恭一郎によって犯人はすぐに野々口と判明した
のだが、動機がわからない。
 捜査の結果、野々口が日高のゴーストライターであり、野々口
と日高の前妻との不倫が原因であることが物的証拠からわかる。
 しかし、加賀は、物的証拠から動機解明までの理屈は通るの
だが、言い知れぬ違和感を感じていた。
 そこには、うその動機を作り上げる野々口の周到なトリックが
あったことがわかる。ゴーストライターであったかのようにみ
せるための手の込んだしかけ、不倫をしていたかのようにみせ
るための証拠の操作など、はじめから捕まることを前提とし、
容疑をかけられることから逃れるためではなく、ウソの動機を
創作するための綿密なトリックがあったのだった。
 それは、自分が捕まってまでも日高の人間性を貶めるため
のものだったのだ。

悪意 (講談社文庫) Book 悪意 (講談社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
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『人生の目的』五木寛之 ★★★★★

'99/11読了

《印象に残った内容》

○人生の目的は、「自分の人生の目的」「自分だけの生きる
 意味」を探すこと。

○人間というものは思うとおりにならないもの。この世に生ま
 れた瞬間から不自由なものを背負って生まれてくる。

○自信を失いとことん無力感におしひしがれた人間が「他力」
 の光を感じることができたならば「自信」とは別の人間らしい
 姿勢が生まれる。

○「あ~ぁ 寝るより楽はなかりけり。うき世のばかが起きて
 働く」

○アウシュビッツ強制収容所から生還したフランクルの『夜と
 霧』によれば、ちょっとした生活の片隅に転がっているような
 ちいさなことも人間の生命力を支えていることを教えてくれる。

○子どもに親孝行は期待してはいけない。子どもは6歳から7
 歳までに十分親孝行をしてくれている。子どもによって親は喜
 びを与えられ、育てられ、生かされてきた。

○幸福に対して私たちは貪欲すぎる。今与えられているものだ
 けで感謝して満足することが必要。それは単にモノだけでなく、
 内面的な精神の部分についても言える。自分の足で歩ける
 こと、自分の耳で聞くことができること、当たり前と思わず、
 心から感謝してそのことだけでも幸せだと思わなければいけ
 ない。足るを知ること「知足」の考え方を持つ。

○生きていくうえで大きな力を持つものは、日々の生活のなか
 のつつましい喜び、過去の貴重な思い出。

○「あなたもいつか、これという理由もないのに、なんとも言
 えない心が萎えるような、そういう重いものを体の奥に感じる
 ときがあるものだよ。そういうものは<ハン>というのよ。そう
 いうときには、それをはね返そうと無理に、がんばれ、がんば
 れ、と肩肘をはってやってもしょうがない。自分はだめだと弱
 気になったり、不安になったりするのもやめなさい。そういう
 ときはハンの重さを背負ったまま、しゃがみこんで、肩を落と
 して、はーっ、胸の奥から大きなため息をつくといいんだよ。
 そうすると一瞬ではあるけれども、ハンの重さという、肩の上
 に鉛の板のようにのしかかってくる不思議な心の萎えるよう
 な重さが、ほんのちょっとふっと軽くなるような気がするものな
 んだ。はーっと大きなため息をつくことで、ハンの重さがちょっ
 と軽くなる。そうしたら、そこでもういっぺん立ち上がって歩
 いていけばいいじゃないか。」

人生の目的 (幻冬舎文庫) Book 人生の目的 (幻冬舎文庫)

著者:五木 寛之
販売元:幻冬舎
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『偽善エコロジー』武田邦彦 ★★★★★

 これまで一般的にエコと言われてきたものを真っ向から否定
しています。
 
 例えば、レジ袋を使わない⇒ただのエゴ
     割り箸を使わない⇒ただのエゴ
     温暖化は二酸化炭素削減で防げる⇒防げない
     古紙のリサイクル⇒よくない 
     ペットボトルのリサイクル⇒やくない
     ダイオキシンの有害性⇒あぶなくない
 といった感じです。
 
 行政やリサイクル業者などのエコビジネスから端を発した利益
優先の誤った考えであり、それをマスコミが大きく取り上げる
ためこれまで信じられてきたというわけです。
 本書は根拠となる資料が多く、それなりに納得できる部分も多
かったです。

 ただ、本書が真実なのか、マスコミの情報が真実なのかはわ
かりません。

 大事なのは、情報に振り回されず、自分の感覚や信念を大切
にして、自分が信じた行動をとることが大切なのだと思いました。

 それはエコだけでなく、この情報社会を生き抜くための共通し
た考えでもあると思います。

 でも、たまにこういった常識を覆すような本を読むと、よい脳
の刺激、生活の刺激になります。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書) Book 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

著者:武田 邦彦
販売元:幻冬舎
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『他力』五木寛之 ★★★★★

('98読了)

《印象に残った内容》
○「他力とは、目に見えない自分以外の何か大きな力が、自分
 の生き方を支えているという考え方なのです。自分以外の他者
 が、自分という存在を支えていると謙虚に受けとめることが重
 要なのです。他力とは言葉を替えると、目に見えない大きな宇
 宙の力と言ってもよく、大きなエネルギーが見えない風のよう
 に流れていると感じるのです。自分ひとりの力でやったと考え
 るのは浅はかなことで、それ以外の目に見えない大きな力が
 自分の運命に関わり合いをもっている。」

○「わがはからいにあらず」という「他力」の思想を思うとき、
「なるようにしかならない」という安心感が訪れてくるのです。

○「他力」の思想はヨットにたとえられる。エンジンのついて
 いないヨットは無風状態では走ることができません。ヨットの
 上でどんなにがんばっても無駄。しかし、風が吹いてきたとき
 にヨットの帆をおろして居眠りをしていたのであれば走る機会
 を失ってしまいます。だから無風状態が続いても、じっと我慢
 し、注意深く風を待ち、空模様を眺めて風を待つ努力が必要な
 のです。他力の風が吹かなければ、ヨットのように私たちの日
 常も思うとおりに動かないものなのでしょう。

○物事がうまくいかないときは他力の風が吹いていないと思え
 ばよいのです。反対に、思った以上に物事がうまくいったとき
 は、過信するのではなく謙虚に他力の風に感謝すべきなのです。

○正直者がばかを見るのは当たり前、努力は報われるものでは
 ないのです。

○人間はただ無為に生きるだけでも大変なことです。生きるこ
 とそのものが大変なことなのです。どんな人生であってもそれ
 なりに一生懸命必死で行き続けてきたに違いないのです。

○「マイナスの勇気、失うことの勇気、あるいは捨てることの
 勇気。現実を直視した究極のマイナス思考から、本物のプラス
 思考が出てくるのです。」

○諦めるは明らかに極める、勇気を持って現実を直視すること。

○「ぼんやりと自分の意識の外を流れていくような聞き方をし
 ながらも、なお心に残るものこそ忘れないし、これこそ大事な
 ものであるということではないでしょうか。」

○「慈悲」という言葉の「慈」はパーリ語で「マイトリー」と
 いい、「悲」は「カルナー」という。
  たとえるなら、父親が息子に罪を償って立派に更正しろ、
 共によりよい生をいきていこうと激励するのが「慈」であり、
 お前が地獄に行くなら、自分も一緒についていくよと黙って涙
 を落とす母親のような感情が「悲」です。

《印象に残ったキーワード》
・委任社会
・暗愁
・人は泣きながら生まれてくる(シェイクスピアの戯曲「リア
 王」の台詞)
・同治と対治(仏教用語)

他力 (講談社文庫) Book 他力 (講談社文庫)

著者:五木 寛之
販売元:講談社
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『流星ワゴン』重松清 ★★★★★

 小学生の高学年くらいの歳の息子へ接する父親の大変さを改
めて感じました。

 良かれと思って言ったことが息子を傷つけることになってし
まったり、励ますつもりがプレッシャーをかけてしまったり、
なかなかうまくいかない父親の苦悩を感じる物語でした。

 私もあと十数年後には同じ思いをするのかもしれません。
 でも、この小説に出てくる3組の親子を見て、心に決めた
ことがあります。それは、つねに息子に対する素直な気持ち
を表現するということです。素直になること、それが一番だと
思いました。

 父親として、男としてこうした方がいい・・・、と父親や男を
演じがちですが、そんなことは重要じゃない。とにかく自分の
気持ちを素直に表現して息子に接する。そういう気持ちを持ち
続けよう、と父親になって1年も経っていない新米父親ですが、
私は思ったのです。

流星ワゴン (講談社文庫) Book 流星ワゴン (講談社文庫)

著者:重松 清
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『影踏み』横山秀夫 ★★★★★

 だいぶ前に買っていたのですが、読み忘れて本棚に眠ってい
ました。買ったときほどの読みたい気持ちは薄れていたのです
が、少し読み始めるととまりませんでした。先が気になって、
途中でやめることができませんでした。これまで横山秀夫さん
の本で失敗したことはなかったのですが、今回も然りです。
 
 本書は、犯罪者を主人公としためずらしい連作短編集です。
犯罪者ではあるのですが、どこか憎めず、その境遇には同情を
したくもなります。警察視点ではない犯罪者視点という斬新な
ミステリーの要素があり、一気に読めました。

影踏み (祥伝社文庫) Book 影踏み (祥伝社文庫)

著者:横山 秀夫
販売元:祥伝社
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『人質カノン』宮部みゆき ★★★☆☆

 ありふれた日常生活をこんなスリリングな短編ストーリーに
してしまう著者には圧巻です。どれもよかったのですが、読後
は「過ぎたこと」と「生者の特権」が印象に残っています。
 
 前者は、護衛サービスを意外な形で活用した小学生に思わず
手を叩きました。
 
 後者は、相手を心配するなら理屈ではなく、いかに相手の気
持ちになりきりその状況を考えることができるかが大切だ、と
いうことを改めて考えさせてくれました。

人質カノン (文春文庫) Book 人質カノン (文春文庫)

著者:宮部 みゆき
販売元:文藝春秋
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『夢の中まで左足』名波浩 増島みどり ★★☆☆☆

 名波選手は、私の好きなサッカー選手の5本の指に入ります。
さらに本書は、私の好きなミスチルの桜井和寿さんとの対談も
あります。
 このふたつから本書を手に取りました。

 サッカー経験のある私でも文章がわかりずらい部分がありま
した。また、内容ももう少しつっこんだ、例えば引退した今だ
から語れるみたいなことも期待していたのですが、そういった
内容があまりなかったのが残念でした。

 ただ、名波選手のサッカー観、とりわけパスについてのこだ
わりは伝わってくると思います。

以下は、印象に残った内容です。

○パスは、ドリブルやシュートと違って相思相愛の要素がある。

○足が遅かったからこそ思考速度が上がった。

○ミスチルの桜井さんは音楽の意味を、世の中にある既成概
 念や価値観を別の角度や間逆から見ることで、また違う正しさ
 や常識が見えてくるのではないかと問い続けること、ととらえ
 ている。

○言葉を探すときどこかで自意識が働くと深層心理まで届か
 ない。自意識を取っ払い心の奥底にあるものを解き放つのが歌
 詞を書く作業。

名波浩 夢の中まで左足 Book 名波浩 夢の中まで左足

著者:名波 浩,増島 みどり
販売元:ベースボール・マガジン社
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『今をどう生きるのか』五木寛之 松原泰道 ★★★☆☆

〇考えてもしょうがないことをついつい考え込んでしまうこと
はありませんか。「明日の会議うまくいくだろうか」「自分は
人事異動するのだろうか」など自分の力ではどうしようもない
のだけれど、ついつい考え込んでしまう。そんなときこのエピ
ソードが心に響きました。

ブッダは死後どうなるのかについては一切口にしなかったとい
います。「もっと大事なことを問え」というのです。だれも経
験したことのない死後の世界を議論することは観念の遊戯で果
てがない。そんなことに時間を使っていては、いまという大事
なときが過ぎ去ってしまう。

〇自分だけが苦しくて辛いと感じたときは、こう考えるとほん
 の少しかもしれませんが軽くなるかもしれません。

 著書の松原さんは、自分だけに与えられた悲しみや苦しみを味
わうことで人々の苦悩がわかるのではないかといいます。そし
て、他人の気持ちが理解でき、やさしくなれるのです。苦しみ
を感じることで人さまの役に立てるということです。

〇私は同じ本を何回も読むことはめったにありません。でも、
 同じ本を複数回読む意味ってこういうところにあるのかもしれ
 ないと改めて気づかされました。

 著者の五木さんは、その時代その時代に応じて仏教という宝の
山から自分たちの生きる指針を取り出すことが重要ではな
いかというのです。

〇科学的に証明されていなからこそ「信じる」ということにな
 る。客観的に証明されていなくても自分の感覚を頼りに「信じ
 る」ことも必要なんだと思うことができた言葉です。
 五木さんの言葉です。
 宗教的なことや奇跡的なことを科学的に説明しようとする人が
 いるが、合理的だったら信じる必要はない。納得すればいい。
 理解できないことだから信じるのである。

〇以下、二つは私も実践している考え方です。

・ある仏教の学者は、ブッダの最後の説法を一言で言うと「
 頼心を捨てよ
」と解釈している。

・松原さんは、本当の締切日から一日早い日を締切日と考えた
 り 10時に出かけるときは9時に出かける心づもりをしてい
 るといいます。それを「心の夏時間(サマータイム)」と表現 
 しています。

いまをどう生きるのか―現代に生かすブッダの智慧 Book いまをどう生きるのか―現代に生かすブッダの智慧

著者:五木 寛之,松原 泰道
販売元:致知出版社
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『世界一おもしろい戦国の授業』河合敦 ★★★★☆

 日本テレビ「世界一受けたい授業」でも驚きの歴史の新事実
を教えてくれる河合敦さんですが、本書でも常識とされている
戦国時代のエピソードをくつがえす新真実をたくさん教えてく
れます。

 歴史に真実は本当にあるのかと思わされるほど、中学、高校
時代に学んだことがひっくり返りました。

 以下、本書で私が驚いた新真実です。

 〇明智光秀の有名な言葉「敵は本能時」にありはウソだった。

 〇織田信長の「桶狭間の戦い」は雨中の奇襲攻撃ではなかっ
  た。

 〇織田信長の「長篠の戦い」で武田の騎馬隊を圧倒した鉄砲
  三段撃ちはウソだった。

 〇当時の馬はポニー程度の大きさしかなく土煙をたてて襲来
  するといったイメージではなかったと思われる。

 〇木下籐吉郎(豊臣秀吉)の織田信長の草履を温めて気に入ら
  れたというエピソードはウソだった。「猿」というあだ名
  もウソ。

 〇毛利元就の「三本の矢」のエピソードはウソだった。

 〇千利休は豊臣秀吉のブレーンであり、内々のことはすべて
  利休にまかせていると言わしめるほどだった。

 常識だと思っていた史実が実はウソだったということを知り、
ショックを受けたり興味深かったりします。

 ただ、史実ではなく後世の創造だったとしても、歴史から学
ぶことは多いと思います。何を学び何を気づくかが大事であり、
史実かどうかは学ぶという点からすればたいしたことではない
と思います。

世界一おもしろい戦国の授業 (二見文庫) (二見文庫) Book 世界一おもしろい戦国の授業 (二見文庫) (二見文庫)

著者:河合 敦
販売元:二見書房
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『哲学』島田紳助 松本人志 ★★★★☆

 著者のふたりには、笑いだけでなく、それ以外の「何か」に
魅かれます。
 
 本書を読んで、その「何か」がはっきりしました。独自の世
界観を持ち、常識にとらわれず、まわりを気にせずに自分の考
えを貫く生き方をしているふたり。私は、そういった生き方に
魅かれるのです。
 
 言わずとしれたお笑い会の頂点に君臨するふたりの生き方に
、自分の信じた生き方を突き進むことに対して勇気をくれます。

 島田紳助さんの言葉で印象に残ったものが二つがありました。
原文とは違いますが、意味としてはこうです。

○お金は「心の安心感」である。死ぬまで買いたいものを買い、
 食べたいものを食べ、行きたいところに行く。それができる
 人が一番の幸福だと思う。

 当たり前のことです。でも、お金の話はいやらしいものとと
らえがちなだけに、このストレートな表現に素直に共感しまし
た。

○子どもがCDを買ってとせがんでくる。すると島田紳助こう
 答えたという。お前がよそのねえちゃんだったらどんだけで
 も買ってやる。でも自分の娘だから買うことができないんや。
 なぜなら、親が買うと子どもは喜ぶ。その喜んだ顔を見て親
 も喜ぶ。でもそれは自分のお金でCDを買うという子どもの
 喜びを奪っているんや。だから親は買ったらいけない。お前
 の喜びにしないといかんのや。だから自分で買いや。

 子どもが大きくなってモノをせがんできたらこういう諭し方
 もあるんだなと思い感心しました。

哲学 (幻冬舎よしもと文庫) Book 哲学 (幻冬舎よしもと文庫)

著者:島田 紳助,松本 人志
販売元:幻冬舎
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『会社に人生を預けるな』勝間和代 ★★★☆☆

 著者が言いたいことは、この二つだと思います。
 日本の停滞の原因は、つきつめると「終身雇用制」にある。
 リスクに気づき、リスクとリターンを分析したうえで最適な
方法を判断する能力が必要であり、リスクの回避のみを考える
のはそれこそがリスクである。

 前者は、著者の主張に同感する部分も多くありましたが、強
者の考え方という感じも受けました。強者は知識と自信を持っ
て会社を渡り歩くことができるかもしれません。でもそういう
人ばかりでありません。何のとりえもない弱者が、終身雇用を
信じながら運よく入れた会社に必死しがみつく姿を想像してし
まうのです。
 ただ、そういう個々のケースではなく社会全体を見れば、日
本の閉塞感を打ち破るためには問題のある制度であるという考
えもうなずけます。でも、そうはいっても制度を変えることな
んてできないのが私のような一般人です。

 だから、前者について考えるのはほどほどにして、後者につ
いて思いをめぐらしてみました。すると私はけっこうリスクを
意識して生活していることを改めて再確認しました。

 そのうち3つほどご紹介します。
 まずは、一つ目。私は通勤かばんの中に常にハザードマップ
を入れています。いつ地震が起きても、最悪、徒歩で帰ること
を考えて常に持ち歩いているのです。
 
 二つ目はメガネとコンタクトを常備しています。ふだんはメ
ガネをかけていますが、割れてしまったときのために常にスペ
アのメガネと使い捨てコンタクトを通勤かばんの中に入れてい
るのです。
 
 三つ目は海外でのエピソードです。
 中国の上海へ旅行に行ったときのことです。
 帰国する日、ホテルから空港までガイドさんの車で送っても
らいました。道中、地図を眺めていたのですが、おかしなこと
に気づきました。利用する空港へ向かっているとは思えない方
角に向かっているのです。不思議に思ってガイドさんに尋ねる
と、別の空港に向かおうとしていたのでした。そう、上海には
国際線の空港がふたつあるのです。ガイドさんは私の空港券に
記載された空港ではなく、間違えて別の空港へ行こうとしてい
たのです。早めに気づいたので、ぎりぎり離陸時間には間に合
いましたが、危ないところでした。

 海外旅行はとかくガイドさんにすべてをまかせがちですが、
私はそうではありません。たとえガイドさんに連れて行っても
らうとしても、空港の場所はもちろんのこと、観光する場所や、
ホテル、食事をするレストランは事前に必ず地図で場所を確認
しておきます。

 まだまだリスクを考えた行動はたくさんあります。単なる心
配性と言われればそれまでですが、けっこう用心深く生きてい
るということを本書がきっかけで再認識しました。

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書) Book 会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)

著者:勝間和代
販売元:光文社
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『4-2-3-1 サッカーを戦術から理解する』杉山茂樹 ★★★★☆

 小学校2年生のときにはじめてサッカーのまねごとを始め、
5年生で地域のスポーツ少年団に入り本格的にサッカーを
はじめました。それから20年以上サッカーを続けています。
 
 しかし、長年酷使した足首が悲鳴をあげ、1年くらい前、医
者からしばらくサッカーを控えるように言われてしまいました。
苦悩した結果、やはりサッカーはやめられず、サッカーのミニ
版であるフットサルを細々と続けています。
 
 本書のテーマでもあるサッカーの戦術。
 戦術やフォーメーションは、これまで自分が所属していたチ
ームのものは一生懸命勉強しましたが、世界の流れや流行
についてはぜんぜん知りませんでした。そもそも今ではサッ
カーの情報はありふれていますが、Jリーグが始まる前、今
から15年くらい前はずいぶん限られたものだったのです。
 
 本書は、サッカーを戦術やフォーメーションからとらえ、日
本も含めた世界の流れを端的に学べます。サッカー観戦に
戦術やフォーメーションという視点を取り入れるきっかけに
なるかもしれません。
 
 著者は書名にもなっている「4-2-3-1」というフォー
メーションを推奨しているようですが、これは意見が別れる
ところだと思います。しかし、サッカーにあまり詳しくない方
が本書を読むと「4-2-3-1」がベストだと思うかもしれま
せん。また、監督や選手、観戦者、評論家など立場によって
も好みのフォーメーションは違うでしょう。私は高校選手権や
インターハイを真剣に目指した高校生のときに「4-4-2」
の菱形というフォーメーションを監督からたたきこまれたの
で、このフォーメーションが今でもしっくりきます。

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書) Book 4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

著者:杉山 茂樹
販売元:光文社
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『いまを生きるちから』五木寛之 ★★★★★

 本書はNHKの番組「人間講座」で五木さんが語られた
内容が文章化されたものです。
 これまで数々のエッセイに書かれた五木さんの考えが簡潔に
まとめられている印象を受けました。
 
 五木さんの考え方に感化され10年くらいが経ちますが、今
でも五木さんの考え方には同感する部分が多く、生き方に迷った
ときの私の「人生の指針」です。

《ポイント》

○自殺者は年間3万2000人以上を超え、年々増え続けてい
 る。年に4回阪神淡路大震災が起きているのと同じくらいの死
 亡者。

○自殺者が多い原因には、日本人の心が軽くなり、心が乾き
 きっていることがあげられる。

○日本人の乾ききった心に水を注ぐことが必要。その水という
 のは、情や感傷、慈悲の「悲」などのセンチメンタルな感情。

○環境問題には、人間と同じように虫や水、草、木、山などに
 も命が宿り、それぞれが命ある尊い存在である。だからこそ共
 生しなければいけないという考え方が必要。それは日本人が昔
 から持つ「アニミズム」の心である。「地球にやさしい○○」
 なんていうのは人間第一主義の傲慢な考え方である。

○深い縁で結ばれているはずの親が子を虐待し、子が親を殺す
 事件があとを絶たない。夫婦の絆もゆるくなってきている。そ
 れは、自分の選択で親子や夫婦になったという考えがあるから
 そうなるのであって「他力」でそうなったと思えば、そんな痛
 ましい結果にはならない。自分の力だけではなく目に見えない
 大きな力によって親子や夫婦になったと考えなければいけない
 のではないか。

○日本の大変革期は「明治維新」と「敗戦」。今は第三の大変
 革期にいる。平時ではない今だからこそ、「今をどう生きるか」
 という準備が必要であり「今を生きる力」が必要なのだ。

いまを生きるちから (角川文庫) Book いまを生きるちから (角川文庫)

著者:五木 寛之
販売元:角川グループパブリッシング
発売日:2008/12/25
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『小泉純一郎の軍師飯島勲』大下英治 ★★★☆☆

 なぜ小泉内閣は長期政権を保てたのか。
 内閣がころころ変わる今だからこそ興味がわき本書を手にと
りました。
 ただ、本書だけで冒頭の疑問を論じることは浅はかだと思い
ましたので、読後に感じた感想を記します。

 小泉内閣は、縦割りで業務が遂行されがちな省庁に官邸とい
う横串を刺し、その横串が太くて強力だったから省益を超えた
国策ができたのだと思います。
その太くて強力な横串の芯は、首席秘書官の飯島勲氏でしょう。
 
 本書のエピソードからかいまみる彼の情報網の網の目の細か
さと決断の早さが官邸を支えていたと実感しました。マスコミ
の情報からでは到底知りえない当時の事務秘書官や参事官な
どの官邸のメンバーのすごさには驚かされます。
 
 小泉内閣の当時、新聞などで官邸主導と批判されていました
が、私は官邸主導だったからこそ長期政権を築くことができた
のだと思います。小泉首相は官邸に強いリーダーシップがあっ
たから既得権益がはびこる省庁の省益に縛られずに純粋な決断
をし続けることができたのです。要するに省庁間の連絡調整の
みではなく、リーダーシップを発揮できたのが小泉内閣です。
 
 それができたのは、官邸の人選などに代表されるような前例
や党に縛られず本質を見極めた小泉首相の判断力や決断力とそ
れをサポートする飯島秘書官の存在が大きな要因になっていた
のだと思います。

Book 小泉純一郎の軍師飯島勲 (祥伝社文庫 お 4-10)

著者:大下 英治
販売元:祥伝社
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『お金を銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』勝間和代 ★★★☆☆

 子どもができた関係で小遣いが減り、巷でよく聞くサラリー
マンの小遣いのやりくりの大変さを味わうことになってしまい
ました。
 
 いやらしい話ですが、本書は、小遣いを増やすヒントを得た
いという不純な動機で手にとったのです。
 1年ほど前、株を始めましたが、著者の勝間さんが株式に対
してどういう考えをもっているのかについても興味がありまし
た。
 
 本書で勝間さんは、個人が株式に投資することの危険性を説
き、投資するなら株よりも投資信託ををすすめています。
 ただ、私の場合、これから投資信託を勉強する気力はないの
で、結局、株式への投資を細々と続けていこうと思いました。
そうは言っても、少額の投資ですし、今はなかなか株価が上昇
しませんので、小銭を稼ぐことすら難しいのは否めません。
 
 そこで、株価とにらめっこしながらも、少しずつ別の方法を
調べてみようと思っています。小遣い稼ぎについてネットで軽
く調べたところでは、モニターになったり、懸賞をこまめに応
募したりといった方法が自分でもできそうだったので、もう少
し深く調べてみようと思います。
 
 でも勝間さんが言っているように「楽して儲ける方法」なん
てありません。ただ、それはわかっていても、追い求めてしま
うのが財布の寒いサラリーマンの性なのです。

《新たな気づき》

〇ワークライフバランスには、労働収入に家計のすべてを頼る
 のではなくリターン性の高い金融財産を持つことが大切。

〇楽して金儲けする方法はない。金融リテラシー(*)を身につ
 けるほどそれがわかってくる。

〇資本主義社会で生き抜くのに金融リテラシーを身につけてい
 ないというのは、ルールを知らずスポーツをするようなもの。

〇預金は、リターンを得る投資ができる可能性があるにもかか
 わらず、その機会を喪失していることにつながっていること
 を自覚するべき。

〇高度経済成長の時期は、大きな政府として累進課税を強化し
 たり公共事業により地方の雇用を創出することで貧富の格差
 を緩和してきた。しかし、経済が低迷してくるとそういった
 政策はより経済の低迷をまねくため、小さな政府として市場
 原理にまかせることになり貧富の格差が広がった。

*金融リテラシーとは、金融の情報や知識を単に鵜呑みするだ
けではなく自分の経験や他から得た情報や知識との相互作用の
なかで主体的に読み取っていくこと。

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) Book お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

著者:勝間 和代
販売元:光文社
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『脳はなにかと言い訳する』池谷裕二 ★★★★☆

 難しい脳科学がわかりやすいエッセイ形式でまとめられてお
り、楽しんで読むことができました。「脳は何かと○○する」
という26個の切り口は、単なる脳科学の知識だけではなく、
それを日常生活にどう活かすかといったヒントもたくさん拾う
ことができました。
以下は、私が本書を読んで得た脳科学の知識を日常生活に生か
すヒントです。

《日常生活に生かす5つの脳科学の知識》

1 脳細胞を増やす方法がある~年をとっても脳細胞は増える~

2 脳科学的モチベーション維持の方法、「作用興奮」の活用

3 ど忘れに悲観することは不要

4「赤」を身にまとえば勝負強くなれる

5「睡眠」の活用で楽して記憶

以下、それぞれの項目の詳細説明です。


1 脳細胞を増やす方法がある~年をとっても脳細胞
は増える~

「年をとると脳細胞が減る」とよく耳にしますが、今の脳科学
ではこれは必ずしも正しくないのです。脳内の「海馬」の神経
細胞は増殖する力があるというのです。

 では、「海馬」とはどんな働きをするのか。簡単に言えば
「記憶を脳に刻み込むために必要な場所」です。記憶を一時的
に保管することはありますが、記憶を蓄える場所ではなく、記
憶の入り口のようなものです。ですので、「記憶」にとても関
わりのある重要な場所なのです。
 その「海馬」の神経細胞を増やすにはどうしたらよいのか。
 以下の5つが海馬の神経細胞の増殖に有利に働くといわれて
います。

 ・マンネリを避けて刺激ある日常生活を心がける
  (当たり前のことを見直してみる)
  ⇒脳は不確実性を楽しむのです
 ・適度なランニング
 ・食べ物をよくかむ
 ・社交の場へ積極的に出る
 ・社会の現場で優位な対人関係に位置する

 さらに海馬はストレスの耐性を高めるのにも関係があります。
 ストレスの耐性を高めるには「記憶の作用」が大きく関わっ
ています。どういうことかというと、ストレスを受ける環境に
いかにはやく慣れることができるかです。すなわち海馬が活性
化するほどストレスへの順応が早くなるのです。

2 脳科学的モチベーション維持の方法
 
 モチベーションを維持する方法を2つ紹介します。
 ひとつは「外発的動機付け」といわれるものです。ご褒美が
もらえたり、褒められたり、喜びや快感が味わえるといった脳
の内側からやる気を与えるのではなく外から与えるという考え
方です。環境主導です。
 ふたつ目は「体を実際に動かしてみる」です。「作業興奮」
と呼ばれています。
 やる気がなくてもまず始めてみる。そうすることで脳がしだ
いに活性化し、のめりこんでいくということがあります。
 例えば、冬の朝、布団から出るのはだれもがおっくうだと思
います。
 そこで、この「作業興奮」です。
 目が覚める、覚めないという前に、まずは体を起こして、歯
を磨いたりカーテンをあけ朝日を浴びたり、顔を洗ったりして
体を動かすことで、それに引きずられる形で脳が目覚めるので
す。
 私は、この「作業興奮」を知ってからは、つべこべ言わずに
とにかく動いてみることを大事にしようと思いました。

3 ど忘れに悲観することは不要
 
 ど忘れは大人特有のものではありません。子どもは物忘れを
いちいち気にしないが大人は歳のせいだといって気にするので
す。
でも、子どもと大人では今まで蓄積した記憶量が違います。検
索に時間がかかって当然と言えます。だから、ど忘れしたとき
には、それだけ脳にたくさん知識が詰まっているから検索に時
間がかかるんだと前向きに考えましょう。
 それにしても、ど忘れは不思議な現象です。答えは出てこな
いが、その一方で正解が何かを知っている自分がいるという矛
盾構造なんですよね。

4「赤」を身にまとえば勝負強くなれる

 脳は赤色を身にまとうと勝負強くなるという錯覚を起こしま
す。
 アテネオリンピックの格闘技四種の試合結果を調べると、す
べての競技において赤色のウエアやプロテクターを着けている
方が勝率が高いのです。
 さらにもう一つ。2004年のヨーロッパ選手権では、5つ
のチームに着目したところ、赤色のユニホームを着用した試合
のほうが得点率が高いのです。

 
5「睡眠」の活用で楽して記憶
 
 睡眠中、脳内で身の回りに起きた出来事が再現され、保管す
べき情報を整えています。睡眠でなくても外部からの情報を遮
断してリラックスするだけでもよいといわれています。また、
夢には睡眠直前の情報が現れるという人もいます。そうである
ならば、睡眠直前に記憶したいことを脳内に入れておくとよい
かもしれません。さらに睡眠は忘れかけた情報を呼び起こして
記憶を補強する効果もあります。

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? Book 脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?

著者:池谷 裕二
販売元:祥伝社
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『重力ピエロ』伊坂幸太郎 ★★★☆☆

 軽妙な中にも含蓄の深い言葉がちりばめられている、というの
が読後の印象でした。
「謎解き」という部分では少し物足りなさを感じ、読んでいる途
中、退屈さを感じてしまいました。

(以下、ネタバレ注意)

《ストーリー》
 
 次々に起きる連続放火。放火される建物の近くには、必ずグラ
フィティアート(壁の落書き)があった。泉水と弟の春、そして
父親がそれぞれのやり方でこの謎を解明しようとする。
 ついに泉水はその謎を発見した。
 それは、グラフィティアートに必ず残されている文字の頭文字
と放火された会社名の頭文字が、遺伝子の螺旋構造に一致する
というものだった。
 さらに驚くべきことに連続放火魔は弟の春だった。動機は過去
の事件が関係している。泉水と春の母親は同じだが父親は違う。
母親がレイプされて生まれたのが春だった。連続レイプ犯の子
どもなのだ。
 数十年前にその犯人が起こした連続レイプ事件の場所が春
が起こした連続放火の場所と一致していた。それは、春が放
火した現場の写真をレイプ犯、すなわち自分の父親に送りつ
け反省させようとしていたのだ。
 しかし、反省する様子はさらさらなかった。結局、春はレイ
プ犯である自分の父親を殺してしまうものの、兄の泉水は
それをとがめることはしなかった。

重力ピエロ (新潮文庫) Book 重力ピエロ (新潮文庫)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
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『グラスホッパー』伊坂幸太郎 ★★☆☆☆

 人間は哺乳類じゃなくて虫に近い。こんな内容の出だしで始
まる本書を出張で東京へ行く新幹線の中で読んだものですから、
行く先々で人間が虫に見えてきました。
 新橋から銀座へ歩く道は、日曜日だというのに意外に人がほと
んど歩いていません。銀座の中心街には肩と肩が触れ合うくら
いの人だかりです。甘い匂いを発する有名菓子屋や誰もが羨む
有名ブランド店、こうこうと光輝く街灯の数々。そんな甘い香
りに惹かれて自然と人々は吸い寄せられるのです。甘い蜜があ
るところに虫は密集するのです。ネオンや街灯に引き寄せられ
るのです。
 そんなことを思いながら、ホテルに戻って続きを読み始めま
した。

《印象に残ったセリフ》

○「自殺する奴っていのが大嫌いなんだ。人間だけだぜ逃げる
 ように死ぬのは。偉そうじゃねえか。どんなに酷い環境に置
 かれたって、動物は自分から死のうとしねえよ。自分たちが
 生き残るために、他の動物がどれだけ犠牲になったか知って
 るからだ。人間ってのは、 傲慢だよ。」

○「今、この国では1年間に何千人もの人間が、交通事故で死
 んでいる」(略)「テロリストだって、そんなに人は殺さな
 い。無作為に、1万人近く殺すテロリストなんていない。
 だろ?負傷者を含めれば、もっとひどい数字になる」(略)
「それなのに、車に乗るのはやめよう、とは誰も言い出さない。
 面白いものだ。結局人の命なんて二の次なんだ。大事なの
 は利便性だ。命より利便性だ」

(以下、ネタバレ注意)

《ストーリー》

 三人の主人公の視点で話が展開される。妻を轢き殺され、そ
の復讐を果たそうとする鈴木。自殺させる殺人者、鯨。一家殺
人を得意とする若き殺人者、蝉。
 鈴木は、妻を轢き殺した男の会社「令嬢」に潜入するが、男
は「押し屋」によって車に轢かれ死亡する。

  会社の命令で押し屋を追う鈴木。押し屋を見つけ名を馳せ
ようとする蝉。押し屋を殺すことで、過去の苦い思いを清算し
ようとする鯨。
 別々の人生を歩んでいた三人が「押し屋」をターゲットに次
第に重なり始める。

押し屋の自宅に潜り込んだ鈴木だったが、そこは家族円満の
家庭だった。
しかし、それは偽装家族で、自宅まで追われるように計算づ
くしたものだった。その目的は「令嬢」の壊滅だったのだ。

グラスホッパー (角川文庫) Book グラスホッパー (角川文庫)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:角川書店
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『夜中の薔薇』向田邦子 ★★☆☆☆

 先日読んだ『人の心を動かす文章術』に著者のエッセイが
数篇収録されていて、その文章のすばらしさに興味を持ち
本書を読みました。
 
 何気ない日常を巧に切り取りエッセイとして表現する構成力や
文章力は本当にすごいの一言でした。私はたまにエッセイを書
いたりしていますので、大いに参考になる本でした。

 ただ、私の文章を味わう感性が乏しいせいか退屈してしまう
エッセイも多かったです。ゆったりしすぎている内容は自分には
向かないのかもしれません。自分の好みを再認識しました。

夜中の薔薇 (講談社文庫) Book 夜中の薔薇 (講談社文庫)

著者:向田 邦子
販売元:講談社
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『人の心を動かす文章術』樋口裕一 ★★★★★

《本書から学んだこと》

【おもしろい文章の条件】

 ●読み手と異なる意見がある
  ・説得力がなければただのへそ曲がりだが、説得力があれば
   おもしろい
  ・まず一般的にどう考えるかを想定して、それを否定できな
   いか考えてみる(ひねくれ者になってみる)

 ●読み手の気づかないところに人生を読む
 
 ●読み手が気づかない指摘、疑問がある
 
 ●道徳的にしない
  「これからは、もっと他人のことも考えようと思った」など
  ⇒自分のなかの悪しき心にも気づき、その共感を得てもら
   う方がおもしろい。

 ●自分の立場をはっきりさせる

 ●テレビドラマのタッチを参考にする

【文章の型】

 ●予告
  ・これから書こうとする出来事のきっかけや予告
  ・自分の書きたいテーマや与えられたテーマについてイメー
   ジした出来事の予告
  ・全体の5分の1以下

 ●エピソード
  ・出来事を具体的に語る
  ・一つの出来事を中心に書く
  ・全体の3分の1くらい

 ●展開
  ・エピソードで書いた内容から得た印象や考えを深く鋭く
   書く。
  ・全体の3分の1くらい

 ●まとめ

【書き出しのパターン】

 ■擬音ではじめる

 ■会話ではじめる

 ■動きのある行為からはじめる
  事件の真っただ中に読み手を投げ込む
 
 ■アブノーマルな状況からはじめる
  ふつうではない状況を示す

 ■ほのめかす
  例)あの日のことはいまを忘れない

 ■気のきいた格言や人生訓からはじめる

【リアリティを演出するテクニック】

 ●具体的にくわしく描写
  「楽しかった」など抽象的に表現するのではなく、どのよ
   うに楽しかったのか具体的に書く

 ●読み手に追体験や感情移入してもらうことで、訴えたいこ
  とを伝える

 ●意識して現在形を使う

 ●細部を描写する

 ●動きのある情景を描く
  例)疲れて歩いた⇒疲れきって足を引きずりながら歩いた

 ●ときには自らを省みる
  もしかしたら自分は間違っているかもや自分は滑稽に見え
  るかもという視点で書く

 ●意識して誇張する
  メリハリをつけてところどころ誇張する
 
 ●ちょっと悪い心を書き入れる
  誰でも感じるような、しかし、あえて口に出さないような
  「ちょっと悪い心」を書く
  例)ちょっぴり嫉妬を感じたが、それを抑えて、おめでと
    うを言った

 ●ここぞという部分で修飾語を使う
  修飾語が少ないと、言葉に引っかからずに内容を把握でき
 るので読みやすいが、
  自分の感じた気持ちや自分の見た情景の雰囲気を読み手に伝
 えるには的確に表す言葉が必要

  ・手垢にまみれた修飾語は使わない

  ・重ね言葉を使う
   まるまる、てくてく、とぼとぼ、しとしと、くどくど

  ・和語を使う
   無数の⇒おびただしい、ふんだんに、たんまりと

  ・比喩表現を使う
   直喩、隠喩、擬人法、アナロジー

【リズムをよくするテクニック】

 ●一つの文を短くする

 ●対句を用いる
  二拍子で書く 例)本を読んだり、テレビを見たり

 ●文末を多様にする

 ●合いの手を入れる
   例)なんと、驚いたことに、そこでわかったのだが

 ●遠景と近景を使い分ける

《引用したい言葉》

○書くときは勢いが大事だ。とくに少し長いものを書くとき、
 一気に書いてしまうほうが、文書うにむらがなくてよい。ゆっ
 くり時間をかけて書くと、どうしても、文体に変化が出てきた
 り、同じことを繰り返してしまったりする。また、あまりに反
 省していると、途中から筆が進まなくなることもある。少々よ
 くないところがあっても、不満があっても、とりあえず最後ま
 で書いてみるほうがいいだろう。そうしておいて、しっかりと
 推敲するわけだ。

○文章を書くのは楽しいことだ。言葉をいじることによって、
 読み手の心を動かし、はらはらさせたり、どきどきさせたりで
 きる。

人の心を動かす文章術 Book 人の心を動かす文章術

著者:樋口 裕一
販売元:草思社
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■続 本を読んだ後、ブログに何を書くか!?

 ブログをどういうコンセプトで書くか。

 このブログによく訪問していただいているイッパイアッテナ
さんのブログ
の記事がきっかけで整理してみました。

 ブログを開設した当初は、本の要約を主に書こうとしていま
した。

 ただ、以前の記事にも書きましたが、もっと自分に役立つ要
素を入れたくなりました。要約ならamazonなどを見ればわかり
ます。そうではなくて、もっと「自分」を本に絡ませた内容を
書こうと思ったのです。

 なぜなら、ブログのおもしろいところは、一般論ではなくて、
人間味あふれる一個人の個性が出ていること、すなわちもっと
主観的要素を色濃く出すことが読み手におもしろさを与えるこ
とにつながるのではないだろうかと気づいたからです。

 さらには、自分独自のキーワードや考え、主張を産み出した
い。齋藤孝さんの言うところの「概念化」、勝間和代さんの
言うところの「ラベリング」を自分の言葉で産み出し、それを
さらに高め、自分独自の着想を得たいのです。

 だから、本を読んで、私は何を思い、何を考えたのか。本よ
りも「私」に主体を置こうと思うのです。
 渡辺哲雄さんの『忙中漢話』のサブタイトルをもじって「本
が開く心の扉」といったところでしょうか。
 
 ただ、これには少し躊躇してしまう部分もあります。という
のはビジネスでは、本や資料を「客観的」に読み解き、簡潔に
要約し、自分の考えをまとめることが求められます。「客観的」
に読み解くことが重要なのです。
 ブログを書くあまり「主観的」にしか本を読めなくなると、
仕事に支障が出る恐れがあります。
 しかし、そう躊躇しながらも主観を色濃く出したいのです。
 でも一番いいのは客観的にも主観的にも読めることですね。

 というわけで、今は次の3点を意識して書いています。
 とくに②③を重要視しています。

  ①本の要約

  ②本から得た自分なりの学びや気づき、感動、印象
      に残った言葉 など

  ③本からインスパイアされて湧き出た「自分の体験」
      や
「自分の考え」「着想」 など
    本の内容をきっかけにして、自分の体験や生活と絡ま
   せて考えるとどうなのか、自分の考えや主張と比べてど
   うなのか、自分という網をくぐらせたときにひっかかる
   ものを書くイメージです

 ただ、当然、本だけではなく、「日常生活」からインスパ
イアされて湧き出た自分の体験や自分の考え、着想もありま
す。
 それはこの本のブログではなくて、「社会人のネタ探し生
活~ネタの倉庫~」
に分けて書いています。

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『かつどん協議会』原宏一 ★★★★★

 表題作の他、2編が収録されています。
 なかでも私のお気に入りは「くじびき翁」。
 政治をくじびきで決めようという理論(ロトクラシー)がメディア
を騒ぎ立てるという話なのですが、最初はアホらしく思っていま
した。

 でも読み進めていくうちに説得力のある理論と思えてくるから
不思議です。
 確かに、これだけ価値観が多様化している世の中で全員賛成
の政策なんてありません。賛否両論あって当たり前。
 それは、どれが正しいなんて誰もわからないということです。
だったら運という名のもとにくじびきで決めてしまおうという
考え方もありなんじゃないかと思えてきます。
 著者の発想力にはいつも驚かされますが、今回もそれは変わ
りません。

 もう一つの「メンツ立てゲーム」は、「謝罪士」なる謝罪の
プロが活躍する話しです。「謝罪士」という職業。奇想天外な
発想というだけでは終わらせてはもったいないほど、あっても
よさそうな職業です。

 最後に表題にもなっている「かつどん協議会」。
 一見、バカらしく思えてくる話しですが、それは目先しか見
えていないということかもしれないと読後に思いました。これ
は、自分の職場の会議でも同じような現象が起きているのでは
ないだろうか。振り返ってみるとまさに「かつどん協議会」と
思わずにはいられません。それは日本の政治もそうかもしれま
せん。もっと言ってしまえば、世の中が「かつどん協議会」の
世界観に凝縮されていると言っても言い過ぎではないのではな
いでしょうか。

 本書に限らず著者の発想力にはいつも敬服するばかりです。

かつどん協議会 (集英社文庫) Book かつどん協議会 (集英社文庫)

著者:原 宏一
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『忙中漢話』渡辺哲雄 ★★★☆☆

 サブタイトルに「漢字が開く心の扉」とあるように、漢字一
文字から想起される著者の過去の体験や考えを綴ったエッセイ
です。

 読書からインスパイアされることを綴ろうとしているこの
ブログと趣旨が似ているような気がして親近感が湧きます。
(もちろん、表現力や語彙力など比べものになりませんが)

 それにしても漢字一文字をきっかけに、過去の自分の体験や
ものの見方、考え方などこれほどまでにさまざまな想いをめぐ
らせることができるのはすごいと思います。

 しかし、誰でも何かをきっかけにしてダムがせききったよう
に昔の思い出が溢れ出ることがあるのではないでしょうか。

 それが漢字かどうかは人によって違うでしょうが、漢字を見て
想像力を働かせるのもおもしろいかもしれません。忘れかけて
いた過去の自分体験や思わぬ発見や新しいひらめきに出会うこと
ができるかもしれないのです。本書のように。

忙中漢話 漢字で開く心の扉 Book 忙中漢話 漢字で開く心の扉

著者:渡辺 哲雄
販売元:中日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『あの頃ぼくらはアホでした』東野圭吾 ★★★☆☆

 東野圭吾氏の作品はこれまで『白夜行』や『幻夜』、『さま
よう刃』などを読んできましたが、どれものめりこみました。

 一気にひきつけられる作品ばかりで、そんな作品を何冊も書い
ている東野圭吾氏に興味が湧きました。

 そこで、自身の小学生から大学生時代のエピソードをまとめた
エッセイである本書を手に取りました。

 意外だったのが、東野氏は本嫌いだったということです。小説
の類はもちろんのことマンガすらほとんど読まなかったようで
す。文学少年の読書家がそのまま物書きになったというイメー
ジを持っていましたがそうではありませんでした。しかも、学
生時代は普通の学生と同じようにクラブ活動やコンパをし、な
んら自分と変わらない生活をしていたことで身近に感じました。

 さらには愛知県の企業に就職をし、働きながら江戸川乱歩賞を
目指していたということを初めて知りました。

 本書は、東野圭吾氏に少しでも興味がある方は、楽しめる本だ
と思います。

あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫) Book あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:集英社
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『女の子が幸せになる子育て』漆紫穂子 ★★★☆☆

 子育ての究極な目的は「子どもの自立」だと思っています。
 親がいなくなってもひとりで生きていけるようにするという
ことです。
 まだ、私の子どもは4ヶ月になったばかりの男の子で、子育
てというよりは育児です。ただ、いずれ大きくなり子育てに迷っ
たときは、今自分がしていることは子どもの自立につながって
いるのかを考えるようにしたいと思っています。

 また、子どもの運動会で一等を決めないなど「競争」を否定
的にとらえる風潮もあるようですが、私は反対です。
 社会に出れば、「競争」を避けては通れません。子どもの頃
に遠ざけていた「競争」というものが、いざ社会に出て目の当
たりにしたときに果たして順応できるのでしょうか。子ども
の頃からある程度の「競争」は必要だと考えます。

 本書では、限られた価値観しかないところでの「競争」の
危険性を述べています。いろいろな形の「競争」が必要だと
いうのですが、それは私も同感です。

 本書にはそんな私の考えを後押ししてくれる内容も多数あり、
しかも、わかりやすい具体的な内容で書かれています。本書は、
女の子が幸せになる…という題名となっていますが、決して女
の子に限った内容になっているわけではありません。現に私の
子どもは男の子ですが、参考になることはたくさんありました。

以下、興味深かった内容をまとめます。

○自立した子どもを育てるためには、子どもが自分で判断し選
択する機会を与えてやることが必要である。それが失敗すると
わかっていたとしてもときには目をつぶる勇気が必要。

○今の子どもたちを取り巻いている環境は親の世代とは違う。
子どもの少ない経験では処理できない問題があふれている。

○門限は、家族の信頼を裏切らないようにと自由にブレーキが
かかる「心のストッパー」である。

○年中行事は、季節感を感じ、自然への畏敬の念や感謝の心を
感じる大切な機会であり、七夕や節分など家族のコミュニケー
ションの機会ともなる。

○江戸時代の町人の心くばりとされる江戸しぐさに「うかつあ
やまり」というものがある。それは道で人とぶつかったとき、
ぶつかったほうは「ごめんなさい」と言うが、ぶつかられたほ
うも「うかつでした」と返す、いわゆる気配りや気遣いを大切
にした考え方。

○子どもが自分を卑下したり諦めている場合は、「本当はどう
したいの?」や「もし、できたとしたら?」と声をかけるのが
有効的。

○子どもが否定的ともとれる行動をしたときは「本当はどうし
たかったの?」と子どもの意図をくんであげることが大切。

○家庭に仕事を持ち込むこともときには必要。子どもが身近な
社会人は親であり、そこから子どもが将来の仕事を考えるきっ
かけとなる。

《印象に残った言葉》

○美しいものを美しいと感じ、季節の移り変わりを楽しめる心
は、形のない財産です。そうした心があれば、ふと道端の草を
見たとき、虫の音を耳にしたとき、あるいは、食卓に上る旬の
食材に触れたとき、季節を感じ、自然とのつながりを実感でき
るでしょう。大人になって忙しい日常のなかで感じるそんな一
瞬が心の余裕になります。

○すっぱい葡萄の心理
  キツネが高い木に美味しそうに実っている葡萄を取ろうと
一生懸命になるが結局取れない。どうせ酸っぱい葡萄だからや
めとこうと自分に言い聞かせて去っていくというイソップ寓話。
 満たされない欲求に対し、自分にとって都合のいい理由をつ
けて行動を正当化したくなる心理のこと

女の子が幸せになる子育て Book 女の子が幸せになる子育て

著者:漆 紫穂子
販売元:かんき出版
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『ビタミンF』重松清 ★★★★★

7篇の短篇集。主人公は、小学生や中学生の子を持つ40歳前
後の父親です。自分はまだその年齢に達していないし、子ども
が小さいですが、感情移入して読むことができました。

 子どもへの接し方や家族のあり方、いじめ、少年犯罪など親
としてどう考えるべき、どうすべきなのか、短篇のそれぞれの
シチュエーションで考えさせられました。

 子どもを持つ親としては、いろいろ得るものがある小説だ
と思います。
7つの短篇のうち私のお気に入りは次の3つです。

〇ゲンコツ
  夜中、自動販売機にいたずらする少年グループに対し、勇
 気をふりしぼって注意する同じくらいの歳の子を持つ父親。
 大人が子どもに正義をふりかざすのが難しくなった時代だな
 とつくづく感じた。

〇セッちゃん
  いじめられているのに気丈に振る舞い、そのいじめられて
 いる自分を友だちにすり替えて話しをする娘。それを知りな
 がらも話しを聞くしかできない父親。
  もし、自分の子どもがいじめられているとわかったとき、
 子どもにどう声をかけてやれるのだろうか、自分はどういう
 行動に出るのだろうか。

〇かさぶたまぶた
  子どもの気持ちをわかっていたつもりでも実はぜんぜんわ
 かっていなかった父親の苦悩。
  父親には強さを持つだけでなく子どもの弱さを受け入れる
 姿勢を持つことが求められると感じた。また、子どもにとっ
 ての家庭のあり方についていろいろ考えるきっかけとなった。

ビタミンF (新潮文庫) Book ビタミンF (新潮文庫)

著者:重松 清
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『さまよう刃』東野圭吾 ★★★★★

 あけましておめでとうございます。 
 2009年、最初の本です。年末年始の休みに没頭して
読みました。

  子どもを持つ親として感情移入した本です。
 自分の子どもが蹂躙され殺害されたら、親として自分はどん
な行動をとるのか。
 たぶん、本書の主人公と全く同じことを思い、同じことをす
るんだと思います。
 被害者当人であれば当然の行動ではないでしょうか。
 
 こういった類の本を読むとついつい被害者側に感情移入して
しまいますが、加害者側の親という視点も大切だと思いました。
 子どもが加害者とならないようにするには親としてどういう
教育をすればいいのだろうか。1歳にも満たない子を持つ親と
してはこっちのほうを真剣に考えさせられました。

 直感的に感じたのは二つのキーワードです。孤独になる勇気と
他人の痛みを感じる想像力です。
 
 グループから抜けてでも、抜けてからの報復があるとしても、
他人の痛みを想像し、自分の信じた正義を貫く勇気を持つ。そ
んな子どもになってほしいのですが、親として何ができるので
しょうか。

(以下、ネタバレ注意!)

《ストーリー》

 女子高生の絵摩が少年にレイプされ殺害された。その親長峰は
少年への復讐を決意する。長野県に潜伏する少年の居場所をペ
ンションを経営する女性の助けや謎の密告者の助けを得て探し
求める。マスコミや大衆、警察までも本当の正義とは何かを考
えさせられる。
 長峰は少年を猟銃をつきつけるところまで追い込んだが、長峰
は警察に射殺される。
 謎の密告者は捜査に関わる警察の班長だった。

さまよう刃 (角川文庫) Book さまよう刃 (角川文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:角川グループパブリッシング
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新ブログの開設&お礼

 日常のなにげない生活をもっと充実したものにしようと思い
新たにブログを開設しました。
 ご興味があれば一度覗いてみてください。

社会人のネタ探し生活~ネタの倉庫~
このブログは、日頃のなにげない生活からネタを探してストッ
クしているブログです。ストックしたネタを取り出したり、組み
合わせたりして、会話のとっかかりやアイデアの素材、自分の
成長などに役に立てたいと思っています。

 本ブログに来てくださった方ありがとうございました。
 みなさんの来てくださったアクセス数やコメントがこのブログを
続ける活力となっています。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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『さあ、才能に目覚めよう』マーカス・バッキンガムほか ★★★★★

   自分の長所や短所は、自分自身よくわかっているつもりです。
学生時代の就職活動のときに、自分から見た自分、他人から
見た自分といった視点で自己を深く見つめたものです。診断テ
ストのようなものもやってみました。そのころは、総じて言えば、
事前に知識を入れるよりは、まずは行動してみてそこから知
識を学んでいく「行動型」といった診断結果だったと思います。

 それから10年がたち、いろいろな経験をし、多くの本を読み、
少しずつそれが良くも悪くも変わってきていることを強く実感し
ています。今は、行動する前にしっかり知識をいれ、周到な準
備をしないと気がすまないのです。 どちらがいいというわけで
はないと思いますが、自分の考え方や価値観が10年前とはわ
っているのは間違いありません。

 本書は勝間和代さんの本で知りました。今一度自分自身を
見つめなおしたいという衝動にかられ読み始めました。  

  本書に記載のあるIDで自分の5つ強みを「ストレングスファ
インダー」というネット上の調査で無料で診断できるというのも
魅力でした。

 結果は、自分の思考、行動パターンをピシリと言い当てられ、
見透かされているような気がするほど、納得いくものでした。

 その結果をどう生かすかは本書では触れられていませんが、
自分以外の目線で自分を知れる機会を得ることができるの
は貴重だと思います。

 この結果の5つの強み(自分の思考、行動パターン)を常に
意識して、それが役立つことをしていくことができれば自分に
とって充実した人生が送れるような気がします。


 ちなみに、診断結果による私の5つの強みは以下のとお
りです。一番最後には、その説明を書いておきます。

 ○収集心
 ○学習欲
 ○内省
 ○包含
 ○規律性


 こういう考えや行動をとらないと落ち着かないんでしょうね。
そして、好きなんだと思います。



《学んだこと》

真の強みを築く鍵とは、
 自分の才能を正確に把握して知識と技術でそれを磨くこと。
 
  才能とは、無意識に繰り返される思考、感情、行動パターン。
     (本書の診断結果のこと)
 知識とは、学習と経験によって知りえた真理と教訓
 技術とは、行動のための手段

《おもしろい比喩》

 ○日陰の日時計
  力を活かしきれていないこと

 ○ピアノの鍵盤
  単体では力を発揮できないが、それが重なることで、
 大きな力となる。




《診断結果の説明》

収集心

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなた
が収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもし
れません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、
ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であ
れ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そして
あなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚え
るのです。世界は限りなく変化に富んでいて複雑なので、とて
も刺激的です。もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずし
もあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの
蓄積された情報を充実させるためです。もし旅行が好きだとし
たら、それは初めて訪れる場所それぞれが、独特な文明の産物
や事柄を見せてくれるからです。これらは手に入れた後、保管
しておくことができます。なぜそれらは保管する価値があるの
でしょうか? 保管する時点では、何時または何故あなたがそ
れらを必要とするかを正確に言うのは難しい場合が多いでしょ
う。でも、それがいつか役に立つようになるかどうか誰が知っ
ているでしょう。あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、
モノを捨てることに不安を感じます。ですから、あなたは物や
情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白
いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。
そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくること
でしょう。

学習欲

あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテー
マは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが
何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。
内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的な
のです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、
着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられま
す。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段
階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得する
につれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プ
ロセスです。あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習―
―外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになりま
す。それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期
間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにま
た次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、
活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。
この「学習欲」
という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうと
しているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を
求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、
「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。

内省

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。
あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。
あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとして
いるのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのか
もしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしている
のかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強み
によるでしょう。一方では、頭を働かせている方向は一点に定
まっていない可能性もあります。内省という資質は、あなたが
何を考えているかというところまで影響するわけではありませ
ん。単に、あなたは考えることが好きだということを意味して
いるだけです。あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。
なぜ
なら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからで
す。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最
良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、
自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。この内省
という資質により、あなたは実際に行っていることと頭の中で
考えて検討したことと比べた時、若干不満を覚えるかもしれま
せん。あるいはこの内省という資質は、その日の出来事や、予
定している人との会話などといったような、より現実的な事柄
に向かうかもしれません。それがどの方向にあなたを導くにし
ても、この頭の中でのやりとりはあなたの人生で変わらぬもの
の一つです。

包含

「もっと輪を広げよう。」これはあなたが人生の基本としてい
る信念です。あなたは人々をグループの中に包含し、その一員
であると感じさせたいのです。選ばれた者だけのグループを好
む人たちとは正反対です。あなたは他の人を寄せ付けないこの
ようなグループとの関わりを積極的に避けます。 あなたはグ
ループの輪を広げ、できるだけ多くの人がグループに支えられ
ることによる恩恵を受けられるようにしたいと考えています。
あなたは、誰かがグループの外側から中を覗いているような光
景を嫌悪します。あなたは彼らが暖かさを感じることができる
ように、彼らを中に引き入れたいと思います。あなたは、本能
的に寛容性を持っている人です。
人種、性別、国籍、性格や宗
教がどうであれ、あなたは人をほとんど批判しません。
批判を
与えることは、人の感情を傷つけるかもしれません。必要もな
いのに、なぜそんなことをしなければならないのでしょうか?
 あなたの包含という資質は、「人はそれぞれ違っており、そ
の違いに敬意を払うべきだ」という信念に必ずしも基づいてい
るわけではありません。むしろ、人は基本的に皆同じであると
いう確信に基づいています。人は、皆同じように重要なのです。
ですから、誰一人として無視されてはいけないのです。私たち
一人ひとりがグループに含まれるべきです。私たちは皆、少な
くともそれに値するのです。

規律性

あなたの周りのことは全て予期できる必要があります。何事も
秩序正しく計画される必要があります。
すなわち、あなたは本
能的に自分の周りのことを秩序立てています。毎日の日課を決
めます。あなたはものごとの進捗状況と締め切りに気持ちを集
中します。長期的なプロジェクトは、連続性のある具体的な短
期計画に分割し、一つひとつの計画をきちんと実行していきま
す。あなたは必ずしも几帳面でもきれい好きでもありませんが、
決めたことが完璧に完了されることを求めています。人生には
必ず混乱がついて回りますが、それに直面した時、あなたはそ
の状況をコントロールしていると感じたいのです。
日課、進捗
状況、秩序立て、これらすべてが、この状況をコントロールし
ているという感覚を生み出しています。この規律性という資質
を持っていない人たちは、あなたの秩序立てたいという欲求に
いらいらすることがあるかもしれません。しかし、衝突を避け
ることはできます。あなたは、誰もがあなたのように何でも予
測できることを望んでいるわけではないと理解しなければなり
ません―彼らは物事を達成する他の方法を持っているからで
す。
さらにあなたは、あなたが秩序立てを必要としていること
を彼らに理解させ、更にはその価値を認めさせることさえでき
るのです。予想外の出来事に対する嫌悪感、誤りに対する苛立
たしさ、あなたの日課、細かいことを突き詰める傾向、これら
はどれも、人の行動を制限しようとする命令的な振るまいだと
誤解されてはなりません。むしろ、これらの行動は毎日の生活
で起こる障害に直面した時、あなたの前進と生産性を維持する
ための本能的な生き方であると理解されるべきです。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす Book さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

著者:マーカス バッキンガム,ドナルド・O. クリフトン
販売元:日本経済新聞出版社
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『起きていることはすべて正しい』勝間和代 ★★★★★

 本書から多くのことを得ましたが、一番胸にズシーンときた
のは、「どんな状況からでも学ぶ姿勢」でした。
 
 今起きていることを否定したり逃げたり、後悔しても仕方がな
い。ましてやこうだったらいいのにと考えても仕方がない。そ
んなことに労力をかけるのではなく、そこから何を学び取るか
に労力をかける。
 
 うまくいかない状況では、そこから「何を学び取るか」、
 うまくいったなら素直に「感謝する」姿勢

を心がけようと思ました。
他にも多くのことを学び、行動に移そうと思いましたので以下
にまとめます。

《学んだこと&行動しようと思ったこと》

○潜在意識への意識と目標設定
 自分の考えや行動は顕在意識ではなく潜在意識で決まるよう
です。

 目標を設定してそれを紙に書いて潜在意識に埋め込むことで、
自ずと潜在的にも目標に向かって意思決定をするようになる。
他の自己啓発書にも目標は紙に書いて意識しろといった内容は
多かったのですが、なかなか行動に移せませんでした。

しかし、本書からは潜在意識の力を信じさせる何かがあり行動
につなげてくれました。
 
 潜在意識はボーっとリラックスしているときに情報が入りや
すいようなので、ボーっとしている時間は怠けている時間とは
考えずに潜在意識に情報をインストール中と考えようと思いま
す。

○ラベリング
 齋藤孝さんは著書のなかでよく概念化の必要性を説いていま
すが、これと同じことだと思います。
 情報を簡略化、抽象化、概念化してキーワードにしておくこ
とで、潜在意識にも残りやすく、引っ張り出しやすくなります。

 常に情報の本質をとらえ、それを概念化して潜在意識に保存
しておくことを無意識のうちにできるように習慣づけしたいと
思います。

○三毒追放
 仏教が「三毒」としている「妬まない、怒らない、愚痴らな
い」をやめることです。
 当たり前のことではありますが、ふだん意識することは難し
いです。
 ただ、「三毒追放」という1つのキーワードなら潜在意識に
いれておけそうだと思いますので今日から実践します。

○捨てる勇気
 本書では「捨てる技術」というキーワードでしたが、私は
「捨てる勇気」ととらえました。
 というのは、捨てるのは、何かと勇気がいるからです。
 本書でも言っていますが、「自分がしたくないことを人生
の目標のひとつにする」くらいの気持ちが必要だと思いま
した。 捨てないと拾うことができないとも著者は言っていま
すし。

○利他の精神 
 自分がしたことが、他人の喜びになり、それを自分が
喜ぶ。それを繰り返すことで心に栄養が与えられる。

というサイクルを意識しておくことで人のために何かをする
ことをいとわなくなると思いました。

 ただ、これは「人のため」と考えるのではなく、「自分のた
め」と考える方がいいと思っています。人のためと考えてしまう
とそこに相手への「期待」、いわゆる無意識のうちに見返りを
求めてしまうからです。ありがとうの一言もないと腹が立ちま
すが、「自分のため」にしていると覚悟すれば、ありがとうの
一言がなかったとしても、腹は立ちません。

○空・雨・傘 
 情報処理の概念。客観的事実を認識して状況を解釈し、行動
に移すという3段階の流れを表しています。

○知の三点測量法

○他者の体験を活かす
 他者の体験を本や直接聞くことで知り、疑似体験をします。
自分の体験と混ざり合ったものは、そこから得た感覚を言葉に
し行動へ移すところまで活用するのです。

《本書のポイント》
 
メンタル筋力を鍛えればセレンディピティ(※1)の力がつく。
メンタル筋力とは以下の4つの技術を総合した能力。
 
 ○脳内フレーム120%活用法
  ・潜在意識の活用

 ○即断即決法
  ・やらないことを決める
  ・捨てる技術

 ○パーソナル資産増強法
  ・限られた条件をどう使い切るか

 ○勝間式人間関係の兵法
  ・わがまま力
  ・アサーティブな振る舞い

※1 偶然の出来事からチャンスを探す能力。不運を幸運に、
幸運を実力に変えることができる力

《心に残った言葉》

○いま起きていることを否定したり、こうだったらいいなあ
 と夢想しても仕方がない。それよりはおきていることから
 何を学び取り、どのように行動すれば、いま一瞬のこの時
 間を最大限に活用できるか。

○ちょっと心も過労になったな、と感じたときは、積極的に休
 養を取ります。肉体的な疲労と違って、精神的な疲労は目に
 見えにくいので、私たち自身も敏感になる必要があります。
 (中略)これからかかるコストを見て、早め、早めに対応し
 ておくのです。

起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術 Book 起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術

著者:勝間 和代
販売元:ダイヤモンド社
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■自分の感性を冷凍保存

 ちょうど1年くらい前から、読んだ本の感想やポイントをパソ
コンのメモ帳にまとめていました。
 その後、このブログを開設してからは、メモ帳ではなくブログ
に書くようなりました。
 今日は、そのメモ帳に書いていたものを全部このブログに書き
写したのです。
 
 結構面倒くさい作業でしたが、パソコンか携帯電話があれば、
いつでも過去に読んだ本の内容や本から得た知識をこのブログ
で閲覧できるので、時間を費やしました。

 まさにタイトルどおり自分にとっての「知識の倉庫」です。

 ただ、これまで読んだ本で感想などをまとめていないものはた
くさんあります。それが残念に思えて仕方ありません。

 これまで読んだ本が並ぶ本棚を見て、内容を思い出せる本は結
構ありますが、読後の感想を思い出せる本は少ないのです。読後
の感想を言語化しておけばよかったと今さらながら思います。

 そういう意味では、読後に感想をすぐ言葉にしておくという作業
は、そのときの自分の感性を冷凍保存しておくようなものです。
読後に感想を言語化しておくことで、将来、それを解凍してその
ときそのときの自分を確認できるのです。

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『鼓笛隊の襲来』三崎亜記 ★★★☆☆

08/05/06読了

 誰もが同じように見ていると思い込んでいるものも、実は、
見る者によってはまったく違う見え方をしているのかもしれ
ない。

 見ているのに見えていないものって、案外たくさんあるのか
もしれない。

 読後は、不思議な感覚が抜けず、こんなことを感じた。

鼓笛隊の襲来 Book 鼓笛隊の襲来

著者:三崎亜記
販売元:光文社
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『親の品格』坂東眞理子 ★★★★☆

08/03/09読了

《学んだこと》

●子育ての目標は、子どもを親から自立した人間にすることだ
  
 ・日常生活の自立⇒精神的自立⇒経済的自立
 ・まず型を習慣づけ、身につけて、その後で自由にするのが
  個性を伸ばす秘訣

●「なぜ」を明確した叱り方

 ・子どもに対して「行為」を叱る
 ・同じ基準で一貫性を持って叱る
 ⇒教育方針は祖父母にさえも協力してもらい一貫性をもつ

 ●物をいとおしむ心

 ・子どもに次々とほしがるものを買い与えるのは「集中力」
  のない人間を助長している。
  まして親が先回りして買い与えるのはもってのほかだ。
 ・子ども自身が本当にそれをほしいのかどうか十分判断する
  時間が必要。期限を決めて買うことで、優先順位をつける
  ことや後悔を学び、自己責任を感じさせることができる。

《印象に残った言葉》 
 子どもと過ごす時間は人生で二度と戻ってこない時間です。
 その時間の尊さは、自分が子育てをしている最中は
 わからないのですが、あとでしみじみ懐かしく思い返すこと
 ができます。

親の品格 (PHP新書 495) Book 親の品格 (PHP新書 495)

著者:坂東 眞理子
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『I LOVE YOU』伊坂幸太郎ほか ★★★★☆

08/03/01読了 

 市川拓司の「卒業写真」は、実際よくある話で、人違いを
読者と一緒に感じる手法が思わず手をたたいてしまうほど
うまかった。

I LOVE YOU (祥伝社文庫) Book I LOVE YOU (祥伝社文庫)

著者:伊坂 幸太郎,石田 衣良,市川 拓司,中田 永一,中村 航,本多 孝好
販売元:祥伝社
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『ウェブ時代をゆく』梅田望夫 ★★★★★

08/02/23読了

ネットのすごいと思ったところ

 ●「群衆の叡智」で個の思考の進化
  ネット上の群衆の叡智を活用することで一人で生み出せる
 価値を超えることができる。思考の進化。
 (ブログの書き込みやQ&Aサイトなど)

 ●「もうひとつの地球」で“好き”を貫くことができる
  志向性の共同体に入りながら“好き”を貫き、リアル地球
 を行き来することができる。能力の増幅器として活用。
 (ネットのなかのコミュニティに所属するなど)

 ●自分の志向性の発見からネットへ
  なぜ?を自問し、志向性が見つかればネットで増幅させ、
 知の高速道路を走ったり、けもの道を走ったり、志向性の
 共同体に寄与する。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書) Book ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

著者:梅田 望夫
販売元:筑摩書房
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『育てたように子は育つ』佐々木正美著 相田みつを書 ★★★★★

08/02/10読了

 育児書はたくさん世に出ている。この本は、それらの育児書
のもっと根本的な思想を内容としたものだと思う。
 とくに、相田氏の作品は道教が見え隠れし、自分にはなじみ
やすい。
 育児に迷ったら何度も何度も読み直したい本である。
 佐々木氏のコメントも示唆深い。

《印象に残った言葉》
 「人は、人の間にいて初めて人間になる。」

育てたように子は育つ―相田みつをいのちのことば (小学館文庫) Book 育てたように子は育つ―相田みつをいのちのことば (小学館文庫)

著者:相田 みつを,佐々木 正美
販売元:小学館
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『てのひらの迷路』石田衣良 ★★★★★

08/02/03読了
 
 1編10枚の掌編小説がこれほどおもしろいとは思わなかった。
 掌編小説に今まで以上に興味を持った。
  一気に読んでしまった。
  すべてまた読み直してもよい価値があると思う。
 
 すべてを投げ出したくなったら「無職の空」を、
 ひとりきりを味わいたくなったら「ひとりぼっちの世界」を、
 ひとときのアバンチュールを感じたくなったら「オリンピッ
 クの人」を
 書くことができないときは「短篇小説のレシピ」を
 再読すればよい。
  
 一篇ごとに著者の解説があるが、ゆったりのんびり生きるこ
とのすばらしさを感じることができ、心を落ち着かせてくれる。

てのひらの迷路 (講談社文庫) Book てのひらの迷路 (講談社文庫)

著者:石田 衣良
販売元:講談社
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『天下り酒場』原宏一 ★★★★☆

08/01/30読了

 ありえない設定と思いながらも読んでいくうちにあり得るか
もという気になってくる。
 
 齋藤孝さんがいうアイデアの出し方のひとつ、一つの型に別
のものを組み合わせる「f(x)」の考え方が使われているように
思った。
 アイデアを出す上で勉強になる小説だった。

天下り酒場 (祥伝社文庫) Book 天下り酒場 (祥伝社文庫)

著者:原 宏一
販売元:祥伝社
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『ファシリテーショングラフィック』堀公俊・加藤彰 ★★★★★

08/01/28読了

《学んだこと》

●まずはじめに
 ○基本フォーマットを決める。
 ○レイアウトを構想しておく。(出来上がりのイメージ)

●4つのステップで議論を描く
 ~ライティング~

 ①発言を要約する
  ○なるべく発言者の言葉をそのまま使い、キーワードをう
   まくつなげて要約文を作る。
  ※体言止めを使って一般的な用語に置き換えないこと
  (あとで見たときに意味がわかるようにする)
   悪い例)商品コンセプトの問題 
   良い例)機能が顧客にあっていない

 ②議論のポイントを強調
  ○装飾やイラストを活用

 ③ポイント同士の関係を示す
  ○グループ化
  ○矢印(因果関係、関係の強さ【線の太さ】、直接・間接
   的な関係【実線・破線】)

 ④図解ツールで構造化
  ○ツリー型(漏れなくダブりなくまとめる)

  ○サークル型(重なりが新たな発想を生む)

  ○フロー型(流れやつながりを整理する)

  ○マトリクス型(一刀両断に議論を切る)

●3つの基本フォーマット
 ~レイアウト~

 ①リスト型(話の流れがわかりやすい)

 ②マンダラ型(自由奔放に発想が広がる)
 
 ③チャート型(議論のヌケモレが少ない)

●要約力のテクニック
 ○ロジカルリスニング
  なぜそのように考えたのか。
   縦の論理(思考プロセス)⇒前提(出発点)、
   根拠(経路)、結論(到達点)
   横の論理⇒発言の位置づけ(その人の立場、切り口)
 ○発言を取り上げるかどうかの絞る基準は、目的やテーマに
  かなっているか。

●留意点
 ○漢字を少し大きめに書く。
 ○付箋に書くのは、2~3行を目安。名詞をポツンと書いて
  も、それだけを見ても結局何が言いたいかわからない。
 ○タイトルのまとめすぎに注意
  グループ内にある意見をすべて消しても意味が通るくら
  いのタイトルを考える。(キーワードを生かす)

※いつでもどこでもファシリテーショングラフィックを意識。
 ・自分自身で考えを整理するとき
 ・議事録をとるとき
 ・軽い打ち合わせのとき

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ) Book ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)

著者:堀 公俊,加藤 彰
販売元:日本経済新聞社
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『日記の魔力』表三郎 ★★★★★

08/01/20読了

《ポイント》

 ●日記は行動記録だけでよい
  ・自分の行動を観察し細かく具体的に書く(時間や場所)
  ・感想を書こうとすると感想がないときは書かなくなるの
   で基本は行動記録
   《効果》
     ・新たな自己発見(気づき)
     ・文章の練習
     ・深く考える(思考の具体化・言語化)
     ・頭の中の整理
     ・観察力
     ・長期間書くことで自分を客観的に分析できる
     ・記憶力
  
 ●日記は書くだけではなく読む
   《効果》
     ・元気が出る
     ・成功パターンがわかる
 ●イマジネーションを鍛える
  ・日記を書く(客観化)読む(主観化)ことにより(=ア
   ウトプットとインプット)
   左脳と右脳の間を情報が行き交うことで脳梁が太くなる。

 感動したら何に感動したのかしっかり追求する
  ⇒具体的な印象を残す
 「問い」を意識して生きる
  ⇒「問いのプール」に入れておく
  
~「考える」と「イマジネーション」のメタファー~
  
『物事を「考える」というのは、ちょうどジグゾーパズル
 をつくり上げるていくようなものだ。
 最初は、何を意味しているのか全くわからなくても、情報と
 いう名のピースをどんどん詰め込んでいくと、そのなかのい
 くつかが結びつき、ある日突然全体像が見えてくる。
 そのとき、このピースとこのピースがつながるのではないか、
 このブロックはこういうものを表していたのだ、というよう
 なことをつかむ力がイマジネーションである。』

『「考える」という行為をするために大切なのは、記憶力
 ではなく、記憶をつなぎ合わせる「構想力」だ。』

日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える Book 日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える

著者:表 三郎
販売元:サンマーク出版
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『目覚めよと彼の呼ぶ声がする』石田衣良 ★★★★★

08/01/19読了。

 軽快な文章で読んでいて楽しくなる。肩の力を抜いて読め
た本だった。
 エッセイのお手本のようだ。

《印象に残った言葉》
『心は身体と同じで、いつも動かしていないと、すぐにかちか
ちに硬くなってしまう。涙には人の心をストレッチするやわら
かな力があるのです。小説、映画、音楽に限らず、いい作
品には悲嘆や歓喜の絶頂に人を連れていく力づよい翼
がある。』

目覚めよと彼の呼ぶ声がする Book 目覚めよと彼の呼ぶ声がする

著者:石田 衣良
販売元:文藝春秋
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『「脳」整理法」』茂木健一郎 ★★☆☆☆

08/01/19読了

《ポイント》

 ○「世界知」を切り離すのではなく「生活知」に近づけて物
   事を考えることが必要。
   人生は不確実性に満ちていることを認識
   主語を私に変えることで「生活知」に近づける
 
 「世界知」とは
  コペルニクスの天動説やニュートンの万有引力などの知識
 「生活知」とは
  熱いものを触ると熱い、こうすると他人は怒るなどの知識

 ○不確実性(偶有性)を楽しむ
   不確実性は避けられないものとして覚悟を決める

 ○不確実性とつきあう
  ・「セレンディピティ」(偶然の幸運に出会う能力)
  ・最後には大丈夫という根拠のない自信をもつ
  ・成功体験を通じて無意識の回路を強化

 情報の整理⇒読み書きそろばん
 祈りは、無力感の認識

「脳」整理法 (ちくま新書) Book 「脳」整理法 (ちくま新書)

著者:茂木 健一郎
販売元:筑摩書房
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『ファシリテーション入門』堀公俊 ★★★★★

08/01/10読了 

《学んだこと》

■ファシリテーションって何?

  ●「個人」から人と人の「関係性」を中心にした組織運営
   の必要性から生まれた

  ●中立な立場でチームのプロセスを管理しチームの力を引
   き出しチームの成果が最大になるよう支援(=場のマネ
   ジメント)

  ●3つの効果
   ・成果を達成するための時間が短縮
   ・メンバーの相乗効果
   ・メンバーの自立性、個人の活性化

   必要な4つのスキル
   ・場のデザインのスキル
   ・対人関係のスキル(発散)
   ・構造化のスキル(収束)
   ・合意形成のスキル

   ○ことばの整理
    ・ミッシー:もれなくダブりなく
    ・コンテクスト:文脈
    ・コンフリクト:対立、葛藤

 《印象に残った言葉》
   人それぞれに考え方の枠組みがあり、自分と同じ枠組み
  をもった人はいません。
   自分の枠組みの中で正しく伝えたと思っても、相手は相
  手の枠組みで解釈するので、
   別の意味になる可能性があります。そこにコミュニケー
  ションの難しさがあります。

ファシリテーション入門 (日経文庫)

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『健康問答2』五木寛之 ★★★☆☆

08/01/01読了

《学んだこと》

民間療法をどう考えるか

●1つの療法にこだわるのではなく、全ての療法を視点に入れ
 ることが必要。

●民間療法でも時間と経験というエビデンスがある。

●食も療法も百人百様
 ・基本を参考にして、直感を研ぎ澄ませ、自分なりのものを
  自分で見つける。
 ・食や療法に対する自分なりの信念を持つ。

 
《印象に残った言葉》

「私は、1つのことを長くやるのも大事だけれど1つのこと
 を長くやりすぎるのもいけないと思っています。
 それに体が慣れてしまうのもあまりよくない気がする。」

《行動しようと思ったこと》

 情トレ
  笑ったり、感動したりする感情トレーニング

健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」。 Book 健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」。

著者:五木 寛之,帯津 良一
販売元:平凡社
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『ざっくり日本史』齋藤孝 ★★★★★

07/12/30読了

《ポイント》

■アメリカの日本占領はすごい
 
 ●アメリカが一国で占領するには戦中から計算しつくされて
  いた
  ・原爆投下も世界に力を見せつけソビエトの台頭を抑える
   目的
  ・GHQの速さは計画しつくされていたからなせる技

 ●民主化を建前として非軍事化を目指した政策
  ・農地改革
    低賃金労働力が大量に発生しているのは、土地を持た
    ない貧しい人がいるから
    低賃金労働力の大量発生が今の中国のような経済力
    の発展につながる
  ・財閥解体
    戦争を起こせば資本が終結する。それを防ぐ。
  ・教育改革
    戦時中のモチベーションのもととなった神国主義を
    壊す

 ●アメリカの一国占領でよかったかも
  ・戦勝国の分割占領だったら今の日本はなかったかもしれ
   ない。
  ・今の日本があるのは良くも悪くもアメリカの大改革があっ
   たから

■日本の殖産興業のすごさ

 ●明治時代、日本はモノではなくシステムを輸入したのがす
  ごい
  ・商人より農民が多かったのに資本主義が根付いた
  ・日本人の素直さ
  ・システムの輸入(議会制度、両から円へ 4進法から
   10進法へ、銀行)  

 ●猿真似ではなくアレンジする力
  ・商売よりも経済を輸入
  ・渋沢栄一が銀行を作ったことにより資本が集中し、富岡
   製糸場ができた

 ●植民地化を防いだモノではなくシステムの導入
  ・インドは、綿花を作らされ、綿花で作った商品を買わさ
   れていた
   →加工するシステムを導入しなかったのが日本と違う

■土地って人のものなのか
  
 ●三世一身の法が土地の所有欲に火をつけた

 ●班田収授法は平等

 ●チャラにしよう運動で権力の分散

■仏教伝来のここがすごい
 
 ●日本人のゆるさ
  ・ふつう外来の宗教が入ってくると土着の宗教との戦いが
   起きるもの
  ・ご利益ものに弱い日本人(矛盾した考え鎮護国家)

 ●日本の禅マインド
  ・もともとはインドの瞑想法(中国経由で輸入)で仏教の
   一派
  ・理論よりも修行を重視
  ・石を愛でる感覚、枯山水、、呼吸法、書道

 ●仏教の穏やかな精神性
  ・仏教の浸透している国(タイ、チベット、日本)はみん
   な穏やか

  一つのことを黙々と続けるとそれだけで精神が落ち着く

■大化の改新のここがすごい

 ●摂関政治
  ・ナンバー2の地位を独占

 ●名と実を分ける統治体制の基礎
  ・天皇とナンバー2(藤原氏、征夷大将軍)

■廃藩置県のここがすごい

 ●殿様がいなくなった
  ・大名に代わり中央から人を送り込んだ
  ・中央による地方の直接管理

 ●日本人の前例主義
  ・新政府の薩摩と長州の藩主が退いたので、それに見習い
   大きな内戦が起きなかった
  ・体勢に流されているようで流れを見誤っていない
  
 ●変わり身の早さ
  ・殿や藩を守るより近代化をとった
   優先順位を間違えなかった
  ・伝統やプライドにこだわらなかった流れを見る力 

 明治維新は武士自らが行動し、自らの社会を終わらせ社会を
 変えた
 フランス革命は、国王を処刑することで社会を変えた

齋藤孝のざっくり日本史 Book 齋藤孝のざっくり日本史

著者:齋藤 孝
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  

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『齋藤孝の速読塾』 齋藤孝 ★★★★★  

07/12/02読了

《ポイント》

●本を読んで目指すもの
  概念をゲットし、自分なりの新しい価値を生み出す。
  その概念を日常で使える。

●時間限定で読む。
  喫茶店タクティクス
 
●視点移動を身につける。さまざまな立場での考え方を身につ
ける。(他者理解)

●読書は目的にあった読み方をする。
  二割読書法・・・二割読んで八割理解する。
  テーマに沿った部分をはずさないように読む。(⇒読む前
 にあたりをつける)
  ルーペ感覚で強弱をつける。

●新しい価値の生み出し方は、本を読んで共感と違和感をどの
 程度感じたか。自分はどう関われるかを考える

●引用・キーワードベスト3方式
  引用文とキーワードを3つ選ぶ。
  これらで本の内容を説明できるようにする。
 (⇒キーワードをひろって読む)

【キーワード】 
 二割読書法
 視点移動
 ルーペ感覚
 勇気をもって飛ばし読み
 捨てるセンス
 速解力
 強制力をもった表現の場

齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる! Book 齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!

著者:斎藤 孝
販売元:筑摩書房
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『人間の関係」五木寛之 ★★★★☆

07/11/26読了

《ポイント》

○鬱から抜け出すには「歓びノート」「悲しみノート」「あんがと
 ノート」が有効。

○敵であっても評価し評価される関係、何にも利用しない関係が
 新しい人脈の形である。

○血縁が全てではない。血は繋がっていても「他人」。他人が一
 緒に生きることに意味がある。

○「思い出」が夫婦を繋ぐ大切な絆。お互いがわかりあった上で
 恋愛感情からヒューマンな友情切り替わることが永続的な関係
 を保つことができる。

○「作法」は合理的で美しくてなくてはならない。その世界だけでは
 なく日常生活に活かされてこその作法である。
 作法は必要なことを自然に美しくという精神が必要なのだ。

○「信頼」とは、信頼されるという見返りを求めるものではない。
 一方的なものである。裏切られてもいいという覚悟をもって賭
 けることが信頼だ。

○感謝や見返りを期待してはいけない。自分がしたいからしてい
るという思いを忘れてはいけないのだと思う

○人間は100%信じられないというわけではない。ほんの5%
 くらいは信じられるものがあるのではないだろうか。

人間の関係 Book 人間の関係

著者:五木 寛之
販売元:ポプラ社
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『大金星』 水野敬也 ★★★☆☆

 女の子としゃべったことのない大学生の御手洗が、野垂れ死に
そうな変な九州人の春男を助けた。それがきっかけで、はじめて
街で女の子にしゃべりかけることができ、コンパでも気に入った
女の子と楽しくしゃべることができた。
 ただそれだけのストーリー。
 御手洗と春男のかけあいには爆笑ですが、話の展開からしたら
非常に単純です。

 ただ、『バカバカしいと思えることでも、行動する意志を持つ
ことで、新しい自分、新しい世界が見えてくる』ということを改
めて気づかされます。そう、改めて気づくのです。何か新しいこ
とを得たわけではなく、自分のなかに眠っていたものが少し目を
覚ました感覚を味わいました。

 一歩前へ踏み出してみたいけど踏み出せない。そんなときは御
手洗と春男を思い出そうと思います。

 コンパの場面では、自分の大学時代のコンパを思い出しました。
独特な雰囲気がありますよね。自分で企画したときは、相手の女
性のメンバーひとりを知っているので、なんとなく心の余裕があ
るのですが、呼ばれて行くときは結構緊張しました。
 今だから御手洗と春男のコンパに向かう姿勢は笑えてきます
が、10年前だったら笑いながらもコンパに立ち向かう同じ男と
してがんばれよって握手でもしたくなっていたかもしれません。

《印象に残った言葉》

●「他人から何かを言われて傷つくのは、自分が思い描く理想像
 とのギャップがあるからでごわす。しかし、シェイクスピアも
 こう言うておりもす。《目は自分を見ることができない。何か
 他のものに映して初めて見えるのだ》つまり他人の意見や反応
 もまた自分の一部なのでごわす。」

●「おいどんは今まで御手洗どんの〝隣〝で支えてまいりまし
   
た、しかし御手洗どんの〝後ろ〝には、これからの御手洗
   どんをずっと支え続ける、〝過去の自分〝という最大の味
   方がおるのでごわす」

●「状況?何が状況だ。俺が状況をつくるのだ」
 (ナポレオン『語録』)

●「愛する-それは互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ
 方向を見つめることである」
 (サン・テグジュペリ『人間の大地』)

大金星 Book 大金星

著者:水野 敬也
販売元:小学館
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『続 老いの風景 人生を味わう』渡辺哲雄 ★★★☆☆

 地域福祉を仕事にしている関係で興味があり本書を読み
ました。

 物語を通じて高齢者や家族の心情に触れることができ、
福祉に関心を向けるひとつのきっかけとなる内容だと思
います。

 本書は、見開き1ページの80篇の短篇小説です。
感動するストーリーが多かったのですが、ベスト3をあ
えて選ぶとすれば次の3つでしょうか。

〇郵便配達員のやさしさと子どもの親を思う気持ちが
 シンクロして心が温まる「ハガキ」

〇気丈な母のウソが身に染みる「うそ」

〇外の顔と内の顔のバランスを考えさせられた「立派
 な妻」

あと、本書を読んで物語の型というものを見つけました。
名付けて、「内外対比型」と「異世代対比型」です。

 具体的にはこういうことです。
 まず前者。
 妻が理想の結婚生活をテーマに講演の講師として熱弁を
奮う一方、家庭に帰ると妻の家庭を省みない忙しさに夫
は愛想つかして逃げていく。要するに外でできているこ
とが内ではできていないというパターン。

 後者は、こうです。
 会社を引退した息子は、地域の役員になってほしいと地
域の人たちから懇願されるが、人間関係のわずらわしさ
が嫌で断る。しかし、老人ホームに入所している親に会
いにいったとき、ポツンと一人で孤独に過ごしている光
景を見て、考えを改め地域の役員を引き受けた。
 親の状況を見て、自分の行く末を想像し、今の考え方
を改めるパターンです。

続 老いの風景 人生を味わう Book 続 老いの風景 人生を味わう

著者:渡辺 哲雄
販売元:中日新聞社
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■本の内容が頭に残る読書術【手順編】

 このブログに来ていただいている方は、ご自分なりの本の
読み方ってあるのでしょうか?
 もしご自分流の読書流儀があればぜひおしえてください。
 
 以下は、私の読書法です。勝間和代さんの本を読んだことが
きっかけで、改めて自分の読書法を見直してみました。
 
 「以前、この本読んだと思うけど、今は何も頭に残っていない」
 私は今までこんなつぶやきを繰り返していました。
 1ヶ月もたつと、読んだこと自体は覚えているのですが、本の内
容をぜんぜん覚えていないのです。小説であれば、おぼろげなが
らストーリーが頭に残っていることもありますが、ビジネス書や
新書、実用書となると、どんな内容だったか人に説明できない
ことが多いのです。
 そこで、どうしたら読んだあとに本の内容を頭に残しておくこと
ができるか。
 
  読書に関連する本を読み、いろいろ思考錯誤した結果、以下
の読み 方にたどり着きました。
 
  この読み方は、少しずつバージョンアップしながら、かれこれ
5年くらい続けています。実践するようになってからは、実践す
る前より本の内容が自分のなかに取り込まれ、実のある読書
生活ができるようになったと思っています。
 
 名づけて「頭に残る7つの読書術」です。
 以下、は「手順編」です。「テクニック編」は別途書こうと思っ
ています。


1 読む目的を明確にする

 
  私は、本を読む前にその本を何のために読むのかを明確
にしています。
  私の場合、だいたい次の目的で本を読みます。
  
     ●楽しむ、リラックスする
    いわゆる娯楽目的です。主に小説やエッセイを読むと
   きがこれにあたります。
  ●自分の考えを深める
    興味のあるテーマについて自分の考えを深めたいとき
  です。
   例えば、読書法について自分の考えを深めたいときは、
  さまざまな著者が書いた読書法をテーマにした本を読み、
  自分の読書法を確立させていきます。
   この目的で読むときは複数の本を読み、なるべく多くの
  角度から考えることができるように心がけています。
   これを私は「多角的読書」と読んでます。
 
  ●知識や情報を得る
    知的好奇心をくすぐられて読む場合や仕事などで必要
  に迫られて読む場合があります。
 
  ●悩んでいることなどを解決する
    仕事のモチベーションがあがらない、人間関係がうまく
   いかない、なぜか元気がでない、など目の前の悩みを
   解決したいときです。
    私は、こういった悩みにぶちあたった場合に読む本を
   あらかじめストックしており、直面したときに読み返し、
   随分助けられています。
    こういった本は、私の心の処方箋になっています。
     
2 「目次」を見て内容を予測する
  
  まずは「目次」を見て、その本の全体像と内容をイメージ
 します。
  細かいことは気にせず、大きな流れをとらえるのです。
  小説であれば、想像力を働かせ、どんなストーリーが
 展開されるのかあらかじめ予測します。
  新書やビジネス書であれば、その本のテーマに対する
 自分の考えや思い、自分なりの仮説を持ってから読み
 始めます。
  
  なぜそんなことをするか。
  
  私は、本を読む行為というのは、「考える」という行為を
 するためのひとつのきっかけであるととらえているから
 です。
  だから自分の考えを持ったうえで積極的に本に関
 っていく姿勢をいつも大事にしています。
  
  本のジャンルを問わず、私の読書の究極の目的は、
 「自ら考える」機会を作ることです。本を読むときに、
 想像力や読解力、整理力を駆使することで自ら考える
 質を高めることができると思っています。
  また、本を読むことで、それらの力がつくのだと思い
 ます。
  
  本を読むことで、これまで自分の無意識層に眠ってい
 た体験や経験、知識などがインスパイアされることもあ
 ります。
 
  本は、いわば「思い出の扉」を開けてくれるのです。
 乱暴な言い方をすれば、「本は自ら考えるきっか
 や思い出の扉を開けるきっかけを与えてくれるひと
 つの道具にすぎない」ということです。


3 読みながら3色ボールペンで線を引く

  
  ご存知な方が多いと思いますが、いわゆる齋藤孝さん
 が提唱している3色ボールペンです。
  線を引いたページの余白に、線を引いた箇所を一言で
 表したキーワードや思いついた自分の考えを書くこともあ
 ります。
  ビジネス書や新書、実用書は、文章を読むというより、
 章ごとの内容の本質を理解しながら読み進めることこ
 とを意識します。


4 ページの端を折る

 
  線を引いた箇所で客観的にみてその本の肝と思われる
 ページの上端を折ります。また、線を引いた箇所で主観的
 におもしろいと思った部分や学びになった部分のページの
 下端を折ります。
 
  こうしておくことで、読み終わったあと、この本の本質を知
 りたいときは上端を折ってある部分を読み返せばいいとい
 うわけです。
  自分の学びとなったことや何かのネタになりそうなことを
 探したい場合は下折のページをめくります。


5 キーワードを目次のページの余白に書く
  
  ページを折った部分を参考にして、目次の余白にその本
 の肝となるキーワードやキーフレーズを青色で書きます。
  目次の余白に書くことで、目次とあわせて見ることができ、
 その本の全体像がより鮮明に浮き上がってきます。
  
  自分で咀嚼し自分の言葉で簡略化して階層的に書くこと
 を心がけています。そうすることで、理解が深まり頭のなか
 に内容が残りやすくなります。
  さらには、自分なりにキーワードや概念を作り出したりし
 て自分のものにしていくことを意識しています。
  それは、自分のオリジナルとなるので緑色で書き、あと
 でわかるようにしています。
 
  また、自分の学びや何かのネタになりそうなことも緑色
 で書きます。


6 全体像をとらえる
  
  上述した「5」のキーワードやキーフレーズを参考にその
 本の内容を図解します。図解することで本の内容を俯瞰
 的に理解するのです。
  これは、本の内容が難解であったり、内容が構造的に
 理解しにくい場合、理解を助けるためにするのです。
 
  表紙の裏などの余白に図解したものを書きます。図解で
 きない場合はその本の全体像を理解できていないというこ
 となので、ページを折った箇所を見直したりして理解を深
 めます。


7 アウトプットする

  
  次の3つをアウトプットする手段として活用しています。
  いずれの場合も自分で咀嚼した自分の言葉でアウトプ
 ットすることを意識しています。 
  
  ●人に話す
    本を全部読み終わっていなくても友人や家族に話
   すようにしています。ただ、あまりダラダラ話すと嫌
   がられてしまうので、相手が興味ありそう内容を小
   出しにして、関心をむけてくれるようだったら話すこ
   とにしています。
  
  ●ネット上に書評を書く
    主にアマゾンのレビューを活用しています。
  
  ●ブログに書く
    読んだ本について以下の視点でブログを書いてい
   ます。
    そのブログは、自分の「知識の倉庫」としています
   ので、学んだ知識を蓄積しておきます。
    ブログに書き貯めておくことで、外出先でも携帯
  電話のネットで内容を確認できます。
  

  《ブログに書くときの視点》
   ○インスパイアされた考えや体験
   ○考えさせられたこと
   ○著者の言いたいこと
     (※小説の場合は話の概要)
   ○おもしろかったこと
   ○本を読んで学んだこと
   ○本を読んで行動しようと思ったこと
   ○人に薦めたい内容
   ○共感(共鳴)したこと
   ○引用したい文(人に話したい文)
   ○概念化(教訓化)
   ○キーワードまたはキーセンテンス
  
  《書くときに注意している点》
   ・簡略化して書く
   ・階層的に書く
   ・自分の言葉で書く
 

  ブログに書くのは面倒に思うこともありますが、その
  ときは袖川芳之さんの『線と面の思考術』の次の言葉
  を思い出すようにしています。
  
  「読んだという自己満足だけでなく、それがいつも目に
 見える形で残っていて再度自分でインプットし直せる
 環境を作りましょう。
  時間のかかることではありますが、生涯使える価値
 の高い回り道です。」


《参考書籍》
・『読書力』齋藤孝
・『齋藤孝の速読塾』齋藤孝
・『大人のための読書法』和田 秀樹

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『読書進化論』勝間和代 ★★★★★

「効率が10倍アップする新・知的生産術」を読み、著者
の読書法に興味が湧いた。もっと深めたくて読んだのが
本書である。
 これまで齋藤孝さんや和田秀樹さん、袖川芳之さんの
著書の影響を受け、自分なりの読書法を確立してきたが、
新しい風を吹き込んだのが本書の著者である勝間和代さん
であった。
 
 著者の推奨しているアウトプットは、まずは自分の今
考える読書法をテーマとしたい。
 少し書き始めたが、なかなか自分の考えをうまく言葉に
のせれなくて奮闘中であるのだが。

《本書からの学び》

○ネットよりも本が優れている点
 ・編集力
 ・携帯性
 ・読みやすさ
 ・価格

○読書の上級レベルは、著者と対話ができることと
 スキャニングできること。

●本はあくまでメディアのひとつ。

○本を読んで何かに役立てなければ意味がない。

◎新聞読み

○思考レベル
 ①知識→②理解→③応用→④分析→⑤統合→⑥評価

○ブログを書くことで精神的報酬を得られる

【書く技術】

●ブログを読む目的は著者の体験の疑似体験
⇒一般論ではなく、「体験」を書くことが大切

●役に立つフレーズを入れる

●比喩やキーワード、概念を入れる

●書く技術よりも「何を書くか」というコンテンツが重要。
 それはすなわち自分のメディアの充実と人生の充実が
 必要ということである。

読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書) Book 読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書)

著者:勝間 和代
販売元:小学館
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『効率が10倍アップする新・知的生産術』勝間和代 ★★★★★

 本書は、何かの紹介記事に、本を読むときに線を引くの
は時間の無駄とあり、自分の流儀と違うので今まで気には
なっていたが、なかなか読めなかった。

 本書を読み、改めて読書の仕方を考えさせられた。
 今まで、読書法をテーマとした本はいくつか読んできて、
自分なりの読書法はだいぶ確立してきたつもりであったが
本書がきっかけで頭の中で化学変化を起きた感じである。
一度このブログで自分の読書法について書いてみたいと
思っている。そして、他の方の読書法についてもぜひ知り
たいと思う。

 また、これまでの自分の生活がかなりインプットに偏って
いたことを再認識した。

 日ごろの生活に役立つようなアウトプットの時間を増やし
そのためのインプットを心がけようと思う。



《学び》

【情報に対する考え方】

○情報がある人へお金が流れる時代(情報主義)

○情報のインプットの効率をあげるためには自分のテーマ
 (フレーム)をもつことが大切。

○情報を能動的に管理する意識を持つ。

○情報は五感でインプットすること。(細胞記憶の例)

○本質的な情報(生活に役立つ、人生が充実する)は、
 1%くらいしかない。

○情報のインプットやアウトプットの仕組みは、一朝
 一夕にはできない。いろいろ試してみて、自分に
 フィットしたものを残す改善のプロセスが不可欠。

【インプット】


○自分メディア(自分の五感による体験と他者の体験)
 からの情報を増やすこと。


◎インプットは本からだけではなく、自分メディアやテレビ
 からのインプットを意識する。


○4マス(新聞、テレビ、雑誌、ラジオ)はあくまで加工情報
 であることを意識する。

○知の三点測量法

○アウトプットにつながるインプットを心がける。

○インプットとアウトプットは5対5.

【アウトプット】

○インプットの横流しのアウトプットは付加価値がない。

○アウトプットは文書を作るだけではない。日ごろの気づき
 から疑問を抱き、それを調べ、新しい発見につなげる技術。

○簡略化(概念化)、階層化、フレームワーク(情報整理の
 柱)を意識。

○アウトプットをマメにできる仕組みづくり。

【インプットとアウトプットの関係】


●「本」と「自分メディア」からインプット
       ↓
●自分の言葉で解釈し、本質のみをテーマごとにイン
 プット(格納) ※枝葉は不要
       ↓
●以下の視点でアウトプット
 ・「簡略化(概念化)」
 ・「階層化」
 ・「フレームワーク」


【読書について】


○本は効率的で安価。目からうろこがおちる情報が
 ひとつでもあれば本代は回収できていると考える。

○本をじっくり読まない。

○1冊から搾り取ろうとしない。

○読む前に読む目的をはっきりさせる。

○すきま時間にパッパッと読む。(腰をすえて読む
 時間はないのがあたりまえと覚悟)

○小説は生き方や経験を疑似体験でき、他者理解
 に役立つ。

○積読は本に触れる機会を増やす大事なプロセス。


○骨子(本質)をつかみ自分の考えに取り込む。

○1冊ごとのまとめは時間のムダ。

○複数の本で学んだことをまとめ、行動のなかで
 学びを生かす。まとめのためのまとめは不要。

○本を読むとき線を引かない。文字を読んでしま
 い全体像がぼやけるので。
 スピードを重視して全体像をつかむことを意識。

自分の言葉に置き換えて理解し、頭に残す。

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法 Book 効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

著者:勝間 和代
販売元:ダイヤモンド社
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『人間の覚悟』五木寛之 ★★★★★

 これまで期待しないで生きてきた。
 社会に期待しないし、友人にも恋人にも期待しない。
 会社にも期待しないし、結婚した今では、妻にも子ども
にも期待しない。
 
 例えば、妻だから家事をするのは当たり前と期待しない。
子どもは親孝行するもんだとは期待しない。社会や国が
自分を守ってくれるなん期待しない。
 
 虚無的で後ろ向きな考え方だと思われるかもしれないが、
決してそうではない。
期待していないからこそ何事も自分でしっかりやろうと
思う。はなから期待していないので、期待した結果が得
られず腹がたつということもない。期待していなから批
判的になることもない。もし、何かいい結果が得られた
のならば、期待していなかったから、その分喜びも大き
い。

 10年以上そうやって生きてきたが、この考え方には随
分助けられたと思っている。

 こういった考え方をするようになったのは、五木寛之さ
んのこれまでの著書の影響が大きい。
 
 本書は、これまでの著書以上に、「期待しない生き方」
に焦点を絞っていると思う。

 期待しないと覚悟して生きていく。
 これが生きにくい現在を生きていく私の哲学である。
 本書を読んで再確認できた。

《本書のポイント》

○諦める(明らかに究める)覚悟をもつ。

○自分が信じると選択したことに裏切られても後悔しな
 いと覚悟する。

○善意は伝わらないと覚悟する。

○人生は不合理だと覚悟する。

○一件落着主義はウソであると覚悟す。

○国や法律は守ってくれないと覚悟する。

○健康な体は決してないと覚悟する。

○最低限から考えてみる。

○体の声に従うことが大切。

○「中道」の考え方が大事。一方に偏らないという意味
 ではなく、両方大事という考え方。

○人は生きただけで偉大なのだ。

○いいことをしてもひけらかさない。(中国の「隠徳」
 という考え方)本田宗一郎氏の苦学生への奨学金の例

○資本主義は終焉の時期が来ている。

○統計などの数字よりも自分の実感を信じる。

○「格差」は、あることが問題ではなく定着すること
 が問題。

○躁から鬱の時代(下降していく時代)に入った。

○下降する社会と上昇しようとする摩擦が若者が感じる
 閉塞感につながっている。

○日本人は文明は西洋から取り入れたが魂までは取り入
 れていない。

人間の覚悟 (新潮新書 287) Book 人間の覚悟 (新潮新書 287)

著者:五木 寛之
販売元:新潮社
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『ムボガ』原宏一 ★★★☆☆

 「中国」と聞いて、いいイメージを持つ人は少ないの
ではないだろうか。
 とくに最近では、餃子などの食品問題が日本を騒がせ、
よりマイナスイメージを与えているのかもしれない。
 
 でも私は「中国人」に対してまったく悪い感情はもっ
ていない。
 もちろん食の安全が脅かされるのは困るわけだが、イ
コール中国人は悪いヤツだとはならない。

 それは、生活者という立場で中国人とともに1ヶ月間
生活したからかもしれない。
 短期間ではあったが、北京での留学生活は、中国人の
あたたかさに随分助けられた。
 また、中国人の国民性を肌で感じ、日本人との違いに
ときには驚き、ときには見習いたいと思った。

 「中国人」とひとくくりに書いたが、中国人にもいろ
いろな人がいた。
 いかにも中国人といった豪快さを持った人もいれば、
まるで日本人のように勤勉で繊細な人もいた。
 当然、いい人ばかりではないく悪いことをする人もい
る。それは日本人だって同じこと。
 
 日本に滞在している中国人が何か犯罪を起こすと、ほ
れみたことかと言わんばかりに、新聞やニュースからは中
国人、いや、中国という国自体が悪いように聞こえるの
は自分だけだろうか。
 
 日本人の犯罪だってあるし、日本人による食品偽装の
問題だってある。
 ひとくくりに中国人に対して悪い感情を抱いてしまう
のは悲しいことだと思う。

 外国人の刑法犯検挙率は日本人の半分以下という試算も
あると本書では言っている。
 一般のイメージとは乖離しているのではないだろうか。
 本書は、田舎町のオヤジバンドマンたちが、ひょんな
ことからアフリカで一躍有名になり、日本でもメジャー
デビューを目指す中年青春小説だ。
 だが、それだけではない。日本で働く外国人労働者の
差別問題が大きなテーマとなっている。
 外国人に対して、何か大事なことを考えさせられる小説
だ。
 

ムボガ (集英社文庫 は 34-1) Book ムボガ (集英社文庫 は 34-1)

著者:原 宏一
販売元:集英社
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『怪笑小説』東野圭吾 ★★★★★

 2ヶ月前に子どもが生まれた。男の子である。
 親がやっていたスポーツを子どもにもやらせたい。大半
の親はそう思うのであろう。かくゆう私もその大半であ
る。が、少し不安がよぎる。
 
 サッカーを本格的に始めたのは小学校の5年生だから、
かれこれ20年くらいがたつ。今だに続けているのだが、
振り返ってみてもたいした選手ではなかった。その親の
子がサッカーをしたところで、先はたかがしれている。
だったら、もっと可能性のある、トップになれるような
ものをやらせてあげるのが子どものためではないか。と
いう思いがよぎる。

 ただ、子どもがサッカーをすれば、自分も一緒になって
やれる。入れ込み具合も他のものに比べたら比較になら
ないのははっきりしている。だからサッカーをさせたい
のだがどうしたものか。

 トップをとれなくてもいいじゃないか。サッカーとい
う団体スポーツから学ぶものはたくさんあるはずだ。
 という後押しするような声が聞こえる。
 反論はしないが、弱肉強食がサッカーの世界。どの
スポーツでもそうだと思う。うまい奴が上で下手な奴が
下なのだ。上になる可能性が低いのにその世界の扉を開
けるのは少し勇気がいる。自分が下とまでは言わないが、
上ではなかったし、下の選手の苦労をたくさん見てきた
から。
 子どもに選ばせればいいじゃないかと思わないでもない。
でも、選べるような年齢になる前にはやらせたい。今は
生まれて2ヶ月。あと、三年くらいは考える時間があり
そうなので、今はとりあえずおもちゃのサッカーボール
を買うだけにしておこうと思う。
 
 数年後は、本書のなかの短篇のひとつ「一徹おやじ」の
父親のようになっていないとも言い切れないが・・・。

本書の短篇のうち私のベスト3を選んでみた。

〇満員電車の乗客の本音を巧みに表した「欝積電車」。

〇子どもをプロ野球選手にしたい父親の熱血指導に苦笑
 する「一徹おやじ」。

〇何かに夢中になれるってすばらしい。たとえこんな結
 末が待っていても。「おっかけばあさん」

怪笑小説 (集英社文庫) Book 怪笑小説 (集英社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:集英社
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『齋藤孝のざっくり世界史』齋藤孝 ★★★★★

 世界史というとカタカナの長い名前や主要な出来事の年
号を必死に覚えた。15年も前の高校生のとき、覚えにく
いカタカナの名前に苦労した印象が残ってる。

 ヨーロッパで起こったルネサンス。
 勉強したとは思うが、ミケランジェロやレオナルド・
ダ・ヴィンチ、文芸復興というキーワードしか記憶に
残っていない。

 とにかく暗記をしただけで、流れで理解していない
ので、ルネサンスという言葉を知っているだけで、ぜん
ぜん理解できていない。

 本書を読んで、恥ずかしくなった。いまさらながら
ルネサンスの意味を理解し、現在の西洋偏重の考え方
など現代とのつながりも垣間見ることができ、面白か
った。

 コーヒーとお茶などのモノを切り口に世界史を見る。
こうした見方は、現在のモノとのつながりが見え、世界
史により一層興味がわいた。

 学生のときのような単なる暗記ではなく、大きな流れ
で歴史をとらえ、現在とのつながりを考えたり比較した
りすることで、現代を生きていくための何かを得る。

 これが、社会人として歴史を読み解く楽しさであり、
意義だと思った。

《ポイント》

●近代化の源はヨーロッパ。
(ヨーロッパの大まかな流れ) 
 ヨーロッパの原点は古代ギリシア、ローマ帝国、エジ
プトを含めた地中海文明。
 直接民主政であり、政治と宗教は分離していた。
 392年にローマ帝国がキリスト教を国教としたこと
で、教会(神)が大きな力を持つようになる。
 いわゆる人間は神のしもべであり、あらゆるものは神
が生み出すという考え方。それがルネサンスにより、
教会(神)から脱却し「人間中心主義」となる。
十字軍によりアラビア文化が流入してきたことがきっか
けだとも言われている。さらに、ルターによる宗教改革。
これはラテン語で書かれていた聖書をドイツ語に翻訳し
たことで、教会による神の独占がなくなった。
 ミケランジェロなどの彫刻や遠近法も人間ってすばらし

いという人間中心主義の結果だと言える。

●資本主義はプロテスタントから生まれた。
 プロテスタントは厳しい禁欲。女性のヒステリーが多
いとも言われていた。働くとは神への奉仕。お金は貯ま
るが禁欲のため使わない。使うのは仕事のため。
これが今でいう投資であり、資本主義のはじまりとも
言われている。

●中世の教会の力は性行為まで介入していた。
 身体は忌まわしいものだから教会が支配(身体蔑視)
 それに異を唱え、肉体の復権を説いたのがニーチェ。

●帝国の野望は現代でも経済界や金融などフィールドは
 違うが存在している。

●公衆の面前での演説によりリーダーが決まるのはいか
 にも西洋的(古代ギリシア、ローマがルーツ)。

●コーヒーは「度を越してまでやる」という西洋文化を
 支えた。ここぞというときに飲むコーヒーと休みたい
 ときに飲むお茶。

●資本主義は人間の本性から出た自然なシステムであり、
 欲望を肯定。
 社会主義は、人工的なシステム。正論であり理想。
 マックスウエーバーは、社会主義は官僚の腐敗を生む
 とした。

●自国民を最も殺したベスト3は社会主義国。
 毛沢東、スターリン、ポル・ポト(カンボジア)
 それは、欲を無理やり押さえ込み理想を実現させよう
 とした結果。

●ドイツ人にもともとあったユダヤ人に対する差別意識を
 拡大したのがファシズム。

《興味深い内容》

●コカ・コーラーは原液のみを輸出し製法は輸出しない。、

●アメリカはもともとお茶文化だった。
 イギリスから紅茶に高い税金をかけられたためやむなく
 コーヒーを飲むようになった。アメリカンコーヒーが
 薄いのは紅茶が恋しいためという説もある。

●コーヒーのルーツ

●お茶のルーツ
 もともとは野菜の一種

 
●フランスの思想家は、現代は「記号を消費する時代」で
 あると言っている。

●「金」は、神の姿として考えられていた。

●9.11アメリカ同時多発テロの死者は3,000人
 報復といわれるイラク戦争の死者は15万人

齋藤孝のざっくり!世界史 Book 齋藤孝のざっくり!世界史

著者:齋藤 孝
販売元:祥伝社
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『文章のみがき方』辰濃和男 ★★★★★

(07/11/23 読了)

本書は、月2回エッセイを書いていた頃に読んだ本である。
文章の難しさを痛感し、文章の書き方を指南した本を読み漁った
時期であった。なかでも本書はベスト3に入る内容だった。

内容は文章テクニックというよりも、文章を書く上での心構えや
考え方が中心となっている。

私が文章教室に通っていた頃の先生が言っていた言葉、
「文章力(エッセイ)を磨くとは、生き方を磨くことである」
を説いている本が、まさに本書であると思った。

《ポイント》

●「毎日書く」ということは野球でいう素振りと同じ。

●「書き写す」ことは、
  ①自分の文章の下手なところがわかる。
  ②対比できる。(違いがわかる)
  ③型にはまった考え方や書き方をつきくずす助けとなる。
  ④心を揺さぶられた文章が心の自分史になる。
 
●これはといった本に出会ったら精読し、書き写したり、要約した
 り、感想を書いたりあらゆる形で本と対話し、とことん格闘し、
 座右の書として繰り返し読む。

●歩いて五感を働かせて素材を得る。歩くことと思いつくことは
 相関
関係がある。人の見ないところを見る。

●書く心構えとして「日々、小さな発見をする」ことが大切。
 本質をとらえる洞察力は鍛えれば強くなる。

●文章の修行はテクニックだけではなく、“五感”を鍛えること
 が大切。視覚だけに頼りすぎない。

●自分の言葉で書く。借りものの言葉、常套句ではダメ。

夏目漱石は、人生経験を積みあらゆることをよく考え、本を
 たくさん読めばいい文章が書けると言っている。
 また、ただ見たままをかくのではなく、自分で“解釈”して書く。

美文よりも内容が大事である。内容は思想や経験、五感
 から出てくる。

●わかりやすい単純な文章を書くには、言葉にこだわりを
 持つのがいい。
 どの言葉を選ぶのか。何を削るのか。修練がいる。

●削ることは、他の文章を際立たせるということ。
 文章の本質が浮かび上がる。

●比喩の工夫。直喩、隠喩、擬人法。

●異質なものを結びつけると文章にインパクトが出る。

文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095) Book 文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)

著者:辰濃 和男
販売元:岩波書店
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『ほんじょの鉛筆日和』本上まなみ ★☆☆☆☆

 著者は本好きの芸能人とのことで以前から気になって
いた。

 ただ、「芸能人だから本が出せているんでしょ」という
少し偏見を持っていたため、気にはなっていたが、本を買
って読むまでには至らなかった。

 しかし、少し前に読んだ女優のミムラさんの「絵本日
和」がとてもよかったので、芸能人だからという理由で
敬遠するのはやめようと思い読んでみたのが本書である。

 本書は、文章が短く内容も小難しくないので、気負わず
さらっと読める。

 ただ、厳しい言い方をすれば、このエッセイからとくに
何かを得ることはなかった。あえて言えば癒されたかな
という感じ。

 自分としては、活字が読みたいとき、でも疲れていて
何も考えたくいときに読んだ本であった。

ほんじょの鉛筆日和。 (新潮文庫 (ほ-14-2)) Book ほんじょの鉛筆日和。 (新潮文庫 (ほ-14-2))

著者:本上 まなみ
販売元:新潮社
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『人生、「不器用」に生きるのがいい』藤原東演 ★★☆☆☆

(07.11 読了)

《ポイント》

「自信」があれば何でもできるというのは短絡すぎる。
「自信」が相対的なものであれば、自分より優れた人に
出会えば、自信は劣等感や不安に変わる。
ありのままの自分を知り、認めることが「自信」だ。
まさに読んで字のごとく自分を信じるということだ。
 
 自分の性分をあるがままに受け入れるのだ。よいと
か悪いとかというモノサシは使わずそのままを知る。
 ただ、「自己愛」により心が乱れることがある。雑念
はとりあわない、ほっておくことが必要だ。

 呼吸を工夫、高いところにのぼり、日々の自分から一
歩離れることが心を保つ工夫だ。
 人生は因縁だ。損得や好き嫌いでとらえるのではなく、
因縁ととらえるのが人生の知恵だ。

 人に好かれたい気持ちは誰にでもある。外向型と内向
型それぞれに長所と短所がある。

 内向型は地道に物事を進め、自制心が強く出しゃば
らない。自分の内面を見つめ、人の痛みがわかる。
根が正直で妥協しない。

 人間関係において、外向型よりも人付き合いが下手。
それは自己愛が強いからである。


 自分の欠点を常にいましめ身体に染み込ませるには時
間がかかる。まずは内向型の特質を活かすことが人生の
知恵だ。

 クヨクヨすることはだれにだってある。ただ、人生は
限られた時間しかないのだから、クヨクヨを休むときも
必要だ。

 やめるのではなく休むのだ。

 心配事でクヨクヨしたとき、それを人生の糧として前
向きにとらえることができるかどうか。クヨクヨしても
心痛はせず

 心配りや工夫をすることを忘れてはならない。心労より
工夫に力を注ぐのである。 
 また、徹底的にクヨクヨする逆療法からも脱出のヒン
トが得られるかもしれない。

人生、「不器用」に生きるのがいい―トコトン悲しめ、トコトン楽しめ (祥伝社黄金文庫 ふ 8-1) Book 人生、「不器用」に生きるのがいい―トコトン悲しめ、トコトン楽しめ (祥伝社黄金文庫 ふ 8-1)

著者:藤原 東演
販売元:祥伝社
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『息の発見』五木寛之/玄侑宗久 ★★★☆☆

 高校生のときに所属していたサッカー部の練習は、必
ず最後にグランド10周があった。
 距離にして3キロくらいだったと思う。練習でヘトヘ
トになった体でグランドを10周走るのは結構キツイ。

 何かよい方法がないものかといろいろ考えた。

 そのひとつが呼吸の仕方であった。
 いろいろな呼吸を試してみた。2回スッスッと吸って、
同じリズムでスッスッと2回はく。2回スッスッ吸って
スーっと1回はく。鼻で吸って鼻ではく。鼻で吸って口
ではく。

 いろいろ試してみて思ったのは、長距離を走っていると、
呼吸の仕方で疲労の度合いがずいぶん変わるのである。

 走るリズムと呼吸のリズムが同調すると、心地よく走
れるときがある。

 この状態に達すると今までキツかったのが気持ちいい
と思えるのだ。

 この体験から呼吸が身体に与える影響を大きいことを感
じ、呼吸に気を使ったものである。ただ、それはスポー
ツをしているときだけのこと。

 ふだんの生活ではとくに意識してこなかったが、齋藤
孝氏の『呼吸入門』を読んで、ふだんの生活でも意識す
るようになった。

 ただ、それもだんだんなくなり、本書を読んで再度、
呼吸の身体に与える影響を認識し、呼吸に目を向けるよ
うになった。

 本書によれば、呼吸をするときに意識をもっていったと
ころの酸素交換が盛んになってあたたかくなるらしい。
しかも下痢や風邪を治してしまうこともあるという。

 呼吸法ははるか昔から身体を健康に保つひとつの方法
として注目されており、かのブッダも呼吸法を説いて
いるくらいである。

 ただ、呼吸法といっても難しく考える必要はないと思
う。本書で五木寛之氏が言っているように自分が気持ちよい
方法でやればいいのである。

《ポイント》

●人間の生命活動を考えるとき、一番の基礎は呼吸。水
を飲まなくても1週間は生きられるが、息ができなくて
はすぐに死ぬ。

●ふだん息をほとんど意識することがないが、日常のさ
まざまな場面で知られざる息のはたらきがある。

●息の発見とは、いのちへの気づき

●呼吸法はどれが正しいというのはない。自分の体の声
を聞きながら、自分にとって一番いい息づかいを自分で
見つけるしかない。

書きとめておきたい言葉》

●息という文字は、「自」と「心」と書くように、その
ときのこころの状態を映すもの
 「息が合う」「息が通う」「息がかかる」

●息を吸うときには、息を吸っている自分に気づこう。
吐いているときには、吐いている自分に気づこう。喜び
を感じながら意気をしよう。心を感じつつ、心を静めて
呼吸をしよう。心を安定させ、心を自由にとき放つよう
に息をしよう。そして、無常を感じ、生の消滅を感じ、
自己を手放すことを意識しつつ呼吸しよう(ブッダの言
葉)

《興味深い話》

●~脳死は人間の本当に死といえるのか~
 ニワトリの卵とウズラの卵の書くを入れかえて、ニワ
トリのヒヨコにウズラの羽と脳が発生するようにした実
験。
 ふ化するとふるうのヒヨコは黄色いがウズラの核を
移植されたほうは頭が黒くて、ウズラの脳と羽を持って
生まれてくる。
 ヒヨコはピーピー鳴くがウズラを移植されたほうはピ
ッピッピと鳴く。だんだんニワトリとしての免疫の体系
が成長してくると、この翼は自分の翼ではない、非自己
であると否定する。やがて翼が腐って落ちる。
 その次に、この脳は私の脳ではなないと免疫系が否
定する。すると脳が腐ってヒヨコは死ぬ。
 
 免疫系が優位に働くということは、脳死は人間の死で
はなくて、免疫の体系が活動を停止したときが、人間の
死ではないかという考えになる。
           (『免疫の意味論』多田富雄)

息の発見 Book 息の発見

著者:五木 寛之,玄侑宗久
販売元:平凡社
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『ワンランク上の問題解決の技術』横田尚哉 ★★★★☆

 世の中のすべての「モノ」は、何らかの意図を達成しよ
うと思い、ある手段を選択した結果が表現されたものであ
ると本書はいう。

 どいういうことか。

 自分の身の回りのことを考えてみる。

 例えば、箸という「モノ」は、食事という意図があって、
長い棒を2本作った結果が、箸という「モノ」である。

 そこには食事をするという目的があり、それを達成する
ためには、スプーンやフォークという手段だってある。

 この例は単純化しすぎたが、「モノ」にとらわれすぎ
ると、物事の本質が見えなくなるということを感じる。

 問題解決の肝は、当たり前のことだが、問題の本質をえ
ぐることだ。

 どうえぐるのか。

 その一つの切り口が前述した考え方。本書のすすめる
「ファンクショナル・アプローチ」が参考になる。

「ファンクショナルアプローチ」の根本となる考え方は、
『今していることは「何のために、誰のために」してい
るのか、という視点をもつことであると私は解釈した。

 この視点は、私が入社したときの上司が口をすっぱく
して言っていたことなので、今でも常に意識している。
 そのおかげで、物事の本質をとらえた問題解決のアプ
ローチをしようとはしている。

 これまで、単純な問題であればその視点を意識すること
で解決に役立っていた。だから、本書の「ファンクショ
ナル・アプローチ」の4つのステップはわざわざふまな
くてもよい。

 ただ、複雑な問題に直面したときには、その視点を意識
するだけではなく本書の「ファンクショナル・アプローチ」
のステップを大いに試してみたいと思った。

《本書のポイント》

●問題解決で重要なのは「問題の認識」と「改善点の特定」

●問題解決=「改善点」×「解決手段」
      「何を」「どのように」改善すればよいのか

●「解決手段」は「外」、「改善点」は「内」にある。
 ⇒手段にこだわるのではなく「改善点」に着目する

●過去を手放し、未来のあるべき姿から発想する
 ⇒「未来の具現化」

●「手段志向」よりも「目的志向」に 
 例)上司:「次回の会議は重要な会議で君に運営を任す」

   →「どのように運営すればいいのか」(手段志向)
   →「何のために運営すればよいのか」(目的志向)

●改善点を見つける5つのアプローチ
 ■仮説検証法
   仮説にしたがって原因を取り除く
 ■品質管理法
   起こった結果をもとに発生したプロセスにさかのぼる
 ■情報解析法
   データを収集し、個々の要素の相関関係を分析
 ■類似置換法
   過去の事例をパターン化し類似のパターンにあてはめる
 ■機能分析法

   対象から機能を抽出するファンクショナル・アプローチ

●ファンクションとは、意味、意図、働き、役割、目的、
 効用、効果、性能、理由、機能。
 その結果として「モノ」や「コト」として表現されている

●「ファンクショナル・アプローチ」のステップ

 1 準備
   ■問題の理解
   ■問題の分解

    部品、工程、空間、使い方単位
  
 2 分解
   ■ファンクションの定義
    「~を~する」
   ■ファンクションの整理
     目的と手段をFASTダイアグラムで整理
   ■キーファンクションの抽出
   ■インプット量とアウトプット量の測定

 3 創造
   ■アイデアの発想
   ■アイデアの整理

 4 洗練
   ■アイデアの練り
    ・アイデアの利点⇒伸ばす⇒欠点⇒欠点を除く
   ■アイデアの組み合わせ
   ■価値の確認
    ・インプット量とアウトプット量の測定
   ■効果の評価

《書きとめておきたい言葉》

○目の前の課題を解決することに意識をとられてしまい、
 その未来にどんな最終目的があるのかを見落としがち。
「木を見て森を見ず」にならないよう常に俯瞰的な視点
 を身につけておくことが大事。(以下の寓話参照)

○轍(わだち)理論
 人の行動は偶然→習慣→当たり前→規律→拘束と変わ
 っていく。固定観念ができあがるプロセス

○ブレインストーミングの4つのルール
 ・自由奔放
 ・批判と議論厳禁

 ・アイデアの量を求む(質より量)
 ・アイデアの改善結合

《興味深い寓話》

「レマン湖の釣り人」

 スイスのレマン湖という大自然に囲まれた湖に、日本人
が観光に訪れました。近くの湖畔でボーと釣りをしている
釣り人を見かけ近づいて、こう言いました。
 「魚がこんなにたくさんいるのだから、網を使えばいっ
 ぱいとれますよ」
  すると釣り人は「網でたくさんの魚をとってどうする
 のですか?」と聞き返しました。
 「魚を市場にもっていけば、いいお金になるじゃないで
 すか」
 「お金に換えてどうするのですか?」
 「お金があれば、この湖のほとりに別荘を建てることも
  できるじゃないですか」
 「別荘を建ててどうするのですか?」
 「別荘があれば、一日、ボーと釣りを楽しめるじゃない
  ですか」
 「・・・・・・」

★目の前の課題を解決することに意識をとられてしまい、
 その未来にどんな最終目的があるのかを見落としがち。

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ Book ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ

著者:横田 尚哉
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表現の原点は自身の感動!『日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 11/4号』★☆☆☆☆

今までの自分の手帳の活用術のワンランク上を目指して、
本書を読んだのだが、これといって収穫はなかった。
 しかし、手帳とは関係ないが、本書に掲載されている
福山雅治さんの記事が印象的だった。

 俳優のみならずミュージシャン、写真家など、さまざまな活動
をしている福山さんの表現の原点は「自身の感動」にあるそうだ。

以下、本書の抜粋。

「雑誌「Switch」(2008年1月号)では、表現の原点が「自身の
感動」にあると語っている。「まず自分が何かに感動したんです
よ。感動を(中略)色んなものからもらった。だからボクは感動
を返したい。与えたい。」

ふと、一昔前に考えていたことを思い出した。

 学生時代、五木寛之氏の本を読んで生きる勇気をもらった。
そのとき、文章の威力をはじめて知り、自分も文章を書くことで、
自分と同じように思い悩む人たちに生きる勇気を返したい、と
考えていた。

そんな淡い想いは実現できていないが、せめて、本を読んで
感動したり、勇気をもらったら、このブログのなかにそっとしまって
おきたいと思った。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 11/4号 [雑誌] Book 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 11/4号 [雑誌]

販売元:日経BP出版センター
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『私塾のすすめ』齋藤孝/梅田望夫 ★★★★☆

 ネットを学びの場としてとらえることができるのか。
 そんな疑問と期待をもちながら本書を読んだ。

 私はネットの可能性を信じている。

 だから学びの場としてのネットの活用にも期待をして
いる。ただ、ネットを学びの場として考えるにも具体的
なイメージが湧かない。

 その切り口として、本書の「私塾」と「志向性の共同体」
がキーワードになりそうだ。

 何かのテーマに対して興味のある者がネット上でコミュ
ニティを作り、意見交換をしあう。

 以前、私は中国語を学習していたとき、仕事と中国語
学習の両立をテーマにブログを書いていた。そこでは同
じ境遇の人からアドバイスをいただいたり、情報交換した
り、励ましあったりした。本書でいう私塾とまでは言え
ないだろうが、確かにそこには中国語学習に興味を抱く
人たちが集まり、お互いが学びあう空間があった。

 中国語の学習をやめた今、新たにそんな空間を持ちたい
と思う。

 同じテーマのもとに好きな人たちが集まり、意見交換
や情報交換、ときには励ましあえる場があるとよいと思
う。それは現実の世界で作ればいいのだろうけど、同じ
興味をもった人と身近で知り合うのはそんなに簡単には
いかないこともある。

 しかし、ネットを活用するこで、全国各地の人たちと
出会う可能性が広がるのだ。
 
 そのテーマが今の私では「読書」になるだろうか。
自分の志向性が定まっていれば、ネットはその志向性を
深め、広げてくれるすばらしい道具となるだろう。

 だから自分の志向性を知るというの大事なことである。
これからのネット生活では現実生活と同様に人との出会
いを大切にして、同じテーマを志向する人たちとの関係
を大切にしていきたい。それには、自分を包み隠さずコ
ミュニケーションをとることが必要なんだと思う。

《本書のポイント》

●自分とおなじものに興味がある人を身近に探せない
 ほうが普通だが、ウェブはそれを探すことができる道具
 である。

●モチベーションがない人に対するアプローチは「あこ
 がれ」と「習熟」。「習熟」とは限定的な成功体験。

●日本人は「ノー」と断られることに対して弱い。人格
 を全部否定されたように思ってしまう。しかし、「ノー」
 が当たり前と受け止めなければいけない。

●幸せのハードルを低めに見積もっておくと判断基準が
 シンプルになり、必要ないことが先にわかってくる。

《書きとめておきたい言葉》

●「伝記」が心の骨格を作る。

●ロールモデル思考法

●「直感」を信じる。それは自分がいいなと思ったことに
 「自信」をもつということ。自信をもつと、そこに
 「行動」が生まれる。

●ネットでの反応は9割がOK。20%は自分と親和性が
 高く70%は常識的。5%が傷つく内容だが、大部分が
 褒めてくれる。それが幸福感につながる。喝采体験だ。

●人から断られるのが当たり前という諦観がベースにある。

●ある一定量をこなさないと質的変化がおこらない。

●自己内対話。自分のなかの他者と対話する。読書という
 のは自分のなかに自分の味方となる他者を住まわせること。
 自分の中に、味方となる他者をたくさんつくっておくと、
 現実の他者と話したときにその人が他者のうち「ワン・
 オブ・ゼム」になる。その人が絶対的ではなくなる。

●数あたらないといい人と出会えないから、断られたくない
 という考えを克服しなければいけない。

●言葉というのは心の浄化機能として大きな役割を果たす。

●言葉を大事にして、それを励ましにして、それを生きる糧
 にするとか、本のなかに出てくる人の時間の流れ方がいい
 なと思うことやその本の中に何か自分は魅かれているのか
 ということから、自分の志向性を発見しようとするとか。
 ⇒「心で読む読書」「生きるために水を読むような読書」

●「ビジョン」「アイデア」「スタイル」の3つの概念を
 よく意識する。(齋藤氏)

●何かを始めようとすれば、何かを諦めなければいけない。

●自分の人生をデザインする力。見通し力のない、ただの
 真面目さだけでは厳しい時代になってきている。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723)) Book 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))

著者:齋藤孝 梅田望夫
販売元:筑摩書房
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『手帳200%活用ブック』日本能率協会マネジメントセンター ★★★☆☆

(05’ 読了)

 手帳の切替時期なので『手帳フル活用術』を読んで
手帳の活用のレベルアップを図りたかったのだが、
期待はずれだったので、本書を再読した。
 
 すでに活用できることは活用していたが、南場智子
さんの次の言葉が心の琴線に触れたので書きとめて
おく。

「あれもこれもと、たくさんのことをするべき」と思い
込んでいる気がします。たとえば、休日の過ごし方でも
そう。映画を見て、買い物をして、本も読んで…と、い
ろいろやりたがる人が多いですよね。でも、実は、好き
な本を1冊読むだけのほうがリラックスできるし、気持
ち的にもラクなはず。無理をせず身の丈にあったことを
すればいい。

手帳200%活用ブック

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『手帳フル活用術』中島孝志 ★☆☆☆☆

 そろそろ来年の手帳を買う時期だ。
 私は、システム手帳のため、リフィルだけを毎年買っ
ている。

 リフィルは、見開き1週間のバーチカルタイプを使用。
このタイプは入社して10年ずっと愛用しているので、
手になじんでいて使いやすい。

 いつも買うリフィルは、ノックスカンパニーのもので、
数あるなかからこれが一番しっくりくる。
 平日の欄が広く、時間の区切りが8時~21時の
コアタイムのみというものが決め手だ。2009年版は
今までと少し改訂されたが、今回もこれを買った。

 ちなみに、システム手帳は、3年ほど前にけっこう研究
して、探しまわって買った。
 結局、銀座の伊東屋の手帳展で納得できるものに出会
った。ラム革のワインレッド(A版)のものだ。確か2万
円くらいだったと思う。手帳で2万円をかけるのもどうか
と思ったが、手帳はライフプランを左右する重要なもの、
そして一生ものと覚悟を決め、買ったのだ。

 2005年から愛用しているから今年で4年目にはいる
が、味のある色落ちがではじめ、ますます愛着が深まって
いる。たまに他の手帳に目移りすることもあるが、一生
使い続けると心に誓った数少ないアイテムである。

 さてさて、前置きが長くなったが、手帳の切替の時期
ということもあって、手帳の活用術の本を読んでみたく
なり、本書を読んだ。
 3年前、システム手帳を買うときに読んだ『手帳20
0%活用ブック』
以来の手帳活用本となる。

 最近、システム手帳のメリットを活かしきれていない
と思い始めていたので、手帳の活用のアイデア術を知り
たかったのだが、ちょっと期待はずれの内容であった。 
 本書は、夢の実現や人生計画についてページを割いて
いる。ネットで購入したので、中身を十分吟味できずに買
ったので的外れとなってしまった。そういう意味で星ひと
つの評価にしたのであって、内容自体に的を得ている人で
あればそれほど悪くない本だとは思う。
 結局、以前読んだ『手帳200%活用ブック』を再読
することとなってしまった。
 

本書を読んで意識しようと思ったことは以下のとおり。

【新たに意識しようと思ったこと】
 
 ●月や週の目標・課題を記す習慣づけ
 
 ●手帳を整理(予定・目標・課題の確認、見直しなど)
  する時間を組み込む
 
 ○略語
  T→  当方より電話 
  T←  先方より電話
 
 ※漠然と心の中で思っているよりも実際に手帳に記す
  ことで明確になり意識がしやすくなる!
  よって、とにかく思っていることはすべて手帳に書く
  意識を持つこと!

【再度意識しようと思ったこと】 

 ●一日に何度も手帳を開き予定や目標をチェックする

 ●タイムスケジュールだけではなく必要なコト・モノ
  を記す 
   例えば持込む資料、何をしに行くのか、どんな目
   標があるのかなど
 

 手帳については、いろいろ試行錯誤して、自分なりの考
えやスタイルを持っているので、それはまたの機会に書
きたいと思う。

手帳フル活用術―仕事の達人、27人の「手のうち」! (知的生きかた文庫) Book 手帳フル活用術―仕事の達人、27人の「手のうち」! (知的生きかた文庫)

著者:中島 孝志
販売元:三笠書房
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『床下仙人』原宏一 ★★★★★

 サラリーマン社会の苦悩を奇想天外なストーリーとユー
モアで包み込んだ、
  笑いながらもサラリーマン社会の現状を考えさせられる
社会人として同感できる小説だった。

 表題作を含む5扁の短篇小説だ。

  ・床下仙人
  ・てんぷら社員
  ・戦争管理組合
  ・派遣社長
  ・シューシャイン・ギャング

 思いもよらない奇想天外さが三崎亜記の『バスジャック』に
通ずるとこともあったが、サラリーマンをテーマとしている点で
サラリーマンの自分にとっては、より現実感があり共感できた。

 とくに派遣社員と一緒に仕事をしている正社員の自分とし
ては、「派遣社長」を笑いながら読んだものの、現実に起こ
ったら?と思わず身震いをしてしまった。
 
 もう一度読んでみたい本のひとつとなった。

床下仙人 (祥伝社文庫) Book 床下仙人 (祥伝社文庫)

著者:原 宏一
販売元:祥伝社
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『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎 ★★★★★

(07年9月読了) 

 いつもちょこっとずつ読む自分が一週間で読みき
った。 続きがきになってしょうがなかったのだ。

 現在と過去(2年前)のそれぞれの話が進み、現在と
過去が重なり合ったときは、思わず「あっ」と声をあげ
たくなるような驚きがあった。

 別々にあった脳の回路がつながって心地良い感じ。
  

 (以下、ネタばれ注意!)


 現在の主人公「椎名」、そして「河崎」と思いきや
じつは「ドルジ」が繰り広げる少し奇妙で不思議な関係
はほほえましかった。
 
 一方、過去の主人公「琴美」。「河崎」と「ドルジ」。
恋の三角関係が展開されるのかと予想していたが、そう
ではなく、悲しい事件につながっていった。

 最後に「琴美」が轢かれて死に、「河崎」がエイズを患
いうつした女性の死をきっかけに自殺、ドルジの復讐劇
と、予期せぬ展開には圧巻だった。

 「人生を楽しむ方法は、車のクラクションをならさな
いことと細かいことを気にしないこと」


という琴美のことばが印象に残っている。
 
 小説を読むことの楽しさや脳の心地よさを感じた一冊
だった。

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『大河の一滴』五木寛之 ★★★★★

(99年読了) 

 この本との出会ったのは、今から10年くらい前の
大学4年のときだった。

 それからの生き方を大きく変えた大切な本である。
 根っからのマイナス思考で、悶々としていた私に
そっと手を差し伸べてくれた思いだった。

それが、本書にあったマイナス思考からの出発という
考え方であった。この考え方にはずいぶんと救われた。

 他人に期待しない。人生に期待しない。

 少し虚無的ではあるが、私にはすっと腹におち、肩の
荷が軽くなった。魔法の言葉をもらったようで、目の前
がぱっと広がった思いだった。今でもこの考え方は、
私の思想の根本をなしている。
 
 また、世の中を鋭く切り取る著者の視点は、新鮮だっ
た。当時、私は世の中で起こった出来事をただやる過ご
すだけで、自分なりの考えや思いなど考えようともしな
かった。

 本書を読んでからは、世の中の出来事について目も
向けるようになり、自分なりのとらえ方を意識するよう
になった。人生の幅が広がる思いだった。

 それからというもの、著者の虜になり、今まで出版
されているエッセイ関係の本はすべて読み漁り、新刊は
今でも読み続けている。

 それだけでは、満足できず著者の講演会などがあると
東京だろうが大阪だろうが追っかけるようになった。

 さらに、昨年、念願の五木氏とことばを交わすことが
できたのだった。

 今でこそ完全に五木氏の信者である私だが、その出発点
はこの本だったのだ。

《元気が出る言葉》

○結局は、時間が解決してくれるのを待つしかないのだ。
 時の流れは、すべてを呑み込んで、けだるい日常生活の
 くり返しのなかへ運びさってゆく。待つしかない。
 それが人生の知恵というものだろう。

○人生というものはおおむね苦しみの連続である、と、
 はっきり覚悟すべきなのだ。

○何も期待しない覚悟で生きる。
 親は子に期待してはいけない。子も親に期待すべきで
 はない。人を愛してもそれはお返しを期待することで
 はない。(中略)
 だから夫は妻に期待すべきではない。(中略)自然に

 持続することを無意識に期待するのは、まちがっている。

○私という自分二つある。(略)すべての人間と共通して
 いる自分と。だれとも異なるただひとりの自分。その
 二つの自分は、ときとして対立し、ときとして同調する。

○生きた、ということに人間は値打ちがある。どのように
 生きたかということも大切だけど、それは二番目、三番目
 に考えればよい。生きているだけで人間は大きなことを
 成し遂げているのだ。

○マイナス思考のどん底のなかからしか本当のプラス思考は
 つかめない。

《書きとめておきたい言葉》

○私たち哺乳類は一生のあいだに約5億回の呼吸をあたらえ
 られて生きている。
(「ゾウの時間ネズミの時間」本川達雄)

○人間の傷を癒す言葉には二つある。ひとつは「励まし」で
 あり、ひとつは「慰め」。
 慈悲の「慈」が励まし、「悲」が慰め。

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■本を読んだ後、ブログに何を書くか!?

 近頃、何をこのブログに書くか迷う。
 今までは、本の内容の簡単な概要とオススメ度合いを書
いてきた。

 ただ、梅田望夫さんのブログの記事を読んで思った。

 このブログを自分自身にとってもっと役立つものにしよ
うと。それは、梅田さんの言うところの「脳の外部記憶
装置」をこのブログの機能にもたせようとするものだ。

 だから、タイトルも「知識の倉庫」をサブタイトルで
追加した。人間の頭脳は「倉庫」と「工場」でできている
という『思考の整理学』の外山滋比古氏の言葉からとった。 

 このサブタイトルどおり、本から得た自分にとって有益
な知識をこのブログに蓄えておき、忘れてもすぐ見直せる
ようにしておく。しばらくしたら、「工場」で自分の考えを練
るのだ。

 結構面倒なことかもしれないが、面倒になったときには
『線と面の思考術』の袖川芳之さんの次の言葉を思い出
すことにしよう。

「読んだという自己満足だけでなく、それがいつも目に見
える形で残っていて再度自分でインプットし直せる環境を
作りましょう。時間のかかることではありますが、生涯使
える価値の高い回り道。」

 そういう意味で過去に読んだ本も随時、このブログに
書いていこうと思う。

 そしてもう一つ。
 それは本の内容と自分をシンクロさせて、それをこの
ブログに書く
ということ。

 自分の生活と絡ませて考えるとどうなのか、自分の考え
や主張と比べてどうなのか、など、自分という網をくぐら
せたとき何がひっかかるのかを書けたらよい。

 それは、齋藤孝氏もよく言っていることがだが、ミムラ
さんの『ミムラの絵本日和』を読んでそう思った。
 本の内容と自分をうまくシンクロさせているお手本で
ある。

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『超「超」整理法』野口悠紀雄 ★★★★★

「分類するなひたすら検索せよ。」

 本書の肝となっている言葉である。
 グーグルに代表されるように検索機能は数年前に比べる
と格段に上がっている。
 分類する時間を別の時間にあてたほうが効率的なのだ。
 ただ、注意しなければいけないのが、分類はしないが、
検索しやすいような工夫が必要だ。それが、本書でいう
「ラベル方式」や「タイトルの規則性」であろう。

 Gメールなどを活用したファイルのオンライン格納や
メールのログによる仕事の進捗状況の確認、FAXより
もPDFの活用といった点は、すでに意識して取り組んで
いるので、これといって目から鱗がおちるものはなかった。

 私の場合は、オンラインによるデータ保存は「はてな
ダイアリー」を非公開にして活用している。
 ふだんは日記として利用しているのだが、思考中のこと
を保存して、どこでも作業ができるようにしている。
 また、作業中の文章は、Gメールの下書きに書いておく。
完成したら自分あてにメールを送っておけるのがよい。

 どちらも携帯電話からもアクセスできるので、重宝して
いる。
 ちなみに、ネットのお気に入りも「はてなブックマーク」
を活用している。おそらく携帯電話からアクセスできる
唯一のネット上保存のブックマークではなかろうか。

 最近は、携帯とPCの連動性を重視しているので、PC
の内容と同程度の情報を携帯で見れるサービスを選んで
いる。

 ただ、ワードやエクセルなどのファイルの保存はPCの
HDDに頼っているので、Gメールでの保存を活用したい
と思った。

 また、本書を読んで、PDFの活用は今まで以上に幅を
広げることが必要に感じた。
 紙ベースでの保存が難しい雑誌や新聞の切り抜きは
PDFにしておくと検索もできて便利だ。
 時刻表もPDFにして携帯に保存しておくと重宝する。
 手紙や子どもが書いた絵(今はまだ書ける歳じゃない
けど)なども保存が難しいためPDFにして実物は捨てて
もよいかもしれない。大事なのは実物ではなく情報なのだ
と本書では言っているが、いざ捨てるとなると躊躇しそう
ではあるが。

 これを実践するには、まずは「スキャナー」買わなきゃ。

《本書のポイント》

●デジタルオフィスの構築
 ■Gメールのログのストックが「自分のデータベース」
 ■Gメールのラベル機能により検索力をあげる
 ■ファイルのオンライン格納
 ■デジタルオフィルは、「ペーパーレス」を意味するわ
  けでない。紙とデジタルの特徴を使い分ける
  最初(入力)と最後(出力)は紙のほうが便利
 ■何を電子化し何を紙で処理するかの正しい見極め
 ■捨てることができないものや整理がしづらいものは
  PDF化をするか、デジカメで撮影しデータ化する

 重要なのは、細かい方法論ではなく「考え方」。
 データのオンライン格納とどのような能力を磨くかの
 見極めが重要。

●知的生産力の向上のために
 ■これから必要となるの力は「検索力」
 ■ファイルのタイトルの規則性が重要となる
 ■デジタルデータは捨ててはいけない。ひたすら保存
  して検索すれば何かの発想支援に役立つ
 ■情報を消費するだけではなく積極的に発信することが
  大事。
 ■知的作業の重要課題→人間が「考え抜く」しかない
  ○問題設定
  ○仮説の構築
  ○モデルの活用

《キーワード》

●分類するなひたすら検索せよ
●「フォルダ方式」と「ラベル方式」
  フォルダ方式のデメリットは、「こうもり問題」と
  体系の組み換えが困難なこと。
●押し出しファイリング
●ポケット一つ原則
●無意識の発想
  寝る前に材料を仕込む

《書きとめておきたい言葉》

●使っているうちに使い勝手が良くなるシステムでないと
 機能しない
●検索とは「無秩序なものを秩序立ててみるための魔法の
 めがね」
●世の中の事象はすべてが同じ重要度を持つわけでは
 ない。だから、すべてに等量の力を傾注するのは賢明
 なことではない。「重要なことは何か」を正しく見極
 め、それに努力を集中すべきである。
●プッシュを受けるだけで満足しているのは、問題意識
 がないからだ。1日中テレビの前に座っていられるの
 は、知りたいことがないからだ。もしあれば、そんな
 無駄なことに時間を浪費するわけにはゆかない

●「下流に落ち込みたくない」と考えている三十代の人
 は多いが、その心配は必要がないものではない。ただし
 そのために手段は書店に並んでいるビジネス書から
 プッシュを受けることではない。プルができる人間に
 なることだ。

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー Book 超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

著者:野口 悠紀雄
販売元:講談社
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『聴き方革命』出口光 ★★★☆☆

人は同じことを聞いても人によってとらえ方が違う。
それを本書では聴き方の違いとし4類型で整理している。

・達成的傾聴の「勇」
  自分にできるのだろうかという観点で聴く
・親和的傾聴の「親」
  自分は何をしてあげられるのかという観点で聴く
・愛情的傾聴の「愛」
  自分も何かしてあげたいという観点で聴く
・論理的傾聴の「智」
  なぜそうなるのかと冷静に分析しながら聴く

 自分がどの類型にあたるのかを知り、相手の聴き方への
対処法を知ることで円滑なコミュニケーションがとれる
という。

 さらには、この4つの聴き方を自由に操る統制的な
自分をつくることで本当の自分を知ることができる。
 

 聴き方というよりは、性格分析からみたコミュニケーショ
ン技術のような気がしないでもない。

 ただ、単なる性格を4つに分けただけではなく、すべて
の聴き方ができるように、さらには前述したようにそれら
をコントロールできる自分が必要だとしている点は奥深い。

 そして、自分は間違いなく「智」である。
 
 興味深かったのが、本書に書いてある「智」の聴き方を
する人の価値観はほとんどが自分にあてはまっていた。
 例えば、
  ・自分なりの美意識を貫き、興味を探求する人生
  ・理解できるかどうかという観点で聴く
  ・失敗したくない、無駄をしたくない

 
 本書を読んで、自分のとらえ方の癖を知った上で、別の
角度からのとらえ方や見方ができるようにする必要があ
ると感じた。
 それが幅広い人間形成につながる。さらには、一歩ひ
いて自分自身を見ることができるもうひとりの自分を感
じることができなければいけない。
いわゆる「俯瞰して見ることができる第3の自分」とい
ったところだろうか。

 フロイトでいうところの本能的欲望を司る「エス」と
理性的な「自我」をうまくコントロールし、善悪を判別
して良心の働きをする「超自我」だ。

聴き方革命 スーパーリスニングならすべてはうまくいく Book 聴き方革命 スーパーリスニングならすべてはうまくいく

著者:出口 光
販売元:徳間書店
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『遊行の門』五木寛之 ★★★★☆

 私は福祉を仕事にしているので、高齢者と接する機会は
多い。
「面倒かけてすまないね」と本当にすまなさそうに詫びる
高齢の方は多い。
 元気な方でも、人の助けを得なければいけない状態が
来ることに恐れおののいている。 
 それは、当たり前のことかもしれない。
 ただ、本書の言う「遊行期」、子どもに還っていく時期
なのだ。
 本人よりも関わる我々が当然のこととして理解していな
ければいけない。

 

「遊行期」、すなわち人生の最期は、子どもに還って
遊び、戯れる時期であるという。

 体が不自由になり、人の助けがないと日常生活がおくれ
なくても、まして下の世話をしてもらうことになっても、
それはあたりまえのことなのだ。

 幼な子はみんなそうなのだ。
 何も恥じることはない。人はみんな人の世話になって
下の世話もしてもらい、育ってきたのだ。

 子どもに還るとは、その道を戻っていくことなのである。

 本書は、遊行期の話だけではない。格差社会や鬱の話し、
鬱と躁の考え方で時代をみた、著者の独自の視点もたくさん
盛り込まれている。

 以下、印象に残った言葉を自分の言葉でまとめておく。

《書きとめておきたい言葉》

○格差社会が最近話題となるが、そもそも人間は産まれた
 ときから格差を背負っている。

○人は生きているだけで価値がある。

○ブッダは自分の思想を書物に表していない。
 人々に語ったのだが、独白ではないことが重要である。
 文章であっても独りで書くものだ。
 あくまで対話、質問に対しての答えが重要としている。

○最近の医学は、細分化し、何かと人間生活の乱れに対し
 ひとつひとつ病名をつけ、病気のうちに入れてしまう
 傾向がある。高血圧しかり、ウツ気分しかり、メタボ
 しかり。

○明るさと暗さは人生の両輪。

○生きることは、楽しさだけではなく、鬱という思い荷物
 を背負って歩くことと覚悟する。

○常に変化し、老いていく体と心をできる限り安定した
 状態に保つための工夫が養生である。

遊行の門 Book 遊行の門

著者:五木 寛之
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『売れるネーミング発想塾』齋藤孝 ★★★★★

 本書はネーミングの手法を紹介したものである。

 著者は、ネーミングは「一言で伝える力」や「発想力」
が必要であるという。

言わばビジネスマンに必要なスキルに直結している。

 そういう意味ではネーミングを必要としない仕事に就い
ている方にも本書は参考になる部分も多いのではないだろ
うか。
 
 それに、ヒット商品のネーミングの理由などトリビア的
なネタもあり、結構楽しめる。

「ムヒ」は天下無比、
「キヤノン」は観音
「コクヨ」は国誉
「正露丸」は日露戦争当時の「ロシアを征する」

が由来になっているなど、「そうだったのかぁ」と知的
好奇心がくすぐられる。

 本書のいうネーミングの手法はいたってシンプルだ。
ネーミングマップを埋め、そこからよりすぐりのものを
選ぶだけだ。

 ただ前提として自分なりの思いがそこになくてはならない。
 ネーミングマップとは「系」を横軸、「型」を縦軸と
したネーミングのアイデアが生まれやすいような視点を網羅
した表である。

 「系」は2種類「説明系」と「イメージ系」があり、
「型」は多様である。

 「説明系」とは製法や使い方を説明したネーミング、
「イメージ系」はそのネーミング対象のものを使ったり
見たりしたときのイメージでネーミングしたものをいう。

 例えば飲料水の「十六茶」や「生茶」は「説明系」、
「BOSS」や「Qoo」は「イメージ系」である。

 以下は、ネーミングマップにネーミングの例を示した
ものである。

 活用するときは、この横軸と縦軸が交わる空欄(今は
例が入っている)に思い付く限りのネーミングを埋めて
いくのである。

ネーミングマップ「naimingumappu.xls」をダウンロード

 本書を読んで思ったのは、つかみどころのないような
ものでも、(今回で言えばネーミング)自分なりの型
を導きだせば、システマチックに機能することができる
ということである。

 サッカーで言えば自分が相手を抜くときのフェイント
の形みたいなものか。

 型がたくさんあることで自分の対応できる引き出しが
広がるし自身がつく。

売れる! ネーミングの発想塾 Book 売れる! ネーミングの発想塾

著者:齋藤 孝
販売元:ダイヤモンド社
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『短篇ベストコレクション 現代の小説2008』日本文藝家協会編 ★★☆☆☆

 21名の作家の短篇集。

 こういった類の本は、新たな作家を発掘できることと

いろいろなテイストの小説が読めることが魅力である。
 
 ベストコレクションとあるだけにかなり期待をしたが

おもしろいと思った短篇はそれほどなかった。

 それでも以下の3篇はおもしろくてすらっと読めた。

■「みんな半分ずつ」

  対等の関係を求める女性。男性はそれに窮屈になり
 離婚へ発展。仕事のパートナーとしても解消。
  個人的には「対等」のつきあいを考える人はけっこう
 好きである。でもときにはその対等を甘えに変えること
 が人間関係、とくに男女関係を考える上では重要か。

■「雪の降る夜は」

  自殺を図ろうとした元看護師と患者が北へ逃避行。
 何もかも捨てて電車に乗り込み、あてもなく北へ行く。
 モノトーンの背景を連想させる情緒的な小説で、元気
 が出ないときは、あえてこういったものを読みたくなる。

■「その日まで」

  時効まであと数日の犯罪を犯した女性。その女性は
 昔から運がいい。主人公の女性と一緒に買った宝くじが
 あたり時効確定後、その当選金を取りにくるのではないか。
 主人公の心の不安定さがうまく表現されていて、次の展開
 が楽しみになる。運のよさがあだとなったラストには
 手を打った。

短篇ベストコレクション現代の小説2008 (徳間文庫 に 15-8) Book 短篇ベストコレクション現代の小説2008 (徳間文庫 に 15-8)

著者:日本文藝家協会 編
販売元:徳間書店
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『図で考えれば文章がうまくなる』久恒啓一 ★★★★★

 本書は、文章の技術よりも先に学ぶことは、書く中身を
考える技術であるという。
 
 文章は考える道具としては弱い。そして、今までの
文章読本は、中身を考えることにページが割かれていな
かった。

 そこで、文章の中身を考える技術「図解文章術」が本書
の趣旨である。

《図解文章法》

 ○図解で考えをまとめてから図解を参考にして文章を
  書く(文章を書く=考えをまとめる+文章に書く)

 ○全体を俯瞰でき、情報同士の関係性が明らかになる。

 ○新しいつながりがアイデアを生む。

 ○図は概観を示し、文章は細部を示すことができる。
  《ポイント》
    ・箇条書きにした情報をマルで囲っただけの
     図解ではなくできるだけ構造的に表現
    ・図から文章を書き起こす⇒図を読み下す。
    ・矢印は接続詞

    ・図解は骨(抽象化したもの)よって、肉づけ
     が必要⇒具体例、数字、体験、知識、意見など
    (どれだけ詳しく書くかによって文章量が決まっ
     てくる)

 ○図解は究極の要約。その内容をどの程度詳しく説明
  するかによって文章量が決まる。  

 ○伝えるべき内容を図解によって作り出すことこそ文章
  法の最も大切な部分。
 
 
■「簡・明・短・薄」の文章術
 ・簡…ポイントがどこかすぐにわかる簡潔な文章
 ・明…論旨があいまいでなく明快な文章
 ・短…長々と説明しないセンテンスの短い文章
 ・薄…以上の結果としての薄い文章

《文章ルール》
 
 修飾語の順序
  ○節を先に、句をあとにする
  ○長い修飾語は前に、短い修飾語は後に
  ○大状況から小状況へ、重大なものからそうでないもの
 

《書きとめておきたい言葉》

 ○文章はメッセージを考えることの方が、文章を書く
  技術よりも重要なこと。

 ○図解とは情報の地図化
 
 ○文図の往復運動が必要

 ○文章を書くというのは「知的生産」
  (読む⇒考える⇒書く)

 ○平文(ひらぶん)のすすめ
 「文章自体は決して名文といえないかもしれない。
  しかし、平坦でわかりやすく、興味深い内容を
  持った文章で、決してどうでもいい駄文ではない。」

  平凡で平坦な文章、それが平文。

 □文章で説得、図解で納得

 □いろいろな文章読本をよむよりも、とにかく情報を
  図解してみることからはじめることが大切。

図で考えれば文章がうまくなる (PHP文庫 ひ 31-1) (PHP文庫 ひ 31-1) Book 図で考えれば文章がうまくなる (PHP文庫 ひ 31-1) (PHP文庫 ひ 31-1)

著者:久恒 啓一
販売元:PHP研究所
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『日経ビジネスアソシエ 2008 10/7 図解仕事術』★★★★★

■図解の3つの機能
 ①思考を整理し、深化させる
 ②新しい発想や気づきを生み出す
 ③他者に提示して説得

図の情報量は少なく、イメージでとらえるため
脳内での処理が早い。

■活用場面
 
①計画を立てる(段取り)
 ②アイデアを出す
 ③情報を整理する
 ④説得する
  (プレゼンは図の紙芝居)

■基本の5図解

 ○ツリー図
  ・問題の原因を漏れなく検討
  ・解決策をすべて網羅

  ・ロジックツリー【アイデア・整理】
  ・マインドマップ【アイデア・整理】

 ○ベン図【整理】
   分けづらい事項を整理

 ○マトリックス【アイデア・整理】
   2つの切り口で対象を立体視
   優先度で整理など選定に有効

  ・SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)【整理】
  ・強制発想マトリックス【アイデア】
  ・9マスマトリックス【アイデア】

 ○点グラフ【整理】
   分析対象は定量化できるもの

 ○フローチャート【整理】
   一定の流れや方向性をもつ内容

■編集思考素【アイデア】
 情報の普遍的な組み立て方は5つ
 ①一種合成型
 ②二点分岐型
 ③三間連結型
 ④三位一体型(3点セット)
 ⑤二軸四方型(四位一体型)
 ⑥二軸四方型(マトリックス)

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 10/7号 [雑誌] Book 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 10/7号 [雑誌]

販売元:日経BP出版センター
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『人を10分ひきつける話す力』齋藤孝 ★★★☆☆

 仕事の関係で大学で2日間講義をすることになったので
3年前に読んだ本だが再読した。

 他人と違うことを話そうと思わない者に進歩はない。
と著者はいう。

 そのために必要な心構えや考え方が書いてあるのだが、
話しの構成の仕方については、あまり触れられていないため
この一冊のみでプレゼンに望むのは心もとないと思う。簡単な
スピーチであれば十分であるが。

 プレゼンに必要な知識を学ぶのであれば『5日で身につく
伝える技術』(西野浩輝著)
とあわせて読むことをおすすめ
する。

 以下、印象に残った内容。

=ネタ主義=

 ○相手の背景と自分のストックを絡まして話のネタを
  作る⇒共通の基盤

 ○キーワードという〝話しの島〟をもつ
  その島へ行けば芋づる式に話題が出るようにしておく

 ○再生+エピソード方式
  映画を見ても、本を読んでも、自分の経験と絡めて
 「あるある」と聞きながら読みながら、自分の頭の中で
  整理する。それを軸にして話を再生する。
  「自分のエピソードをその文脈に絡めて話す」
  ⇒自分のものになる。

 ○たとえ話や抽象的な言葉を具体的に説明することば
  のストックをしておくとよい。

=話しをわかりやすくするテクニック=
 
 《言い換え力》
  ○シンプルにまとめる
  ○キーワード化・概念化・キャッチフレーズ化
  ○たとえ話

=スピーチの練習=

 ○一人の時間
   一人で考えてネタを作る時間

 ○二人の時間
   スピーチする前に誰かとその話題について話す
  
 ○全体の時間


〝内言〟自分自身の心の中で練習

=意識すること!気をつけること!=

 ○他人と違うことを話そうと思わない者に進歩はない!

 ○意味の含有率を意識する。

 ○スピーチは相手との対話
 

人を10分ひきつける話す力 Book 人を10分ひきつける話す力

著者:斎藤 孝
販売元:大和書房
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『5日で身につく伝える技術』西野浩輝 ★★★★★

 プレゼンで必要な最低限な知識がコンパクトにまとま
っており、わかりやすく実践的な内容だ。
 
 5日で身につくとあるが、余分な肉を削ぎ落とし、
本当に大切な背骨の部分のみをわかりやすくまとめて
あるので、あながちウソではない。

 ただ、言うまでもないが、練習は必要である。著者は
場数をふみ、振り返ることが必要だという。場数といって
も会議室やホールでやるようなプレゼンのことを言っている
わけではない。

 日常の話すことが全てプレゼンである。だから日常の
いたるところで練習ができる。

 本書はプレゼンだけではなく、話すという行為に役立つ
内容だと思う。ただし、基本的な内容なので、上級者には
物足りないかもしれない。

 余談だが、著者の構成力は見事である。本質のみを
簡潔にまとめている。だから頭にすーっと入ってくる。

=聞き手=

○知識ニーズマトリックス
 ニーズの高低と知識の多少の2要素による
マトリックスで聞き手を分類

=テクニック=

○人をひきつける話しは共感と発見
  聞き手に「あるある感」を持ってもらう
  相手の立場に立って話を組み立てる

《伝える技術》
 ①コンテンツ(中身・加工・装飾)
 ②ストラクチャー(組み立て)
 ③デリバリー(表現技術)

①コンテンツ
 ・事例、具体例
 ・たとえ、比喩
   未知から既知へ
   イメージを伝える
 ・数値、データ
   リアリティ
   実感をもてるような工夫(例:1日あたり…)
 ・対比
   強調、わかりやすさ
 ・お墨付き
   信憑性

②ストラクチャー
 【サンドイッチフォーマット】

  ■イントロダクション  
   ○聞き手との関係性の構築
    ・自己紹介
   
   ○関心、興味を呼び起こす
     □疑問形
     □驚くデータ
     □エピソード、実例
     □問題・課題の提示→当事者意識の植え付け
   
   ○テーマの提示
     □アウトラインの提示
     □タイムテーブルの提示
  
  ■ボディ

  
   ○メインメッセージ
    言いたいことは何か
  
   ○3つのサブパート
    メッセージの論拠、詳細

  ■エンディング

   ○おさらい

   ○イメージ化→行動をおこせるよう具体化

③デリバリースキル

 ■姿勢
   頭のてっぺんをつるされているイメージ

 ■身振り手振り

 ■アイコンタクト
   ・一人ひとりと目線を合わせる
   ・目線をあわせる時間を調整
   ・資料ばかり見ない

 ■表情
   ・基本は笑顔
   ・表情のバリエーションを持つ
   ・ジョーク→自分の表情をゆるめることが目的

 ■声
   ・腹式呼吸
   ・口は大きくあける
 
 ■間
   ・文節と文節のあいだ

   ・段落のあいだ
   ・問いかけのあと

 ■抑揚
   ・聞き手をあきさせない
   ・重要部分を際立たせる
  
 ■繰り返し
   ・重要部分を強調

=練習・訓練=

○学習のポイント
 ・基礎を体系的に学ぶ
 ・場数を踏む
 ・振り返りを行う
   うまくいった理由とうまくいかなかった理由

○プレゼン眼…他人のプレゼンを見て勉強する姿勢
 ・話しの中身
 ・話しの中身以外の身振り手振り等

○日常の話すこと全てがプレゼン
  ⇒いたるところで練習できる

  ⇒振り返りが大事

※意識の持ち方ひとつでそこから日々得られる学びが
 多くなる。

5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義 Book 5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義

著者:西野 浩輝
販売元:東洋経済新報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『図解雑学 人体の不思議』安藤幸夫監修 ★★★★★

 来年度受験する社会福祉士の国家試験の科目に「医学
一般」があり、まずは基本をおさえようと思い手に取った
本である。

 医学は言葉も難しく、専門書を読んでも言葉だけで
ひいてしまう。

 その点、この本は図が多様されていて、難しい内容を
簡潔にわかりやすく説明している。

 かといって、内容が薄いかといえばそういうわけではない。
知識の基本となる内容と深めるための内容のバランスが絶妙
なのである。

 ちなみに、こういった類の本の役割は、基本的な知識を
確認するための辞典的なものだと思う。そういう意味で星
5つとした。

 最近、ツボやヨガ、マッサージなどに興味があるが、
まずは自分の体の仕組みを知ることが先決だろうと改めて
思った。

【おもしろいなと思った内容】

 ○脳死と植物状態の違いは、脳幹が生きているかどうか。
 
  脳幹…呼吸や心臓の活動、体温調節など生命維持のための
     神経が集まっている。無意識的な生命活動の中枢。
 
 ○骨の中では毎日古い骨から新しい骨へ生まれ変わっている。
  ほぼ10年で体内の骨は完全に入れかわる。
 
 ○レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の
  周期は約90分。60分くらいの中途半端な睡眠では
  逆効果。レム睡眠に入った早い段階で目覚めるのがよい。
  10~20分のうたた寝でもすっきりする。

(参考)
 眠りの周期…ノンレム睡眠→レム睡眠→ノンレム…
  ※90分周期で4~5回繰り返す

 □ノンレム睡眠(深い眠り)
  ・脳が眠っている状態
  ・筋肉は働いている

 □レム睡眠(浅い眠り)
  ・脳は起きている
  ・目覚めの準備状態
  ・このときに目覚めると気分がすっきりする。
 

眠いときは“20分うたた寝”を活用しようかと思った。

人体の不思議 (図解雑学) Book 人体の不思議 (図解雑学)

著者:安藤 幸夫
販売元:ナツメ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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『PCのイライラすっきり解決辞典』日経PC21 ★★★☆☆

 すでに知っている内容も多かったが、以下の内容は
初めて知り、これから活用しようと思った。

 ○素早く単語登録
 「Ctrl」+「変換」

 ○ファイルにパスワードを設定
 「名前をつけて保存」→「ツール」→「全般オプション」

 ○ソフトの設定を複数のパソコンで揃えたい
 「すべてのプログラム」→「Office」
 →「個人用設定の保存ウィザード」

 ○Office間でデータを使いまわしたい
 「スクラップ」

【Word】

 ○書式の付いた文字を使いまわす
 「挿入」→「定型句」→「新規作成」

 ○よく使うフォントを手早く選ぶ
 「表示」→「ツールバー」→「ユーザー設定」
 →「コマンド」→ツールバーに登録

【Excel】

 ○シート内の改行をまとめて削除
 「編集」→「置換」→「Ctrl」+「j」

 ・保存先を毎回同じフォルダへ
  「ツール」→「オプション」→「全般」
   →「カレントフォルダ」

 ○特定のセルの書式をまとめて変更
 「編集」→「置換」→「オプション」→「書式」

【メール】

 ○やりとりしたメールを一つのファイルに
  「メッセージ」→「まとめてデコード」

 ○アドレス帳で姓と名が逆になっている場合は
  「表示」→「並べ換え」→「姓」

 ○サイズの大きなファイルを送るには
  ファイル送信サービス「ビックメール」を利用

PCのイライラすっきり解決事典 (日経BPパソコンベストムック) Book PCのイライラすっきり解決事典 (日経BPパソコンベストムック)

販売元:日経BP出版センター
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『決断力』羽生善治 ★★★☆☆

  直感の7割は正しい。
 前人未踏の7冠を達成したプロ棋士羽生善治氏の言葉だ
からこそ説得力がある。
  本書は、将棋の世界だけではなく、ビジネスの世界でも
有益な考え方がちりばめられている。
  他にも本書の肝となる言葉を紹介する。
  気になった言葉があれば本書をおすすめしたい。

【本書の肝】
 ・決断とリスクはセットである。
 ・大局観と直感のバランスが大事。
 ・勝負どころでは簡単に単純に考える。
 ・知識を使えるもの(知恵)にする。
 ・情報に溺れることなく自分で考えることが大事。

【印象に残った言葉】
 ・積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限
  にすること
 ・部分的には損だけど全体としてはプラスになること
  がある⇒大局観
 ・ミスがミスを呼ぶということは、連鎖的ということ
  だけではなく状況自体が複雑になって難しくなっている
  から起こりやすくなっているということ。
 ・「玲瓏」…周囲を見渡せる状況(四字熟語の「八面
  玲瓏」より)
 ・人生は食事をして眠るだけの繰り返しではない。
  「こういうことができた」「こういうことを考えた」と
  いう部分がある。それは楽しみであり、人生を有意義に
  させてくれる。
 ・遠回りしても歩みの過程で思わぬ発見や出会いがあ
  ることがある。

 ・勉強ができないからという理由で餓死をした人は世
  界にいない。

決断力 (角川oneテーマ21) Book 決断力 (角川oneテーマ21)

著者:羽生 善治
販売元:角川書店
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■知的生活

 『ウエブ進化論』でおなじみの梅田望夫さんのブログで気に

なったことばがありましたので抜粋しておきます。

(この記事はかまやんさんのブログからたどりつきました。)

知的生活というのは知的消費と知的生産を含んだ概念です。

梅棹忠夫が述べているように、本を読むだけで終わるなら、

それは知的消費であり、感想文を書くなりして初めて知的生産

になる。

その差は突き詰めて言えば「書く」かどうかにある。

知的生活を充実させるにあたり、最初の関門は「書く」ことだと

思います。


 まずは旧来の整理をグーグルに任せ、知的生産のスタートに

必要な情報の整理に集中し、知的生活のための時間と「ネタ」を

確保しましょう。

そして次に文章を書き、ウェブで公開する。

すると創発的な、知の共同作業のような状況が生まれる。

今度はそれをフィードバックし、新たな知的生産に繋げる。

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『ミムラの絵本日和』 ミムラ ★★★★★

 子どもにいい絵本を読ませたくて、その参考になるので
はと思い本書を手にとった。

 産まれたばかりの子どもの寝顔を横目に病室で読んだ。
 まだ一昨日産まれたばかりなので、絵本は読めなないし、
理解もできないが、この子はこれからどんな絵本が好きに
なるんだろう。
 

 著者自身の身の回りの話から巧に共通項を見つけながら、
じょじょに絵本の話にずらしていく技法に目をみはった。

 著者は女優だが、プロ顔負けの文章で読後に心地よさが
残る。
 多いときで同じ絵本に違った視点の4本の原稿を書いた
という。

 単なる絵本の紹介で終わるだけではなく、著者の絵本へ
の大好きな思いが伝わってくる内容で、読んでいてほほえま
しくなってくる。そして絵本って奥深い。

《書きとめておきたい言葉》

○自分の一番好きな場所で、すべての感覚を本に集中
するべくタオルケットなどをほっかむりに状態にして臨時
テントを作り、そこから顔と手だけでして、こっそり読む
のです。(本を集中して読みたいときって人それぞれ
スタイルってありますよね。)

○絵本は読む姿勢が他人事だと楽しさ半減なので
登場人物の隣に立って親しい友人のように同調

○生活がもうめちゃくちゃで。でも、朝はいつもミルク
ティーを飲むんですけどそのたった一杯が「うおー
なんだこのゆとりは」」って幸せを感じるんです。

ミムラの絵本日和 Book ミムラの絵本日和

著者:ミムラ
販売元:白泉社
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『折れない心の作り方』齋藤孝 ★★★★☆

~折れない心は、考え方次第~

 折れない心を作るためにはどうしたらよいか。
 著者は次の3つの精神性の重要さを強調する。
 
 ●「縁」を大事にすること
 ●人と深く交わること
 ●アイデンティティの根を張ること

 そのうち「縁」の考え方について共感した。

 「縁」という考え方は、現実を肯定的に受け入れる
 ための納得の方法として活用できる。

 「縁」あって今この仕事に就いている、「縁」あっ
てこの人とつきあっているなど、現実から逃れたい
嫌なときでも、「縁」という考え方を習慣化すれば
心が折れてしまうことは少ない。

 また、本書は実践方法も載っている。
 そこには、イチローを引き合いに出しながら、
「習慣」の重要性が書かれている。
 「習慣の技化」である。

 習慣は、心の安定や自己肯定にもつながるのだ。

 本書を読んで、「縁」と「習慣」について改めて
意識してみたいと思った。

《書きとめておきたい言葉》

○ヨガは、体を通して心に働きかけるやり方だ。姿勢
をこうすると気持ちが落ち着いてくるとか、姿勢と呼吸法
を整えることで体を整え、自分の状態を取り戻す知恵が
ヨガだ。

○絶対評価の軸を持っている人は心がブレない。

○何かをやるときには、技化するところまでやっておく。
技にする前にやめてしまうと自分の一部にならない。

○その空間を自分の力を活かしてくれるところとして
意識することができれば、そういった場を自分で増
やしていくことで心を保つことができる。

折れない心の作り方 Book 折れない心の作り方

著者:齋藤 孝
販売元:文藝春秋
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『オンリー・ミー私だけを』三谷幸喜 ★★☆☆☆

何でもない日常をたんたんと描いたエッセイだ。
 
 著者はテレビ業界の人なので、素人ではうかがい知る
ことができない、芸能ネタがちりばめられているかと
思えばそういうわけではない。

 まだ売れ出す前の頃の著者の普通の日常を切り取った
エッセイだ。 
 著者いわく「普通の人が普通の感性で書いた世界初の
エッセイ」なのだ。

 ただ、照れ屋で八方美人の著者らしいおもしろいモノの
見方がたくさんあってクスリと笑える。

 テレビドラマ「振り返れば奴がいる」の脚本を書いて
いた頃のエピソードもあって、「振り返れば奴がいる」
ファンの私としてはうれしかった。

 ただ、全体的には退屈してしまう内容も多く、拾い読み
になってしまった。

オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫) Book オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

著者:三谷 幸喜
販売元:幻冬舎
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『陰日向に咲く』劇団ひとり ★★☆☆☆

  構成は練られていて、オチがしっかりあるもののどこか
物足りなさを感じた。

 ストーリーはうまいが、なんとなく物足りない。
 それが何なのか明確にはわからないが、表現の浅さだっ
たり、登場人物の人間性の深みのなさだったりするのかも
しれない。

 ただ、芸人が書いた小説であることを考えれば、素人と
は思えない作品だ。ただただ驚く限りである。
 いかにプロの小説家がスゴイかということを改めて感じた。 

陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1) Book 陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)

著者:劇団ひとり
販売元:幻冬舎
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『仕事を加速する技術』梅津信幸 ★★☆☆☆

紙とコンピューターの使い分けが載っていたので読ん
でみた。
 とくに真新しい切り口はなかったが、それぞれの利点
がまとめてある。自分なりの基準をもつための参考には
なるだろう。
 
 本書の命題は仕事の効率化だ。
 それを次の3つの切り口から解説している。

 一つ目は情報の再利用。
 未来に使える情報を記録して徹底的に再利用すること
だが、それをすきまの時間にする。

 二つ目は、メタ見積り。
 どんぶり勘定ではなくどのくらいの時間がかかるかを
見積もることが重要。

 三つ目は、創造。
 記憶や計算はコンピューターでもできる。人間は創造に
集中すべき。

 仕事の効率化をテーマとした本であれば、載っていそ
うな内容ばかりであるが、やさしい文章でイラストも多く
読みやすい。
 ただ、具体例があまり載っていないので、イメージがつ
きにくい部分も多い。

《書きとめておきたい言葉》

○15パズル生活術

○8割完成術

○全体的・総合的に考えて、効率に大きく関わることを
見抜く

○わかりきったことでもいいからとにかく書き出して
みる。そしてわからないことについても書く。そうすれ
ば、自分のわかっていることとわかっていないことの
境界線がわかる。

仕事を加速する技術 Book 仕事を加速する技術

著者:梅津 信幸
販売元:ソフトバンククリエイティブ
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『愛がいない部屋』石田衣良 ★★★★☆

 高層マンションを舞台に繰り広げられるラブストーリー。
 すべて女性を主人公とした10篇の短編集。
 
 それぞれ主人公の人間性がリアルに描かれていて、
みんな一生懸命生きている。
 その姿に共感を抱いたり応援したくなったり、勇気を
もらったりする。

 印象に残った物語を3篇あげるとすれば次の3つだろうか。
 ネタばれしない程度に印象を書いてみた。

 女性の勇気がせつなく感じる「空を分ける」。

 体裁という殻を打ち破って本音で話せるようになった父
の姿に感動する「ホームシアター」。

 人と人との関係にはさまざまな関係がある。ちょっと
不思議な関係が不思議な世界観を作る「本のある部屋」。

愛がいない部屋 (集英社文庫 い 47-5) Book 愛がいない部屋 (集英社文庫 い 47-5)

著者:石田 衣良
販売元:集英社
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«『早わかり日本史』河合敦 ★★★★☆